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生まれ変わったら魔法少女のそばにいるマスコットキャラクター(うさぎ)になっていた話

作者: かくちゅん

魔法少女のマスコットになる話がよみたくてたまらなかったけど、なかったから書くしかないと思ってかいた、誰かかいてくれないかなー。

魔法少女に憧れたことはないだろうか?


かわいい衣装に身を包み、ファンタジーな魔法の力で悪を滅ぼす。報酬も見返りもないのに命の危険をおかしてまで正義のためにがんばる。小さい頃テレビでみた、そんな健気な姿に僕は憧れを抱いていたし、大きくなったら魔法少女になりたいと思ったりもした。

大人になるにつれて、実際には魔法なんてものは存在しないし、そもそも男の子は少女になれないなんていう現実を知り、そんな非現実的な思考をすることもなくなっていったわけだが、それでも魔法少女に対する憧れや尊敬の念は、大人になってもほのかにのこっていたのかもしれない。


だからだろうか、死んだ私が生まれ変わった先は念願の魔法少女……ではなく、そのそばによくいる見た目が小動物(うさぎのぬいぐるみ)みたいなマスコットだった。そう、魔法少女になる少女を探しだし"魔法少女になってよ?"っていうあれである。魔法少女になれなかったのは残念だが、マスコット(うさぎ)というのも全然悪くない、むしろ魔法少女になるよりいいかもしれない。

まず、憧れの魔法少女の一番近くで共に戦えるってのがかっこいい。それに、パートナーという関係、言葉にしなくても伝わる信頼、たまにケンカもするけど誰よりも一番大切に思っている存在ってのが、いと尊み深し。そして何より、その少女と一緒に暮らせるってのが素晴らしい。例えば、ランドセルに潜り込んで学校にいったり、魔法少女への変身シーンを近くで眺めたり、ときには「うさぎさんも、一緒にお風呂はいろう?」なんて誘われたりして……そういったイベントがマスコット(うさぎ)の身なら許されるのである。マスコットばんざーい。

ならばこそ、魔法少女になる少女は慎重に選ばないといけない。なんせ、これから一生のパートナーになるかもしれないのだから。


さて、死因とか世界観とか細かい設定は練っていないのでさっさと魔法少女になる適性をもった子を探すために人間界に降り立ったところに話をすすめよう。


季節は春、出会いの季節。穏やかな陽気とさわやかな風に包まれた昼下がりのことである。


「かわいい魔法少女どこかなー。」

無事に人間界に降り立った僕はかわいい女の子を探して街を浮きながらさまよっていた。うさぎのぬいぐるみが浮遊している様は我ながらシュールだ。それでも、街の人たちに見つかって騒ぎになったりすることはなかった。なんでも、このうさぎの姿や声は魔法少女に適性を持ってる人にしか見えないし聞こえないし触れないらしい。

つまり、魔法少女になる子を見つけるためには僕のことが見える少女を探しだせばいいわけだ。わーいらくちーん。


「魔法少女~魔法少女はいかがですか~?」

かわいい女の子を見つけては目の前に近づいて呼び掛けるも、女の子はまったくこちらに反応してくれない、無視されることこれで17人目である。

はじめは、「テキトーに声かけて反応してくれる子を探すだけでしょ?簡単じゃん」なんて思っていたけれども、わりとこれきつい。特に精神的に厳しい。誰も自分の存在に気づいてくれない、存在を認識してくれない、しまいには僕の身体をすり抜けてしまう子もいたりして、本当は僕、転生なんかしてなくて存在していないんじゃなかろうかとか思えてくる、ちょっとしんどい。


とはいえ、まだ人間界に降りたって1時間もたっていないのでさすがに音をあげるには早すぎるだろう。それに、魔法少女をみつけないと世界が危ない。この世界には人知れず世界を脅かしている存在、通称"敵"と呼ばれるなんとも設定のいい加減な悪役が存在し、それに対抗するためには魔法少女の力が必要らしいのだ。

まだ"敵"はたいした存在ではないが、"敵"は世の中の人々の憎み、悲しみ、恨みといった負の心を吸収して成長してしまうんだとか。世界の平和のためにも"敵"が育ちきる前に魔法少女を見つけて"敵"を倒さないといけないのだ。

そんなわけで、取って付けたような設定に乗っ取り世界を守るために、そして女の子とお風呂に入るために、僕はまだあきらめるわけにはいかないのであった。


そして、100人近くに声をかけた頃ようやく僕を認識してくれる女の子に出会った。

「うさぎが空飛んでるぅぅ!?」

こっちを指差して叫んだ少女は身長124.7cmの10歳65日の子だった……なんて、身長と年齢を見た目で鑑定する能力はないのでテキトーにいっただけである。

僕はその子に近寄りできるだけ優しい声でしゃべりかける

「え、君には僕の姿が見えるのかい?」

いいながら、コレわりといってみたいセリフランキング上位に入りそうなセリフだなんてちょっと思った。

「え、うさぎがしゃべった?」

「へへん、僕はただのうさぎじゃないからね。僕は魔法の国からやって来た魔法うさぎ、魔法少女に適性のある少女を探しにこの世界に来たんだ。今、世界に滅びをもたらそうとしている邪悪な存在がいる。それに対抗するためには、僕たちの力だけじゃ足りないみたいで魔法少女の持つ特殊な魔力が必要なんだ。僕の姿が見えるということは君にはどうやら魔法少女の適性があるみたいだね。どうだろう魔法少女になって僕に力を貸してくれないかい?」

転生してすぐ聞いた設定を垂れ流す、とりあえずこういうのは勢いが勝負だ。やっと見つけた適性者、この子を逃してまた少女達に無視されながら勧誘をつづけるのはしんどい。

「……魔法少女?……特殊な魔力?」

少女はちょっとうつむいて考える仕草をすると、にっこり笑ってこういった。

「……それってこういうのかなっ」

というやいなや、少女は両の手を上にかざし呪文のようなものを唱え始めた

「Carbonaravongolepeperoncino……」

すると、たちまち少女を中心に風が吹き出した。周囲の温度が少しだけ下がり、地面には実印の複雑形状の漢字みたいな魔法陣が光輝いている。だんだんと少女のかざした手の先に光が集まり巨大な玉を形成する。大きさはバランスボールぐらいあるだろうか。

「えいやっ」

少女はかけ声と共に光のバランスボールと空へと放った。

すると、雲ひとつない快晴のはずの空から水滴がぽつぽつぽつと降り始めた。やがて、それはにわか雨となり天気雨にしては異様に雨の勢いが激しい不思議な天気となった。


僕は呆然と目の前の光景を眺めていた。

……なにこれ、聞いていた設定と違う。僕の知っている魔法少女っていうのは、変身することによって魔法の力を授かって活躍するやつなはずである。変身する前から雨を降らせる不思議少女のことではない。

そもそも、人間は魔法を使えないはずである、なぜなら人間は魔力と魔力を魔法に変換する回路を体内に持っていないからである。そう聞いているし、前世でも魔法は創作の世界だけの存在であった。とはいえ、たまに魔力をもって生まれてくる人間も少数存在するらしい、だがそれを使うための回路を持っていないので魔法は使えないのだ。だから、僕たちマスコットがその魔力を魔法に変換する回路の役割を果たしてやるのである。魔法少女に変身するのは、一時的に魔力的な回路を少女とマスコットとの間で繋ぐためであり、衣装が変わるのはそのおまけにすぎない。 (もちろん、そのおまけのかわいい衣装が僕にとっての楽しみの1つではあるが、それはともかく。)

……というのが転生してから聞いていた魔法少女の設定である。少なくとも一般人が手をかざして呪文唱えてえいやっで魔法が使える、ゲームの世界のような設定ではない。


当の少女は僕のそんな動揺に気づいたそぶりもなく、これが特殊な魔力でしょ?といわんばかりの笑顔で聞いてきた。

「どう?」

どう?じゃない、魔法の存在ですら目にするのは初めてなのに、転生してから聞かされて詰め込んだこの世界の設定をひっくり返すような光景を見せられて何を答えられるというのか。

「……ナニコレ」

そう、呟くのが僕の精一杯だった。

「あ、気づいた?よくぞ聞いてくれました、この雨は、ただの雨じゃありません!なんと、カルピスです!私のオリジナル魔法なの、特殊な魔力っていうから私のカルピス魔法シリーズのことかなって、一番得意なカルピスシャワー魔法を使ってみました!」


……そういうことが聞きたかったわけじゃないとか、やけにベタベタするなと思ったら、これカルピスだったのかとか、なんでわざわざカルピス?とか、聞きたいことがたくさん浮かんだが、だんだんどうでもよくなってきた、というかめんどくさくなってきた。


「……す、すごいね、君は、やはり魔法少女にふさわしい!」

僕はいろいろ考えるのをあきらめて開き直ることにした。魔法が使える分には益にはなるにしろ損にはなるまい。いままで詰め込んだ設定のことは忘れよう、もうなるようになれだ。この子ならきっと"敵"もあっという間にカルピスまみれ……いや、倒すことができるだろう。僕が魔力を魔法に変換する必要もないから楽でいい、そうと決まれば押しきるのみ。

「そんなわけで、君の力が必要なんだ、世界の平和を守るために魔法少女になって僕に力を貸してくれないかい?」

「うんいいよ、私、魔法少女になる!」

「ありがとう!!それじゃあ早速だけど、君の魔力をこの"マジカル☆フォン"略して"マジフォン"に登録するよ」

僕は肩にかけたポシェットからスマートフォン型端末マジフォンを取り出して、魔法少女アプリを起動した。マジフォンは普通のスマートフォンと同じように通話やネットやゲームができるのだが、魔法少女アプリ"メタモリ魔法少女!"(メタ魔女)がインストールされていて魔法少女の魔力回路にアクセスしたり、魔法少女からマスコットに魔力を中継したりできる。加えて、このアプリは魔法少女を登録したり、魔法少女に変身させたり、活躍の記録をとったりできて魔法少女として活動するためには必須のアプリである。魔法の国のとあるおじいさんによる個人開発で、何でも僕の前世の記憶の中にあるソシャゲにとても感銘を受けて作ったんだとか。ちなみに、僕に魔法少女に関する設定を叩き込んでくれたのもそのおじいさんである。

「さぁ、このマジフォンの中心に手をかざして!」

「マジフォンっていうか、それまんまスマートフォンだよね……まぁいいや、かざすね、えい」

少女が手をかざすとマジフォンに魔力が登録され、画面には光輝く魔法陣が、無駄に賑やかなアニメーションと共に浮かび上がった。開発者のおじいさんが3週間かけて作ったアニメーションである。ちなみに、魔力の登録自体は一瞬で終わっている。

「おー、これで登録できたのかな」

「ありがとう!これで魔力の登録は終わりだよ、これで君は魔法少女として登録された、これからよろしくね」

いいながらもふもふした右手をさしだす。

「こちらこそよろしくね」

差し出した僕のぬいぐるみな右手に少女の右手が重なった。こうして僕はかわいい女の子......じゃなかった魔法少女と無事出会いパートナーになることができたのであった。


その後、お互いの自己紹介を簡単にしながら少女の家へと向かう。自己紹介といっても転生してからのうさぎとしての自己紹介であり中身の僕についてはふせている。うさぎとしての自分のこと、魔法の国から来たこと、"敵"についてなんかをかんたんに話した。そして、少女のほうはというと、まず名前が国鳥ソフィア、10才でお父さんお母さんと3人家族らしい。お母さんは会社員で、お父さんがなんと魔法で家事を代行する仕事をしているのだとか、掃除、洗濯や水のトラブル、日曜大工、軽い病気の診療まで広くなんでも魔法で解決してくれると評判らしい。


 ソフィアの話を聞くに、どうやらこの世界においても、魔法というのは誰でも使える訳ではないらしい。ただ、使える人はちょこちょこいて、魔法の存在自体は便利なものとして広く受け入れられているようである。だから、ソフィアが魔法で雨、実際はカルピスだったわけだが、を降らせてもまわりのひとは騒いだりしなかったわけだ。


 この世界は僕の前世の世界とは似ているが似ていない。スマホといった科学技術が存在しながら、魔法も存在する世界のようだ。つまり、ここは前世の世界とは異世界である、もしくは、死んでから転生するまでの間に人類が魔法が使えるように進化した未来であるようだ。とはいえ、スマホやカルピスといったものが存在することからそう離れた異世界や未来ではなさそうだ、となれば、もともと同一の世界だったものが途中で枝分かれしたパラレルワールド的な世界なんじゃないかな。と、いままで読んだ異世界物の知識を振り返りながら考察してみた。


その後もソフィアとお互いの話をしながら家路を歩いていた。そして、それは突然現れた。あるいは、魔力を登録した直後というゲームのチュートリアルのような都合のいいタイミングで現れたともいえる。そう、"敵"である。敵はピンクの象の姿をしていた。そして、そのピンクの象は鼻から紫色のもやを吹き出した。たちまちあたりはむらさきいろのもやでつつまれてしまった。

「ソフィア!気を付けろ、やつは、人々の憎しみをすいとり成長する象、その名も象男。あの霧が心の中の憎しみに働きかけて憎しみを増大させるんだ。人は誰しも心の内で誰かを憎んでいるもの、やつの出す霧は言葉巧みに心に囁きかけて憎しみを巨大化させようとする。そして、巨大化した憎しみを吸い込んで象男はどんどん成長していくんだ。霧にのまれるなよ。象男が成長しきってしまったら手がつけら得なくなるぞ」

僕は、マジフォンで調べた敵の情報をさも知っていたかのようにソフィアに叫んだ。魔法少女アプリ"メタ魔女"は敵にカメラをかざすだけで敵を認識、識別しその特徴と弱点を教えてくれるのである。

「わかったわ。じゃあ、霧を吹き飛ばせばいいのね」

「ちょっとまって、ソフィア。魔法を使う前に変身をしないと」

両手を前にだしていまにも魔法を放ちそうなソフィアに待ったをかける

「え、なんで?変身してる時に攻撃されちゃうかもしれないじゃん、それに私変身しなくても魔法うてるし、ほら」

おかしなことをいうわねとでも言わんばかりの表情でそのまんま魔法を放った。ソフィアの手から放たれた白い光線、いや白い液体、おそらくカルピス、は射線上の霧を凪ぎ払いつつピンクの象に当たった。正確には象の鼻の穴のなかに勢いよく打ち込まれた。

「いやでも、変身したほうが効率よく魔法がつかえるよ。それに、変身中攻撃しないのはお約束だからそのあたりはツッコんじゃダメなの」

「そんなこといわれても、変身しないで象さんやっつけれたし......」

ソフィアの言うとおり、白い光線を打ち込まれた象は悶える暇さえ与えられずに消滅し、同時にあたりのモヤも消えてなくなった。

 

 こうなってしまっては、なんの反論のしようもない。楽しみにしていた変身シーンがみれなかったのは残念だが、敵が倒せたのでよしとしよう。それに、これからしばらく一緒に活動するのだ、そのうちチャンスはあるだろう。それに一緒にお風呂イベントや添い寝イベントなど他のわくわくイベントだってある。気持ちを切り替えよう。


 実は、この世界での魔法少女の変身衣装はガチャ制である、敵を倒したりメタ魔女にログインしたり魔法少女の活動記録を魔法の国に送ったりするとポイントがもらえ、それでガチャが引ける。ガチャのラインナップは定期的に入れ替わる。というのも、このアプリをつくったおじいさんが暇なのか定期的に入れ換えてくれるのだ、そのラインナップの内容はそのときおじいさんがはまったアニメやゲームがもとになっている。魔法の国からは僕の前世の世界にアクセスできるのか、僕の前世の記憶を覗いてその中のアニメやゲームをたのしんでいるのか、わからないけど衣装ガチャのラインナップのなかには前世でみたゲームやアニメの魔法少女キャラクターの衣装がしばしば入ってくるのだ。もちろん、前世での僕のお気に入りのキャラクターというものが何人かいるわけで、その衣装が来たときに向けてポイントをためているところなのだ。ちなみに、今回の設定衣装はデフォルト設定のものでピンク基調のフリフリスカートと背中に大きなリボンがついているかわいらしい感じのものである。


そんなこんなで、ついにソフィアの家にたどり着いた。玄関を開けたソフィアをお父さんが出迎えてくれた、ソフィアの肩に僕がのっているわけだが、僕の姿は魔法少女以外には見えないので問題ない。

「ただいまー」

「ソフィアおかえりなさい、どうしたんだいそのうさぎは?」

なんてことはなかった、そういえばソフィアのお父さんは魔法が使えるんだった。

「公園で迷子になっていたのを拾ったの、私この子飼いたい、だめかな?」

とっさにソフィアが機転を利かせてくれた、上目使いでねだるようにみつめる。

「うーん、ちゃんと世話できるかい?」

「大丈夫!ちゃんと世話する!」

「まぁソフィアももう10歳だし大丈夫かな、うん、認めよう。しっかり世話するんだぞ」

「ありがとう!ぱぱだーいすき」

娘の笑顔はいつだって攻撃力無限大だなぁなんて下らないことを考えているうちに、僕は無事ソフィアの家に住む......いや、飼われることになったようだ。

「ソフィア、昔使ってたハムスター用のケージが倉庫にあるからあとで部屋に持っていってあげよう。ハムスター用だけどちょっと大きめのものだからうさぎでも十分はいるんじゃないかな」

「ありがとう、パパ。とても助かる!」

「それから私の魔法でうさぎの身体を洗ってあげよう、ちょっと預かるよ」

「そうね、なにからなにまでありがとうね。」

「なに、かわいい娘のたのみだ、いいってことよ」

親子っていいなぁと少しソフィアのお父さんに嫉妬しながら、ソフィアのお父さんに風呂場につれていかれなかった、つれてかれたのは庭。お父さんの魔法でだした冷水シャワーと風によって身体をあらってもらった。春とはいえ、夕方の冷水は寒かった。


こうして、僕は魔法少女ソフィアのパートナーとしてソフィアと一緒に活動することになった。念願の魔法少女のマスコットになったけれど、当初思い描いていたのとは、大分違った。

変身シーンを間近でみるイベントはなかった。ソフィアは変身しないで敵を倒してしまうから。

一緒に寝るイベントもなかった、僕はハムスター用ケージのなかで飼われているから。

一緒にお風呂イベントもなかった、僕の体はソフィアのお父さんが洗ってくれるから。

イベントが1つもおきないどころか、魔法少女としての活動は彼女の独力でこなされている。


あれ、よく考えたら今の僕は魔法少女のそばにいるマスコットなどではなく、ただのペットなんじゃなかろうか。でも、まぁかわいい女の子のそばにずっといられるんだからまあいいか、と開き直って今日もメタ魔女のログインポイントをあつめるのであった。



つづかない

マスコットになる話を書いていたはずなのにいつのまにかペットになっていた。

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[一言] 家で3食昼寝付き。 契約した少女の稼いだポイントでスマホアプリで楽しい毎日……。 ダメ○○!って影で言われることがないほど、実は珍しくないことなのかもしれない世界。 これって、言葉も話せなく…
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