プロローグ【転移】
初めまして。犬兎と申します。
…昔、彗星のカズなんで、なのってました厨二病ですね乙!
心機一転、携帯の破損を目処に新しくまた書いていきたいと思います!
プロローグですので、あまり書けませんね、、。
みんな、前書きって何書いてるのかしら。
評価他、お待ちしてます。
『…そして俺は異世界へ飛ばされた…』
現実は小説より奇なり、なんて言うが小説は現実の【奇】なんて容易く越えていく。
最近流行りの【異世界物】のライトノベルを読みながら思う。
なんてことはない。現実の【奇】なんて、宝クジが当たったとか兄が突然結婚したとかその程度だ。
『…広がる景色は壮大で美しく見たこともないような光景だった』
もし本当に異世界なんてものがあるなら、そしてそこで高い適性を有するなら、きっとそれは。
きっとそれは、この世界でも有能なのだろう。
【魔法と科学の世界へようこそ!】
ミーンミンミンミンー
蝉の声が岩に染み入る夏の日も、学生たる俺は学校へ通わなくてはいけない。
といっても日付は8月頭。世間では夏休みと言われる時期に入っている。
ではなぜ俺は学校へ向かっているのか。それは熾烈な戦いに身を投じる為だ。
こんなことになるとは、思ってもみなかったが、しかし、現実に起こってる。
休暇である日の登校は遥かに疲れるが、それでも仕方ないじゃないか。
どの世界でも、どんなに平和に見える世界でも、戦いはあるのだから。
そう、あの時からずっと。
5年前、中学生に上がる為の受験戦争に終止符を打ち、完全勝利の戦果を挙げた俺は【勝ち組】の称号と共に、次のステージへと向かった。
都内随一のエリート進学校に入り、同胞を欺き、切磋琢磨して、第二次受験戦争へと備えた。
来る日も来る日も【武器】を持ち、来る開戦の日、俺はまたしても、完全勝利を得た。
さて、そんなわけで俺は、最終戦争に向けた絶賛富国強兵中だったのだが、ふと思ったのだ。
有能な奴はどこでも有能だと。
新天地として選んだこの進学校でも、きっと、実力をいかんなく発揮できるだろうと。
ところが鼻高々に入学した高等学校の最初の定期試験で俺は、早々にその鼻を折られた。
学年順位、178人中98位。
勉強はしたはずだった。
毎日のように振るった【武器】は1度も裏切ったことはなかったのに。
続く期末テストでも同様に、敗北。
天才になろうと99%の努力をしても1%の才能がなければ、無価値なのだと、そこで知った。
天才には。怪物の集団には。勝てないのだ。
さりとて、努力を止める勇気もなく、かといって、趣味や特技があるわけでもなく、死に物狂いで勉学に身を投じた。
それでもやはり、安心が欲しかった。
無様に足掻く【凡人】でも活躍できるという。
結果、アニメや漫画に没頭し、ネットでは魔術を調べるのが日課になった。
それから、「あの日」を得て今がある。
高2の夏、である。
さて。だらだら色々語っているが、俺が今、なぜ悠長にペラペラと話していると思う?
驚くなかれ、今俺は、第3銀河・ルビライト恒星系第4惑星アクアランス、という星にいるのだ。
ルビライト恒星系は第3〜第5惑星が、H2Oが液体でいれる範囲、ハビタブルゾーンにある。
第4惑星に当たるルビライトはその中でも最も気象条件が良く、栄えているという。
…厨二病こじらせたアホに思えるだろう。俺も頭が狂ったかと思った。
少し前、ネットにタイムマシンの設計図を載せた人物がいて、さらに、その設計図が信憑生がある…などと話題になったのを覚えているか?
まあ、そんな感じのやつだったのだ。
ネットのそれも奥の方にあるサイトで、たまたま、魔法陣というモノの作り方を見た。それもこと細やかな設定があって、カッコいいと思ったのだ。
用意するものを集め、指定の気象条件の日に俺は、魔法陣を描き、唱えてしまった。
『Transition ルビライト』と。
あとは光に呑まれ、気付くと部屋にいた。
俺の物語はここから始まるんだ。
聞いてくれるか?
To be continue