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幸せな日々でした

あらすじ

俺と友紀はお茶をしながら紗瑠さんから猫の事を聞いていた。


俺は空になったティーカップを置く。

志樹「スノウ・・・」

紗瑠「ええ、あの猫の名はスノウです。」

紗瑠さんがティーカップに紅茶を注ぐ。

志樹「でも、猫ってそんなに長生きしましたっけ?」

前に軽く聞いたときの事を考えると、もう20年近く経っているはずだ。

紗瑠「それは・・・何故今になって現れたのか、分かりません。でも・・・」




1年ぶりに外へ出てきたばかりのクリスマスツリーに恋人が集いだす季節。

私とスノウは家の中でポカポカしていた。

スノウと出逢って以来、私なりに色々情報を集めていたのだ。

交番やら動物病院やらにスノウの事を聞いてみたが、誰も知らないし、迷子届けなども来ていないという。

やっぱりあの子は野良なのかもしれない。

あと、病院で傷を診て貰ったのだが、あの傷は猫の縄張り争いで受けた傷ではなく、人から受けたものだという。

暫くは家から出さないようにとも言われた。

酷いことをする人もいるのですね。

そんな事を考えていたからか、スノウが寄ってくる。

シャルロット「どうしたの?」

スノウ「ナァナァ。」

その声は何だか大丈夫だよと言っているように聞こえた。

シャルロット「ごめんね、怖い顔してたかしら?」

スノウ「ナァ。」

膝の上に乗って来たので撫でてあげる。

スノウ「ナァ~。」

気持ちよさそうでなりより。

シャルロット「傷も治ってよかったね。」

出逢った時に負っていた傷も痕が分からないくらいになっている。

何があっても、私が守ってあげるからね。



サンタクロースが空を飛ぶ日の昼頃。

スノウにもクリスマスプレゼントをあげようと商店街の魚屋に向かっていた。

初めてスノウと出会ったあの日、美味しそうに食べていたものを買いに。


魚屋「お、シャルロットさん、いらっしゃい。」

魚が好きな私にとっては無くてはならない店だ。

シャルロット「いつもの、ありますか?」

魚屋「ああ、いいのあるよ。」

魚屋さんがいつものをいつものように包んでくれる。

魚屋「いつもありがとうね。」

シャルロット「こちらこそ、ありがとうございます。」

ウキウキしながら家に帰る。


でも、クリスマスプレゼントをスノウにプレゼントする事は出来なかった。


いつも静かなこの街が帰り道は一段と静かな気がした。

それは家の中でもそうだった。

いつものように玄関でただいまと言う。

いつもならスノウが飛んで来るはずだ。

でも、いつまで経っても来ない。

廊下を進み、リビングに入る。

そこには、思いもよらない光景が広がっていた。

どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

今回も紗瑠の回想でした。

さて、だんだん不穏な雰囲気になっていますが・・・

次回もよろしくおねがいします。

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