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ああ見えてとても優しい人なんですよ

あらすじ

まだ出会って一日も経ってないんだ。

結局、家に住まわせてもらうことになった。

京慈さんの運転する俺達を乗せた車はいかにもな高級住宅街を通りながら、

その中でも特に大きい屋敷の敷地に入る。

表札には天乃川と書かれていた。

志樹「こんな大きいと掃除するのも大変そうだな・・・」

すると、いつのまにか起きていた友紀が教えてくれる。

友紀「メイドさんがいますから大丈夫ですよ。」

志樹「メイドって絶滅危惧種じゃないのか・・・」

車が止まる。どうやら、ここが玄関のようだ。

京慈「車を入れてくるから、先にウチに入っていなさい。」

俺達が車を降りると、玄関の前に立っている人に話しかけられる。

??「お帰りなさいませ、友紀様。」

友紀「ただいまです、シャルさん。」

おそらくこのシャルと呼ばれた人がメイドだろう。

??「あなた様が志樹様ですね?」

志樹「ああ、はい。よろしくっす。」

やはり情報は回っている。

??「わたくし紗瑠シャルと申します。」

志樹「どうも、橡志樹っす。」

互いに挨拶をし、2階の部屋に案内される。

紗瑠「この部屋をお使い下さい。」

おじぎをして、去っていく。

志樹「なんだか厳しそうな人だな。」

友紀「ええ、でも、優しい人です。」

少し苦手なタイプだ。


友紀は後で来るといって部屋に帰ってしまった。

朝ぶりの一人だ。やけに寂しく感じる。

とりあえず、今できることを考える。

そうだ、この部屋を探ろう。

ベッドの下やら机の引き出しやらを探ってみる。

何も無い。

タンスの隅や天井までも探る。

盗聴器でも仕掛けられていないか確認するためだ。

風呂場、小型冷蔵庫、バルコニー、掛け時計の裏・・・


ある程度時間が経ち、俺は切り上げる。

そこで、あることに気づく。

部屋自体が家のような広さなのだ。

下手すれば4人家族でも難なく暮らせるんじゃないか?

この家の財力どうなってんだ。

少々怯えていると、部屋の扉がコンコンと鳴る。

おそらく友紀だろう。扉を開けに行く。

しかし、出てきたのはあの人だった。

紗瑠「盗聴器等は仕掛けておりませんのでご安心下さい。」

それだけを伝えて去ってしまった。

・・・え?じゃあ何故、俺が部屋を探っていたのを知っていたんだ?

背筋がぞわっとする。

理由を聞こうとしたが、いつの間にかいなくなっていた。


結局、友紀が来るまで俺は部屋中を探していた。

その後は一切探さずに済んだ。

友紀が部屋に来ると、一瞬で見抜いたからだ。

何故なら、それは俺の背中に貼ってあったからだ。

・・・いつからだよ!!

その日以来、俺が若干紗瑠を怖がるようになったのは言うまでもない。

どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

今回初登場の紗瑠は元々イギリスからの留学生だったところを

藍子さんがスカウトして、メイドとなった人です。

彼女にもいろいろあるんです。

一度は本物のメイドさんを見てみたいです。

次回もよろしくおねがいします。

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