第0話忌まわしき過去
この真っ白な世界は一体何なのだろう・・・こんな所来たこともなければきいたこともない・・・まわりには建物も人も何もない・・・本当にここはどこなんだろう。いや、まて・・・あれは何だ・・・子供? 見覚えがあるな・・・ あれは昔の俺? もしかして、ここは俺の心のなかなのか? 俺には大切なものも無ければ、守るべきものもないから、だからこそ心の中も何もないのかもしれないな・・・「しかし、懐かしいな昔の俺なんて・・・ん、何だこれ・・・箱か?」
俺は足元に落ちていた箱に気付き開けてみた。 「中に入っているのは紙か?」
箱の中身はA4サイズの大学ノートだった。 「しかも、俺の名前が書いてある・・・」
どうやらこのノートは俺のものらしい。 「なにか、書いてあるかな?」
とりあえず、俺は適当に開いてみた。 『悠一・・・何で助けてくれなかったの?』 俺ははじめ意味がわからなかったがすぐに意味を理解した。 「まさか、そんなわけ・・・ない。あるはず・・・ない」
「あなたが助けてくれなかったから・・・見殺しにしたから・・・私は死んでしまったのよ・・・」
「うわぁぁぁぁ!」
こんなものでも読んでいただいてありがとうございました