サーフェスに届いたしょーもない依頼を集めてみました。
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リルドの部屋から戻った私は、仕事の一環として、グソクさんの代わりに、依頼の整理を行っていた。
しかし、その中には、『何でこんなの送ってきた!?』と言うような、しょーもない依頼があったりもしていた。
なので、私はスレ投稿目的の為に、いくつか依頼を集めてみることにした。
あぁ。そのあとはちゃんと対応をしたので、それもまとめておこうっと。
――しょーもない依頼集――
1、私の近所に、青いツナギを着た不審者がいるんですけど、夜な夜な、いい男を見かけては『やらないか』と言ってきます。どうすればよろしいでしょうか?
「えっと。警察を呼ぶことをオススメします。間違いなく不審者なので。っと」
2、私の部屋の電気がチカチカして眩しいんですが。何とかなりませんか?
「それは電気の接続不良だと思うので、業者を呼ぶことをオススメします。っと」
3、エイトレブンで、抹茶プリンを大量に買い込んでいる赤髪の美青年がいました。抹茶プリンって、かなり人気なんですね。買ってみようと思うのですが、どうでしょうか? 貴方の意見も聞きたいところです。
おいおい。それ、リルドじゃん。
そういえば、私が寝込んでいた時、確かにかなり買い込んでいたけど、DMに寄せられる程買い込んでいたのかよ。
「えっと。恐らく、苦味もあるけど、とても美味しいので、買ってみることをオススメします。っと」
4、ネット&漫画喫茶 クリオネにて、ドリンクバーのところで静かにイチャついているけど、何だかやり取りが尊い地雷カップルを見かけました。片方は女の子っぽい子でしたが、多分、下が付いていると私は確信しています。あのウブな感じがたまりません! 心臓がはち切れそうです! 何とかしてください!
いやもうこれ、完全にシイラさんと真生くんじゃん。DMに寄せてくるほどイチャついて何してんのよ。
「えっと、それは『尊死』という、推し同士を見て神格化される現象なので、そのままはち切れて逝っても大丈夫です。えぇ。ただ。呼吸はとてつもなく荒れますが、体は『正常』なので安心して『逝って下さい』っと」
5、この前、緑髪で黄色いパーカーを着た、高身長のイケメンが、エイトレブンで抹茶商品を買い込んでいました。まさか、抹茶を食べすぎて髪の色が緑になったんですかね? とても気になりました。
いやこれ。フグトラさんじゃん。
リルドと一緒で何してんのよ。
「えっと、それは流石にないと思います。それに、私の知り合いから聞いたのですが、染めていると言っていました。だけど、別の世界線では、桜餅を食べすぎて、髪色が桜餅みたいになった人もいるので、もしかしたら、貴方も抹茶を食べたら、髪色が緑になれるのかもしれませんね。っと」
ふぅ。あと5つか。
最近はこんなしょーもない依頼ばっかり届くので、ツッコムのも返事を返すのも大変だ。
6、最近、近所の猫がにゃーにゃーうるさくて喧嘩ばっかりしてます。仲裁をお願いしたいです。
いや。ここ、何でも屋だけど、ダークな事しか請け負ってない『裏』何でも屋なんだけど!?
「えっと、保健所か動物愛護団体に連絡するか、片方を貴方が責任もって飼えばいいと思いますよ。っと」
7、そういえば、海横近辺を歩いていたら『パキりたいからお薬欲しいです』と言ってきた地雷系女子がいたのだが、スルーした方がいいですか?
おいおい。物騒だな。だけど、真生くんじゃないよね?
まぁ。シイラさんが管理してるから、それは流石にないかぁ。って、まてまてまて。何で真生くんが出てくる? 彼は地雷系だが、男子だ。決して女子じゃない。若しくは性別不明だ。
「えっと、多分、関わったら貴方も『パキられる』可能性が高いので、スルーをおすすめします。っと」
8、同担被りがウザイです。私、リルド推しなのに、もう一人もリルド推しで被ってムカつきます。殺してもいいですか?
おいおい。物騒だよこの依頼。
しかも。同担被ったからって、殺意高すぎるだろ。
「それをしたら、推しが泣くのでやめてください。それに、殺してしまったら、ヲタ活が出来なくなるのでやめましょう。っと」
9、私はシイラが『受け』の同人誌が欲しいのですが、どこを探しても見つかりません。どうすれば見つかりますか?
おいおい。何でこんなに人気なのよ。あの悪逆非道のサイコパスめ。しかも、『受け』だと? てことは、『攻め』は真生くんかぁ。
「えっと、それは自分で作ってください。そして、完成した暁には、コミケで売れば同志が集まるかもしれませんね。っと」
10、そういえば、エナドリって、何本まで飲めばいいのですか?
え? エナドリ?
急に軽い質問が飛んできたから、驚いちゃったけど、飲んだ事ないから分かんないなぁ……。
なので、スマホ片手に検索しながら、こう打ち込むことにした。
「えっと、大体一日2本から3本程飲むことをオススメします。それ以上飲むと、不眠や不安感が強くなる原因にもなるようですよ。っと」
よし。これで依頼はある程度完了したかな。
だけど、まだあるぞ。このしょーもない依頼の数。
でも、一気にやるのは大変だから、時間が空いた時にでもやろうと。
なので、私はおもむろに冷蔵庫から抹茶味のコーヒーを取り出して飲むと、ほんわかと黒蜜の味とお茶の渋みが口の中に拡がってくる。
「あぁ~。美味しい」
――ピコンっ。
「ん? なになに?」
ふと、一通のメールが届いたので、開いてみると……。
『サーフェスに告ぐ。
・本任務……『ドラックルームスープ』という闇サイトの調査を命ずる(状況次第では、削除もお願いしたい)
・但し、ヴァルテ家の動向に気をつけながらも、本任務を最優先に遂行せよ。
・報酬……何千万以上の渋沢栄一&元信者から取り寄せたアビスに関しての情報』
これで、平話は終わりです。
次からは『ドラックルームスープ』になります。
お楽しみに




