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#1「私、うちを出るから」

日本語忘れそうなレベルで久しぶりに文字書きました。

「私、うちを出るから」


 高校入学式を翌日に控えた夕食時、私は家族にそう告げた。


(父)「だ、駄目に決まってるじゃねえか!お前まだ15じゃねえか!駄目だ駄目!(長いので割愛)」


(弟)「へぇーいいんじゃねー(スマホ弄りながら)」


(私の天使な5歳の妹)「ふぇええ……おねえちゃん、いなくなっちゃうのぉ?(可愛い可愛い可愛い)」


 突然の宣言に(主に父が)騒がしくなる食卓において、一人だけ静かにお茶を啜っていた母が湯呑みを置き口を開いた。


(母)「わけを聞こうか」


 煩いだけで根性のない父と違い、母は極◯の姐さんのごとくお強い御仁であるからして私はあらかじめ決めていた口上を述べた。


「私が居ると、姫花(私の天使な5歳の妹)に悪影響がでるから」


 そう__宿題以外の時間に外にも行かずソシャゲ三昧You◯ube三昧の姉、そんなものを見て育ち姫花がプ◯キュアばりの清い心を忘れ「別に」しか返事をしないようにようになった日には……!


 耐えられるわけがない。


(母)「…………」


 「夢花(不本意ながら私の名前)と姫花!二人とも違って二人ともいい!」と叫びながら抱きついてくる父を跳ね除けながら、母の言葉を待つ。


(母)「ひとつだけ条件がある」


 喉をごくりと鳴らし、次の言葉を待つ。


(母)「学校が終わったら、うちでバイトすること。日曜は休んでいいわ(週休1かよ……)」


 うちは中華料理屋なのでバイトは必要だ。一人暮らしをするには色々お金がかかるしそれで費用を相殺しようというわけか、流石母。


(母)「場所はあたしが指定するよ、あてはある」


「ありがとう、お母さん」


 話がまとまった時父から勝手に決めんじゃねえ!俺はぜってえ認めねえからな!と横槍が入ったが母のあんたは黙っときい!で一蹴された。


 私がウチを出るとなると姫花の面倒は弟が見ることとなる、非常に不本意であるが私の真似をされるよりはマシだ。


「崇(弟の名前)」


(崇)「んー(スマホ見ながら)」


 ビー◯瓶とカラオ◯のリ◯コンで引っ叩きそうになる右腕を抑える。


「あなたは姫花のお兄ちゃんなんだからね?良きお手本になること。命にかえても守ってあげること。お願いよ?

 姫花にもしものことがあったら__















(崇)(父)「……はい(股間を抑えながら)」


(母)「さあ、この話はしまい。姫花ー、おかわりは?うん?」


(姫花)「うん、たべる!(可愛い可愛い可愛い)」


 守りたい、この笑顔。

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