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あの日の約束  作者: 佐藤
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1話-日常の変化-

「嗚呼、今日も明日も明後日も学校かあ。休日まで長いなあ」

学校に向かう為いつもと同じ道を歩きつつ、正直いつもどおりの日常に飽きていた。毎日変わらない道、風景。学校に着くと講義を受けて終われば家に帰る。

ふと何か変わったこととか起きないだろうか。一瞬頭に浮かぶがそんなことは絶対起きないだろうと考え乍歩いていると、何時の間にか校門の前まで来ていた。

「おはよー、紗季。」

「おはよ、」

ゆっくり歩いていると友達から後ろからぽんと肩を叩かれ挨拶される。考え事をしていたせいか何時もなら吃驚しない行動にビクッと肩を揺らしつつも私は笑顔でおはようと挨拶を返し一緒に並んで教室へと向かった。

何か起こらないかとか思っていても、実際はこの変わらない日常が一番好きなのかもしれない。隣で私に楽しそうに話しかけてくる友達に横目を遣り乍そう感じた。


教室に着くと室内が騒がしい。

「どうしたんだろ、今日何かあったっけ」

何かあるのだろうかと疑問に思い自分の席についた後、隣の席の生徒に問いかけてみた

「ねえちょっと、何かあったの?」

すると驚いたような表情で、どこか嬉しそうな口ぶりで答えた。

「え、紗季しらないの?転校生が来るのよ、転校生が。しかも男子らしいよ、楽しみだよー」

「え?転校生?」

転校生が来るのか、って..私その話わからなかったんだけど。転校生の話に驚き、それと同時に嬉しさがこみ上げてきた。つい嬉しくて友達に混ざり中学生のように転校生について話した。



楽しく話してる時間はあっというまで、その楽しい時間を遮るかのようにホームルーム開始を告げるチャイムが鳴った。いつもはそのチャイムに不満を抱くのだが、今日は転校生が来るということもあってか不満を抱くことはなかった。


それを待ち望むかのように私はそそくさに席に着いた。









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