表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓い屋令嬢ニコラの困りごと  作者: 伊井野いと@『祓い屋令嬢ニコラの困りごと』3巻発売中
四章 箱の中の肖像

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/47

1

          





 ジークハルトが王立学院への入学を間近に控えていた三年前の夏。彼は避暑地としても有名なウェーバー領に滞在していた。


 互いの領地を行き来して逗留(とうりゅう)することも珍しくないため勝手知ったるウェーバー子爵領であるが、全寮制の学院に入学する以上はしばらく訪れることも難しい。


 幼馴染に会える頻度も減ってしまうため、ジークハルトは会えない間の補給をするが如く、逗留中はどこで何をするにもニコラにべったりだった、そんな夏の盛りの頃。





 それは、湖畔での読書に飽きてしまったニコラが唐突に始めた『睫毛(まつげ)にマッチ何本乗るかチャレンジ』に付き合い、静かに目を閉じていた時のこと。

 今よりもっとずっと小柄だった十三歳のニコラは「あぁ、そういえば」と、ふと思い出したように呟いた。


「王都の外れに、ウィステリアが外壁に張り付いた廃墟があるでしょう。あそこには、死んでも近付かないで下さいね」



 ───私でも、神様は祓えませんから。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★☆★書籍化情報★☆★
▼タイトルをクリック!▼

 

[DREノベルス]祓い屋ニコラの困りごと
 

▲作品ページに飛べます。▲

●〇●コミカライズ連載中!●〇●
▼タイトルをクリック!▼

 

[DREコミックス]祓い屋ニコラの困りごと
 

▲連載ページに飛べます。▲
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ