第3話 銃使い
きっづいなあ
銃使いが、この異世界にも存在する。
最も、鋼の塊のような物ではなく、『魔装銃』という、魔法金属ー魔法によって精練された金属ーを使った、それぞれの銃に特殊能力の付いた銃だ。それを使える奴は、数少ない。というか、知力が150以上無いと、扱う事はおろか、引き金を引いても弾が発射されない。
何故、こんなことを急に説明し始めたのか、それは今から少し前のこと…
少し前 ダンテグリト 武具商店街
今日は武器を買いに、商店街へ来た。
まあ、転生してきたリオが武器を持っている筈も無く、適正武器も分からない為、専門街に来たのである。
「わあ、いろんな武器がいっぱい!で、私はどんな武器を使えばいいでしょうか?」
「まあ、焦るな。取り敢えず、俺の古い知り合いの所へ行くぜ。付いてきな」
と、ガレルがいつものように対応する。
心なしか、ガレルも楽しそうだ。
え?なぜ分かるのかって?
勘ですよアハハ。
…当たって無いかもしれないけど。
ガレルに付いて行き、人気の少ない所へ来た。
路地裏というヤツ。
そこには、ボロい布で申し訳程度に屋根を作ったテントがあった。
「よお、居るか?」
その呼び掛けに答えるように、何故か後ろから足音がした。
「フン。誰かと思えばガレルじゃねぇか。何しに来た?」
そいつは、リュックに大量の死体と、黒く染め上げる程の返り血でいっぱいな白衣を着た、黒髪中背中肉の男だった。
……。
……え?スプラッタ系なのこの小説?
「相変わらず、まだ掃除屋は続けてんのか?アレス?」
「おうよ。金になるからな。裏の世界ではな」
と、某運び屋漫画のような展開が起きている今、静かなリオの方を見てみると、
「…………。」
見事に立ったまま気絶していた。
投稿頻度減るけどちかたないよね