鈍感ですまない
あらすじ
川原で食べたサンドウィッチ、俺はトマトのやつが一番気に入ったな。
近くの石をひっくり返して、簡単に観察していると、設定していたタイマーが鳴り出す。
夕方までに間に合わせるために、大体の時間に合わせておいたのだ。
もうそろそろ帰らなくては京慈さんに怒られてしまう。
俺達は川遊びを切り上げ、帰り支度をすることにした。
しかし、随分とびしょぬれになったもんだな。
そんなに暴れていたわけではないのだが。
太陽で乾くだろうが、風邪を引いては駄目だ。
俺はリュックからタオルを取り出しつつ、一応聞いておく。
志樹「タオル持ってきてるか?」
友紀「はい、荷物は紗瑠が用意してくれたので~。」
さすが紗瑠さんだ。メイドの中のメイド。
靴が履けるように足を拭いていたときにある事に気づく。
髪の毛を括っていたヘアゴムがどこかへいってしまったのだ。
まあ、ずっと使っていたから伸びたりボロボロだったりしたから仕方ないのかもしれない。
しかしこのままでは何かと不便だ。
どうしたものか・・・
友紀「どうしました?なにか困っちゃいましたか?」
志樹「いや、ヘアゴム落としちまってな。」
友紀「あらら・・・私ので良かったら譲りますよ。」
それはありがたい。使わせてもらおう。
志樹「ありがと友紀。普段は髪括ってないのか?」
友紀「はい、料理とかする時以外は括らないですね。」
おお、是非見てみたい。
伸びた髪を括りながら、俺はひとつの疑問を口にする。
志樹「普段からヘアゴム持ち歩いてるのか?」
友紀「いえ、今日は・・・」
友紀が顔を隠す。
友紀「えっと、今日は、サンドウィッチを作ったから・・・」
ん?という事は・・・
志樹「もしかして、今日のサンドウィッチ友紀が作ってたのか?」
友紀がうなずく。
なるほど、これで疑問がひとつ消えた。
俺は素直な感想を言う。
志樹「うまかったぜ。また作ってくれよ。」
特にトマトのやつな。と、付け加える。
友紀「はい!いつでも作ります!」
隠していた手をどけた友紀の笑顔は本当に可愛い。
髪を括り終わり、立ち上がる。
そして、川の上流の方を眺める。
友紀「山の方がどうかしました?」
志樹「いや、何かあるのかなって思ってさ。」
川は山の方から流れてきているようだ。
そんなに高い山ではないが、多少険しそうだ。
本当のことを言えば、今度上流の方へ行ってみようと思っていたのだが、無理そうだな。
志樹「なんだか妙に気になってな。」
まあ、いつか思い出すだろう。
志樹「んじゃ、帰るか。」
友紀「はい!」
俺達は元来た道を通って帰る。
今度は最初から手を繋いで。
どうも緋吹 楓です。
読んでいただきありがとうございました。
友紀の様子がおかしかったのは、自分の作ったサンドウィッチを食べてもらってたからですね。
しかし、志樹は変な所から気づきますね。
志樹が気になった上流、もしかしたら何かあるかもしれないですね。
次回もよろしくおねがいします。




