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急な告白をしてきた彼女の髪は山奥に流れる滝のように美しかった  作者: 緋吹 楓
友紀のクッキングタイム
26/42

魅惑の味だな

あらすじ

どうやら、常夏の島に行けるらしい。

話すことが無くなって静寂が訪れたこの部屋にコンコンという音が響く。

友紀「入りますね。」

お、友紀か。

俺は2階の吹き抜けから声を掛ける。

志樹「友紀、どうした?」

友紀「お昼ごはんができましたよ!」

昼ごはんか。丁度良いタイミングだ。

友紀「お父さんも居ますか?」

志樹「ああ、いるぜ。」

振り返る。

でも、そこには京慈さんはいない。

志樹「京慈さん?どこっすか?」

・・・返事がない。

まあ、後から来るだろう。

結局、先に二人で食堂に向かうことにした。


食堂に入ると詩瑠さんが昼ごはんの用意をしていた。

詩瑠「昼食の準備ができましたよ。」

いつもの席につく。

友紀「今日のお昼ごはんは何ですか?」

友紀がモーションを付けて聞く。料理番組みたいだ。

詩瑠「はい、本日は魅惑のカレーです!」

デン!という効果音が出そうな登場の仕方だ。

しかし、魅惑のカレーとは一体何が入っているんだ・・・?

見た目は普通だな。

匂いも・・・許容範囲だ。

まあ、実際に食べてみなければ何も始まらないだろう。

志樹「いただきます。」

スプーンをとって食べる。

・・・・!!

なんじゃこりゃァー!

こんなもの、初体験だ。

志樹「か、辛い!み、水!」

慌てて手元にあるコップをとる。

水、入ってねぇ!

隣に座っている友紀が水を注いでくれる。

急げ!俺の口が溶けてしまう前に!


志樹「あー何とかなった。」

口だけじゃなく、体全体が溶けてしまいそうだ。

友紀「そんなに辛かったですか?」

いや、あれはカレーの辛さじゃなかったな。

志樹「何というか、ダシ辛い感じだったな。」

あれは決して人間の体験してはいけないものだ。

志樹「詩瑠さん、あれ、何入れたんすか?」

そう質問すると、詩瑠さんは立ち上がって耳元で囁いてきた。

詩瑠「友紀様の愛ですよ。」

その瞬間俺は察する。

このカレーは友紀の作ったものだと。

スプーンを取る。

皿を持つ。

そして・・・

魅惑のカレーをかき込む!

俺はもう、止まらない。


というのは俺の脳内だけであって、実際にはかき込んだときには意識は無かった。

・・・今度からは無茶しないようにしようか。



嫌な予感がするな。

私は部屋の奥へ隠れる。

志樹と友紀が呼んでいるが、息を潜めておこう。

私の勘は良く当たるのだ。

ガチャンというドアの閉まる音がする。

・・・行ったか。

悪いな、志樹。お前を救ってはやれん。

窓から外を見る。

今頃藍子と紗瑠は何をしているだろうか。

私も行けば良かったのかもしれんな。

しかし、腹は減るな。

どうしたものか・・・

すると、コンコンという音が響く。

詩瑠「京慈様、昼食をお持ちしました。」

京慈「おお、有難い。」

テーブルに昼食を広げてくれる。

京慈「今日はカレーだったのか。」

詩瑠「はい、魅惑のカレーです。」

良く分からんが、食べてみればいい。

京慈「いただこう。」

スプーンで掬う。

パクッ。

ドスン!

京慈「な、何だこれは・・・」

その後の意識は無い。

どうも緋吹 楓です。

読んでいただきありがとうございました。

原因はブイヲンの入れすぎですね。

今回は遅れてすみません。

次回もよろしくおねがいします。

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