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メイドってそんなにすごいのか

あらすじ

俺の部屋を割り当ててもらったと思ったら、

盗聴器がどこかに仕掛けられていた!

友紀が俺の部屋に来たのは別に盗聴器を取りに来たわけではない。

どうやら晩ご飯の用意ができたらしい。

友紀に案内してもらい、食堂につく。

家にあるとは思えないような長テーブルがある。

中央に京慈さんが座り、その横に藍子さんが座っている。

京慈「そこにつきたまえ。」

京慈さんの2つ隣に座る。

ちなみに京慈さんの隣が友紀の席だ。

藍子「どうです?眼に変わりはありませんか?」

そういえば、眼について調べてくれていたんだった。

志樹「いや、何にもなかったっす。」

なんやかんや話していると、厨房の方からワゴンが押されてくる。

紗瑠「お料理をお持ちしました。」

テーブルに料理が並べられていく。

そして何故か俺の目の前に料理を並べるときにスマイルを投げかけてきた。

志樹「ど、どうも・・・」

ついつい苦笑いをしてしまった。

友紀「どうしたんです?」

志樹「いや・・・なんでもない。」

そこで、京慈さんが紗瑠さんの方を向く。

京慈「盗聴器かい?紗瑠くん。」

紗瑠「はい。しかし、仕掛けた盗聴器は失いました。」

お、これはよく見る御叱りってやつか?

京慈「よくやった。あとでデータを送っておくように。」

ズコーッ!!

盛大に椅子から転げ落ちてしまった。

京慈「どうしたのかね?」

志樹「いえ・・・何にもないっす・・・」

友紀「志樹さん、大丈夫ですか?」

手を貸してくれる。

志樹「ありがとう。俺はとっても嬉しい。」

何故うれしいかって?

地球にはまだ優しい人間が残っていると実感できたからな。


京慈「さ、食べなさい。」

志樹「じゃあ、いただきます。」

俺は箸を取って食べ始めようとした。

しかし、現実はそう甘くない。

見たことも無いような料理ばかり並んでいたからだ。

友紀「どうしたんです?」

とりあえず、友紀に聞いてみることにした。

志樹「友紀はいつもこんな感じのものを食べてるのか?」

こそこそ声で聞く。

友紀「そうですよ。確かに今日は豪華ですけど。」

昼にハンバーガーなんか食わせて悪かった。

そう謝りたい気持ちでいっぱいだったが、

本人が喜んでいたのだから、まあいいだろう。

気を取り直して、とりあえず食べてみる。

サラダひとつにしても、いままで食べていたものとは違いすぎる。

しかし、味は絶品だ。

どの料理にしても綺麗に盛り付けられている。

ひとつひとつが美術品のようだ。

食べるのがもったいなくも感じるが、腹が減っているので容赦はしない。


これでも飯はさっさと食べてしまう方だ。

しかし、食べ終わるのが一番遅かったのは自分だった。

京慈「最初は慣れんと思うが、私もそうだったから、大丈夫だ。」

本当だろうか・・・

志樹「そういや、この料理は紗瑠さんひとりで作ってるんすか?」

ちょっとした疑問だ。

藍子「もうひとり、料理の上手な子がいるんですよ。」

なるほど。

志樹「今どこにいるか分かります?」

京慈「おそらく、後片付けだろう。厨房にいってみなさい。」


友紀を連れて厨房に入る。

そこには、紗瑠さんともうひとりの女性がいて、その女性が奥で皿洗いをしていた。

志樹「えっと、紗瑠さん、奥の人にも挨拶しときたいんすけど今いいすか?」

紗瑠「構いませんよ。少々お待ちを。」

何やら会話した後、その女性が入れ替わりで出てくる。

??「あの・・・どうかなさいました?」

その小柄な女性は首を傾げる。

志樹「いや、挨拶しとこうと思って。」

そこで、その女性はハッと気づく。

??「あなたが志樹様ですか、私はシルヴァーナ、ここでは詩瑠シルとお呼びください。」

志樹「どうも。」

簡単に自己紹介を済ませる。

友紀「詩瑠はとても料理が上手なんですよ。」

詩瑠「いえいえ、とんでもありません。」

どうやら、料理は彼女の担当らしい。

邪魔にならないうちに俺達は厨房から出て、部屋に戻る。

戻る途中に友紀に聞いておく。

志樹「メイドは他にいるのか?」

友紀「いえ、あのお二人だけですよ。」

ということはこの広い屋敷を二人で管理しているのか・・・

・・・メイドとやらは恐ろしいものだ。

どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

紗瑠さんに続き、詩瑠さんが出てきました。

彼女はイタリア出身で、日本には料理を学びにきていました。

そこを藍子さんにキャッチされた訳なんですけどね。

次回もよろしくおねがいします。

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