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思い出せたらいいのにな

あらすじ

志樹は京慈に裏の森にある桜の様子を見てきて欲しいと頼まれる。

落書きのような地図を手に志樹と友紀は目的地に向かうのであった。

でも流石に疲れてきたから川原の木陰で休むことにしたんだ。

俺と友紀しかいない裏の森の川原。

今まで感じていた暑さも飛んでいくような涼しげな川の音色が体中に流れてくる。

なんだか歌にも聞こえなくもないな。

そういや春の小川は歌にもなっていたな。

昔マスターが裏葉柳にカラオケを入れようとしていたときに一番最初に歌おうとしていた曲が春の小川だったな。

結局、スペースを確保できずに断念していだが。

何だか懐かしいな。


目を閉じて耳を澄ませていると、隣から飲み物を注ぐ音が聞こえてきた。

友紀「はい、どうぞ。」

友紀がポットの紅茶を渡してくれる。

志樹「ありがとな。」

雪のような綺麗な手から紙コップを受け取る。

友紀「志樹はコーヒーが苦手だから紅茶にしてって紗瑠にお願いしてたんですよ。」

さすがは紗瑠さんだ。

ん?まさかこの香りは・・・

紅茶を一口飲む。

こ、これはまさかの・・・

俺の好きなダージリンじゃないか!

好みまでばれていたのか・・・

恐るべし、紗瑠さん。

友紀「お父さんがインドのお友達から頂いたものらしいですよ。」

本場で採れた茶葉なのか・・・

せっかくだから堪能させてもらおう。


志樹「そういえば・・・」

聞いておきたいことがあった。

友紀「どうしました?」

三角座りをしている友紀は顔だけを傾げている。

可愛い・・・じゃなかった。

志樹「桜のことなんだけど、京慈さんから聞かされてた話って何なんだ?」

俺は今から向かう桜には何かがあると感じている。

あの京慈さんが理由も無く遠出させる訳がないからだ。

友紀「小さい頃に子守唄代わりに聞かされた話ですが・・・」

志樹「憶えてることだけでいい。」

少しでも情報が手にはいればいいんだ。

友紀「うーんと・・・裏の森の桜には大切な思い出がある・・・みたいな話だったような・・・」

うーむ、流石に何があるかは分からないか。

でも、少なくとも何かがあることは分かった。

志樹「ありがとな、まあ実際に行ってみればわかるだろ。」

紙コップの紅茶を飲み干し、立ち上がる。

友紀「そうですね、行ってみましょう!」

友紀も紅茶を飲み干し、立ち上がろうとする。

そこに俺は手を差し伸べる。

友紀「ありがとう、志樹。」

こんな川原でこけたら大変だからな。

友紀も立ち上がり、俺達は桜への道を歩む。


どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

お久しぶりです。

半年以上お待たせして申し訳ありません!

いつもより若干短いですが・・・

頑張っていきます。

次回もよろしくおねがいします。

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