表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/104

登場人物紹介

【まえおき】

3章くらいの内容で止まっています。一部本編未反映の部分があります。

【登場人物紹介】

・ハルト

 本作の主人公。ハルトというのはゲーム内のニックネームであり、作中では本名不詳。

 シミュレータないし自分の行動の結果がダイレクトに反映される事柄に対してトラウマに近い苦手意識を持ち、ゲームという決まったシナリオに従うだけでいい世界を好んでいる。

 主犯を名乗る人物との接触経歴あり。仮称「作業員」からは有資格者の1人と呼ばれているが、本人にこれといった自覚はない。


・ファーストリアの武器屋の店主 / 得体のしれない行商人

 ハルトに青の短剣を格安で譲った武器屋の店主。

 彼から手に入れた青の短剣は、希少な精霊武器だった。その入手経路や、彼が何者なのか。情報は謎に包まれている。

 その後、ハルトがヒュドラーの毒の治療のためにパンドラが管理するゲームエリア外に向かう道中に現れ、魔力を矢として放つことができる特殊な弓を安値で取引するなど、ハルトに対して非常に好意的な姿勢がみられる。


・PKプレイヤーA

 初心者狩りを行おうとしてハルトに返り討ちにされたプレイヤー。名乗っていないため仮称での紹介。

 プレイスタイルは斧を使う重戦士。

 ハルトに対していつか報復すると誓いながら倒れた。


・PKプレイヤーB

 初心者狩りを行おうとしてハルトに返り討ちにされたプレイヤー。名乗っていないため仮称での紹介。

 プレイスタイルは弓を使う射手。

 気が弱いが、プレイヤーAに逆らえずPKに協力する。ただし、卑怯な手を使うことに躊躇いはないタイプであり、PK行為を忌避しているわけではない。


・東山徹 / エピウス

 ヒュドラーが封印されている場所に運悪く踏み込んでしまったプレイヤー。

 ヒュドラーが長時間滞在していた場所は猛毒で汚染されたエリアだった。遅効性の毒のため気づかないうちに許容量を超える量の毒を吸い込んだ彼のアバターは破損。なんとか精神体は無事だったが、溶けたからだではまともに動くことも叶わず精神を疲弊する。

 その後、救出隊によって回収され、現実に戻ってきたのだが、自室に侵入していた見知らぬ人物により誘拐されてしまう。

 誘拐された先は、プロメテウスの研究施設兼治療施設であり、彼の体は現実に戻ってなお後遺症に悩まされていたことが明かされる。


・黒木明

 プロメテウスに所属する研究者。他のプロメテウスメンバーからは「博士」と呼ばれている。

 その仕事は博士というよりも医者に近く、深刻な電脳障害患者の治療に携わっている。


・霧島

 黒木の助手ともいえる大男。東山を誘拐し、プロメテウスの施設に運び込んだ人物。


・ヒュドラー

 災害級魔獣の1体。

 災害級魔獣は人間、魔族、精霊そのすべてと敵対させられている。運営の手によりそう設定された。

 セカンドプラネットというゲームシステムに組み込まれた段階で、彼らは例外だった。ゲーム内キャラクターやエネミーとして登録されるところを抵抗し、シミュレーション内で自立した存在としてあり続けた。制御下に置くことができなかった彼らに対し、運営は一時封印という処置を施したのだが、その封印は不完全なものだった。プレイヤーが接近した場合、災害級魔獣たちはシステムの欠陥を通して行動制限を解除。行動を再開してしまう。

 彼らの目的はセカンドプラネットをあるべき形へと戻すこと。すなわちゲームシステムの排除となる。ヒュドラーは、その目的をリスポーン地点の破壊という手段で実行しようとした。

 なおNPCは攻撃されなかったが、これは災害級魔獣がゲームシステムに組み込まれたNPCたちは、ゲームシステムが排除されれば元通りになると考えているためである。


・門番

 ファーストリアの北部エリアに通じる門に駐在している兵士。

 高レベルの魔物が出ることをハルトに忠告したNPC。


・ロジェ

 上位職「討伐者(バスター)」から派生する極級職(ごくきゅうしょく)抹殺者(エクスキューショナー)」に就いているNPC。

 ファーストリアの防衛拠点で活動しており、初期職業が20レベルに到達した時点で師事できる。


・ハーウェン

 初期職業「戦士」の上位職「討伐者(バスター)」に就いているNPC。

 ロジェの元で活動している。普段は町内のパトロールを行い、治安維持活動に努めている。


・リディクロム

 上位職「一番槍(ヴァンガード)」から派生する極級職(ごくきゅうしょく)生還者(ザ・サバイバー)」に就いているNPC。

 ファーストリア周辺のエネミーを間引き、強力な個体の発生を防いでいる狩人。特殊条件を満たし、初期職業が20レベルに到達した時点で師事できる。

 精霊術士とつながりがあり、シキの父親のタイキと知り合いである。


・防具の整備士

 防衛イベント中に登場した防具の整備を行っていたおっさん。

 右ひざを壊しており、戦闘はこなせない。

 そんな怪我を負いながら、防衛イベント後姿をくらませた。


・聖剣士のプレイヤー

 「聖戦士」の上位職である「聖剣士」に就きヒュドラー戦の最前線で行動したプレイヤー。

 シキが精霊術を使用するまでの時間稼ぎをこなした優秀なプレイヤーだが、惜しくも戦闘中に倒れた。


・シキ

 式神(精霊)信仰のある一族出身の旅人。

 世俗とのかかわりを断ち、過去の出来事に固執する一族に嫌気がさした変わり者。

 旅の目的は、各地に封印されている災害級魔獣の封印が弱まっていないのかどうかを確認し、必要があれば封印を補修・補強すること。

 なお、人間と精霊はかつて協力して魔族を攻め滅ぼした記録がある。その記録が元となっているのか、このシミュレーションがゲームとして組み込まれた際に精霊術は魔族に対して特効がつくようになった。


・ラルク

 自らを無資格者だと蔑み、退廃的で暗い目をした中年男のアバターで活動する謎の人物。

 ハルトのアバターからヒュドラーの眷属の毒を摘出し、メンテナンスを行うなど、彼の行動を陰から支えているが、その目的は未だ不明。

 このセカンドプラネットをゲームとして運用するにあたって組み込まれた体系(システム)を認識しており、プレイヤーの精神体を格納しているアバターについて知識を有している。


・主犯

 その言動から、単独犯ではないのだろうが、一応彼自身は自らを主犯と名乗っている。

 彼らがこのログアウト不可能なゲーム、もといシミュレーションを運用している存在らしい。

 プレイヤーに何かを期待しているらしく、行動を監視している。

 彼らが行ったのは、シミュレーションであったセカンドプラネットに無理やりゲームシステムを組み込んだことと、それを市場で販売したこと。

 彼らはプレイヤーたちを使いセカンドプラネットを調査。ゲームクリア=ゲームのすべてを知る≒管理権限を発見する。というのが最終目的となっている。


・救助隊

 スワットスーツを着てヘルメットを被った顔の見えない画一的なアバターの集団。人間ではなくAIの一種が人型のアバターを操作しているもの。

 セカンドプラネットが稼働しているサーバにアクセスし、多くのプレイヤーを救助した。

 しかし誰が彼らを用意・派遣した人物についての詳細は不明であるほか、主犯により主要な一部プレイヤーは依然としてセカンドプラネット内に幽閉されている。

 彼らの登場から、物理的な手段でプレイヤーとして囚われている人物の意識を現実に引き戻すことが困難であるということが推測できる。


・タイキ

 シキの父親であり師匠。リディクロムとは知人にあたる人物。


・ネイル

 ハルトが犬を逃がしたことに腹を立てていた人物。エルヴォというキャラクターが運営する探偵事務所に勤めている。

 メインの武器は短弓。情報収集や戦闘の能力は高いが、性格に難あり。

 セカンダリアで活動するシルクとクエストを巡って知り合い、それ以降共に活動する場面も多い。


・ベロス

 少女からは犬だと思われていた災害級魔獣の半身。力を司る半身は封印され、力のない意思だけが地上で動き回っている。

 復活の危険が起こらないようにと半身を別な場所で管理する予定だったが、脱走されてしまった。


・シルク

 セカンダリア解放を成し遂げたパーティーのリーダー。

 プレイヤースキルは中の上くらいだが、視野が広く指揮を任せると集団行動がやりやすいと実感できる程度に指示出しが上手い。

 おせっかいなところがある。

 電脳障害に侵されるという代償を払い、NPCに近い存在となりセカンドプラネットに存在が組み込まれてしまった。その状態を自覚しており、現実に戻るための手段を探しながら活動を続けている。


零音(レオン)

 シルクと臨時パーティーを組んだプレイヤー。

 戦闘に消極的だが、至近距離戦闘の職業グラップラーに就いている。


・ラッキー

 シルクと臨時パーティーを組んだプレイヤー。

 傷つくことを嫌い、劣勢であれば味方を見捨てて逃げることもある臆病な性格だが、言動は派手でお調子者という印象を受ける。

 正確に難があるものの、弓使いとしての腕前は高く、スキル補正なしでもある程度当てられる実力者。


エレオス

 主人公に寄生・成長した存在。元は呪いの状態異常であり、ハルトがヒュドラーの眷属の毒に冒されていなければシキの浄化の護符の効果で消滅していた存在。

 その正体はシミュレーション内で滅んだ魔族と呼ばれる種の残留思念のようなもの。

 魔族の1人として、過去にアンダイングと因縁を持っていた。

 アンダイングが封印されていた施設は、認識フィルターにより保護されており、一般のプレイヤーには石が積み上げられた重厚な建造物であるように見える。そんな施設の本来の姿はコンクリート製の近代的な建造物となっている。エレオスはかつてそこで活動していた職員の1人であった。

 魔族が直面した「とある危機」を乗り切るために、アンダイングに討伐した災害級魔獣の組織を移植した人物の1人である。実験の結果は失敗に終わり、アンダイングは地下施設に隔離された。その後、未解決の危機的状況を前に魔族はなすすべなく滅亡。のちに彼らの住処はゲームとして組み込まれる際にアンデッドの徘徊するダンジョンへと姿を変えた。

 かつてエレオスは、自身に滅亡への対抗処置を施していた。その処置は予定通りの結果とはいかなかったが、その処置により、存在が呪いとなり果ててもなお例外的に自我を保っていた。

 物質化するほどの強烈な呪いの集合体を核に受肉を果たし、ヒト型となって行動することができるようになった。ただし存在の維持には集中力や魔力を消耗するため、非常時や戦闘時を除きハルトのアバター内に潜伏。少ない消耗で活動している。

 昔の記憶を想起させる本名を嫌いEと名乗っている。


・アンダイング

 エレオスの実験を受けた被験者。

 災害級魔獣の組織を埋め込まれ、下半身から4匹の蛇が生えている異形の姿となり暴走。討伐された災害級魔獣の特性である魔族に対して効果的な火炎を制御できず施設に大きな被害を出し、施設の地下に封印されることになる。

 なお、彼が王と呼ばれるのは認識フィルターによるもの。正確な立場は管理主任。若くして主任の座に就いた彼は、人一倍正義感の強かった。そんな彼は他人を被験体にすることを嫌い、自分自身が実験体になると志願する。

 長い時間の中で火炎を制御できるようになったが、長い孤独により壊れたところでゲームシステムによる介入が入る。結果としてエネミーとしてプレイヤーに敵対的な行動をとるロジックに支配され、対話もままならない状態で主人公に襲い掛かった。

 火炎を制御できると確信していたため、その実現より早く隔離されたことを理不尽に感じている。自分が信用されていなかったと感じ、その感情が長い時間をかけてほかの研究員たちに対する恨みへと変わっていった。


・ミオ

 デミと呼ばれるアバターという魂の無い器に過ぎないはずのものが自我に目覚めた特殊な存在の1体。ハルトの記憶を元に作り上げたかりそめの人の姿で活動している。

 長老から教わり、タルタロスに貸し与えられた精霊を従えている。


致命的な欠陥品(フェイタルエラー)

 神殿とも呼ばれるパンドラの研究施設「アーク」内の破損した疑似人格の突然変異体。複数の人格が歪に結合しているが、その根源には永い時の中を暗闇に閉じ込め放置したゼウス、ないしその残党が作り上げた組織パンドラへの復讐という強い意志が存在している。

 ハルトの肉体を奪い、Eの持つ呪いを吸収。アーク内に残されていた手がかりを元に他の遺跡を探索し、旧文明の武器や防具をそろえパンドラを壊滅させんと活動している。


・アーク

 神殿と呼ばれる研究施設の俗称であると同時に、そこを管理しているAIの名前

 長い時間を放置され、消滅の危険に晒されたことで急速に成長。疑似人格の保管場所に残されたハルトの意識と接触し、個としての自我をはっきりと持ち始める。

 施設を活用しミニオンと呼ばれる魔物に似た存在を作り出すことができる。

 ミニオン達は神獣たちには霧の獣などと呼ばれている。これは、斃れると灰のように崩れ落ち、その場にほとんど何も残らない様子からそう呼ばれるようになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ