表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/60

6



【ちょ…誤解を招く言い方しないでってば!!】

『誤解も何も、事実ではありませんか…』

【生命の反応はあるの!

 ……ただ、その…まだ見つけられてないけれど…】

『ほら、手遅れじゃないですか』

【だーかーらー!】


 話が全く進んでいない。

 あまりの進まなさに頭痛までして来てしまった。


「えっと…とりあえず手遅れってどういう事ですか?

 生命の反応があるとかないとか……もしかして大災害があったとか?」

『大災害と言えなくもありませんが【棚田君はちょっと黙ってて!】え?』

【こっちの世界の話なの…私に説明させて。

 不十分なところは補足してくれていいから】

『……わかりました』


 『SOUND ONRY』の文字の向こうで、深呼吸する音が聞こえる。


【えっと…じゃあ説明するわね。

 こっちの世界には魔法みたいなのがあって、そのせいで世界そのものが不安定だったの。

 魔物も多かったし……まぁ魔物は食料にもなってたから、問題ではあっても必要悪って感じだったのよね。

 だけどこっちの世界の人間って魔法とか色々な理由のせいで、とても脆弱だった……だからガイアルナートの世界の人間を、偶に召喚させてもらってたのよ】


 ―――つまり神隠しを地球側も認めてたって事か?


 それをそのまま問えば、棚田から返事があった。


『まぁ……そうですね。

 主に日本人を……何しろ適応力が高いですし、創意工夫が他の追随を許しませんし!』

「そう言う事聞いてんじゃねぇ……」

『ぁ、ももももも申し訳ございません!!』


 ―――なんてこった…。日本人の行方不明者のどれだけかはわからないが、神様黙認の拉致監禁だったって事だ。ついでに『ガイアルナート』って何に事だと聞いたら地球が存在する世界の名称なんだそうだ。ややこしい……。


「聞きたいんだけど、当然その誘拐した人達にも意志とか希望は確認したんだよね?」

『………』

【………】


 ―――無言かよ…


 しかし過去の問題を追及しても、今を進める事は出来ない。

 渋々話題を変えた。


「それで?

 いやまぁ、問答無用の誘拐って言うのは許し難いけど、とりあえず手遅れになった理由ってのがピンとこないんだけど…」

【ぅぇあ!? あ、あぁ、そそそ、そうデスネ…。

 その召喚されたガイアルナート人には罪はないんだ…。召喚した側…セントマレンシスタ側の人間が、自分達の利益と欲望の為に、ガイアルナート人を召喚しまくり、挙句世界のバランスを崩壊させてしまったってだけだから…】

「バランス?」

【うん。

 こちら…セントマレンシスタの世界には、生命の存在する星が1つしかまだなくね…そこに人族、獣人族、魔族、他にも他にも多種多様な種族が混在してたんだけど、人族が他を脅かし……ついには人族以外をほぼ地上から消しちゃったんだよ】

「それって……日本人がさせられたの?」

【…うん。

 だけど召喚されたガイアルナート人に罪がなかったってわかってる…ちゃんと理解してる。

 彼等は召喚者の言葉を信じたにすぎないんだもん…】


 ―――知らなかったから罪がないかどうかは、かなり疑問だけどな……

 ―――だって恐らくだけど、呼ばれた日本人が子供じゃなかった場合、彼等は考える力も想像力もあったはずだ…

 ―――でもまぁ、実際その場になって見れば、案外見えないものかもしれない…そう考えれば召喚された人々を責めるのは……違う気もする…しかも説明も何もなく問答無用の拉致転生だったなら尚更だ……





ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。

リアル時間が少々慌ただしく、隙を見計らっての創作、投稿となる為、不定期且つ、まったりになる可能性が高いですし、何の予告もなく更新が止まったりする事もあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。


こちらももし宜しければブックマーク、評価、いいねや感想等、頂けましたら幸いです。とっても励みになります!


もう誤字脱字他諸々のミス、設定掌ぐる~が酷い作者で、本当に申し訳ございません。見つければちまちま修正加筆したりしてますが、その辺りは生暖かく許してやって頂ければ幸いです<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ