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第三話「魔王様、現代侵略しちゃいます?」



ついに魔王が現代に降臨した。

魔王は真の姿を開放すると巨大な怪獣の様な姿になった。

突然の出来事に狼狽する現代の人間達。

そして現代の戦士達である自衛隊が現れた。


最新鋭の戦闘機に戦車が魔王を攻撃する。

多少痛みは感じた物の魔王の猛攻は止まらない。

ビルや家は壊され、道路には魔王の足跡だけが残る。


戦っているのは魔王だけではない。

その配下の魔物達も地獄の化身の如く暴れていた。

巨大な石のゴーレムが戦車を持ち上げ放り投げる。

逃げていく現代の人間達に襲い掛かるハーピー達はその爪で血肉を裂く。

戦闘機に体当たりし、爆炎を吐くドラゴン達、現代の人類は劣勢だった。


しかしそれも最初だけ。

日本に滞在している米軍が援軍に現れたのだ。

自衛隊もこれが全ての戦力と言う訳ではない。

総力戦になれば魔王軍は敗退するだろう。


そこで学者のロデオンから通信が入る。


「魔王様、魔神経をお使い下さい」


「魔神経を?」


なんと、魔神経には物質と生命を融合する能力があるというのだ。

つまり現代兵器と融合する事も可能…という訳なのである。

魔王は配下の魔物に号令を出す。


「うわああああああああああ!!!」


戦闘機と融合するドラゴン、無人戦闘機と融合するハーピー、

戦車と融合するゴーレム、そして歩兵と融合し魔王の傀儡と化した兵士達。

中に人間がいようがいまいがお構いなしに融合する魔物達が戦場をひっくり返した。

そして現代兵器と融合した彼ら魔物は、魔科学兵士と呼ばれた。


「凄いゾ!このパワー!!スピード!!」


戦闘機と融合したドラゴンの一匹が元の戦闘機のスピードとパワーを何倍にも強化し暴れている。

彼の名はザービス、高位のドラゴン族の一匹で、いわゆる四天王の一角である。


「ケケケッ!」


今度は小型の無人戦闘機と融合したハーピーだ。

機銃と小型ミサイルで地上の人間達を皆殺しにしていく。

彼女の名はハピネス、ハーピーの少女で非情に好戦的な性格である。


「ニンゲン、ぶっ潰す!」


お次は戦車と融合したゴーレムの戦士ゴレム。

両手の戦車砲で建物を次々と破壊し、脚部の巨大なキャタピラで自動車等を轢き潰していく。

彼の単細胞な性格は豪胆な戦車とマッチして抜群の相性を誇っていた。



「さて…我はナニと融合するか…」


思案する魔王。

色々考えた結果、魔王が融合したのは戦艦でも戦車でも戦闘機でもない、

一人の少女だった。






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