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「ちょっと、応援って何よ?」

「ぐふふ……いやいや、若いって良いわねぇ♪」

「はぁ? いや…マジで何の事?」

「またまた~惚けちゃって~♪ 照れなくて良いのよ~? それに、おねーさんに隠し事なんて100万年早いってーもンよ♪」


 ララミーナの『あたしゃ知ってんだよッ!』系な弄りに本気で心当たりがなく、世里香は首を傾げるばかりだ。


「いやいや、ララちゃんは嬉しいですよ~♪」


 にやにやと癇に障る笑みを浮かべながら、のらりくらりと躱すララミーナに、世里香の機嫌は直滑降していく。


「だけどなぁ~……。

 どうしたものかしらね」


 へらへらとしていたララミーナが、急に真剣な声を出した。

 その変わり様に、下降していた機嫌を止める。


「ん?」

「いやね、もうこれで2回目でしょ?」


 一瞬『何が?』と首を捻ったが、直ぐに自分が倒れた回数だとわかった。


「……あ~あぁ……その、面目ごぜーません」


 迷惑をかけた自覚はあるので、少々照れ隠し気味にお道化て言うが、本当に悪かったと思っているので、きちんと頭も下げる。


「もっと手厚いサポートが必要だってわかってるんだけどね……。

 何分人手不……じゃないか、神手不足なのよねぇ」


 そう言えば、ララミーナはこの世界の管理から逃げ遅れた下っ端女神だとか聞いた記憶がある。

 それはとどのつまり、ララミーナ以外は逃亡したと言う事に他ならない。


「生命を探してるんだっけ?」

「生命だけじゃないけどね。

 再生するにしても、基準と言うか、とっかかりはあった方が良いから。

 だけどまぁ、それが難航しててさ~。これまで見つけられたのって魔石の残骸に、何かわからない種とか素材、後は魔力の塊くらいかなぁ」

「生命はまだ未発見って事ね」

「それがさ~、聞いてよ!

 生命の残滓でもって探してて、反応を辿ったんだけどさ、そこで見つかったのがただの魔力の塊だったってオチなのよ!

 はぁ、もうあの時はガックリ来たわ。

 だってただの魔……………………」


 突然言葉を切ったララミーナの沈黙が続く。

 怪訝に思い、顔を覗き込めば、ララミーナが目をに開いたまま固まっていた。


「ちょっと? おーーい」

「そうよ!! それがあったわ!!!」


 万年布団の横に座って看病(?)してくれていたララミーナが、ガバリと膝立ちになった。


「え? えっ? な、なに??」


 ララミーナを見上げながらも、思いがけない勢いに、思わず後退り……尻退りする。


「そうよ、その手があったわ。

 私ったら何してんのかしら……はぁ、やっぱ疲れてんのかしらね~…って、そんな事より、セリカちゃん、タブレット出して!」


 ずいっと、ララミーナが右手を世里香の顔の前に伸ばしてくる。


「え? タブレット? その辺に……」


 唐突なブラックアウトだったので、内蔵した記憶はないから、てっきりその辺に転がっていると思ったのだが……。


「何、呆けた事言ってんの。

 見当たらないから出してって言ってんの。

 ほれほれ、早う」


 急かすようにララミーナが、突き出した右手をひらひらとさせる。

 しかし、確か前回倒れた時も、タブレットは勝手に内蔵されてなかった気がする。

 慌ててその辺……万年床を引っぺがしたり、手探りしてみる。


 そして……無事発見、枕の下に引き込んでしまっていた。

 確かにこれでは見当たらなかったのも頷ける。


 世里香からタブレットを受け取ったララミーナが、画面を見ながら口を開いた。


「セリカちゃん、不思議の種ってあったよね? んと…何処だ………って、私じゃ操作は無理か」

「あ”?」


 ―――何故、今、ソレ?





ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。

ブックマークや評価も、本当にありがとうございます。

リアル時間が少々慌ただしく、隙を見計らっての創作、投稿となる為、不定期且つ、まったりになる可能性が高いですし、何の予告もなく更新が止まったりする事もあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。


どなた様も、もし宜しければブックマーク、評価、いいねや感想等、頂けましたら幸いです。とっても励みになります!

(ブックマーク、評価、リアクションも本当にありがとうございます!!)


もう誤字脱字他諸々のミス、設定掌ぐる~が酷い作者で、本当に申し訳ございません。見つければちまちま修正加筆したりしてますが、その辺りは生暖かく許してやって頂ければ幸いです<(_ _)>

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