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運Lv.MAX(+99999999)の旅人  作者: AinfeL
チュートリアル
1/3

1話 出会いイベント

久しく真面目に書きました。

「キタ━(゜∀゜)━!星8アイテム《クロナ・アルス》!!最強武器!」

俺は、一人、洞窟、ダンジョンでアイテム狩りをしていた。

何故かモンスターが出現せず、軽く済んでしまった。

「さてと……街に戻るか」

得物を袋に入れ、立ち上がったとき、ふと後ろに気配を感じた。

「……なんだ。ゴブリンか」

Lv1のゴブリンだった。

「ま、ゴブリン一斉討伐の依頼も受けていたし、もう一仕事するか」










グリオヴェール王国統治街:ダンテグリト 昼



「よぉ!ジャック!久しぶりだな!」

「ガレルこそ」

俺の名は、ジャック・アインフォード。旅人だ。

そしてこいつは ガレル・ベルセリア。流浪の傭兵。

「しかし流浪のお前が此処にいるなんて珍しいな。何かあったか?」

「いや、ちょっと噂を聞いてな」

噂?

『だぁかぁらぁ!私は悪魔じゃねぇ!』

辺りに馬鹿でかい声が響く。

「何だ何だ?」

「酒場の方からだな」

「ちょっと行って見るか」





酒場《空の雨垂れ亭》



「だから、私は人間!見て分かるでしょ!」

その馬鹿でかい声の主は、黒をベースとしたフリルのついた服を着た、白髪碧眼の少女だった。



「あー、また《転生》被害者か……」

「だな。ジャックもこんな機会に立ち会えるなんて、ラッキーだな……2回目か……」

「………ああ」

「あ、お兄さん達、《転生》しってんの!?ちょっと!この人達なんとかしてよ!」

少女が我々に助けを求めてきた。

「お前ら!この悪魔の仲間か!?クソォ!この街はもう終わりだぁ!!」

ふむふむ、なるほど。突如転生してきて、召喚と勘違いされた。ってとこかな。

「落ち着けおっさん。こいつは悪魔じゃ無い。俺らと同じ人間だ」

ガレルが説得に入る。

が、おっさんは聞く耳を持っていないようで。

「ガレル!あんたもこの悪魔の仲間だったのか!?くそ!傭兵なんざ信用するんじゃなかった!」

と騒いでいた。

てか、雇い主はこの人だったのか。

「おっさん、ここ酒場だぜ?んな大声出したら周りに迷惑だろうが!」

ゴッ。ゴッ。

鈍い音が二発。

「かッ……ハッ……」

そしてぶっ倒れてしまった。

「おいガレル。お前、ただでさえ基礎能力高いんだから、手加減しろよ」

実際、泡吹いてるし。

「ああ。悪い。ちと手が『勝手』に出ちまった」

「ああ。『勝手』にな」

そう。偶然だ。

「お兄さん達、強いねぇ!ありがとう!」

そうだ。この少女(もんだい)があった。





数分後。

「ふーん。こっちの赤髪のお兄さんがガレルって名前で、こっちの金髪のお兄さんがジャックって名前なんだね!」

自己紹介タイム終了。

「私、網坐(あみざ)莉音(りお)って言います!」

「宜しく。ええと……アミザリオ」

「言いにくそうな名前だなぁ」

「本人の前で言うなよガレル」

「……リオでいいです」

ほら。申し訳無さそうな顔しちゃったじゃないか。

まあそれより。

「早速本題に入るんだが、どうして《転生》してしまったんだい?」

転生なんてそんなに起こる事じゃない。

膨大な魔力が必要だし、条件が揃いにくい。

「その……私にもよく分かんなくて」

「分からない?」

「友達といつものように本屋行った帰りに光?に包まれて、気付いたらここに…」

「なるほど。よくわかった(わかんねぇ)」

「おい」

ガレル……

まあ原因は謎だけど、この世界から呼び出したって事は判った。

「んじゃ、お前の《基礎能力(ステータス)》を教えてくれ。値次第じゃ俺達が関わる必要がないからな」

「え?今、なんて言いました?」

「いやだから、《基礎能力》だって」

「……何ですかソレ?」






数分後。

「なるほど。この世界には自分の能力が数値化されてるんですね」

「やっと理解したか」

実は9分近くかかりました。

「で、その能力がわかる神のお告げを聞くために教会へ行くぞ」


キングクリムゾンッ!

「はい着きました教会です!」

「……うわぁ……」

リオが批判の目を俺に向けている。

「おい神父。こいつに神のお告げを教えてやってくれ」

ガレルが早速行動に出た。

相変わらず神父に対して口悪いなぁ。

「ほっほっほ。よろしいでしょう。この子でいいんですな?」

そう言いながら、リオを指指す。

「当たり前だ」

「それでは」

そう言った後、神の像の前膝間着き、手を組む。

分かりやすく言うと祈りポーズだ。

「大いなる神よ。己を求める者の値を教えたまえ」

テーテレテーテレテー。

オルガンのような音が鳴った。

「判りましたぞ。貴女の能力はこれです」

そう言い、リオに紙を差し出した。

いつ書いたのだろうか?

ソレには値が書いてあった。

「ありがとうございます」

リオが受けとると同時に俺は後ろに回り込み、覗く事にした。

えーと、何々?


網坐莉音(16)

Lv32

基礎能力

100を一般成人数値とする。(ただし『運』はレベルで表記する。上がりはしない)

体力:65

筋力:73

俊敏力:89

知力:328

精神:121

運:Lv58

以上をもって現時点の能力値とする。



といった所だった。

こいつ16歳だったのか。

しかし、こいつの知力は結構高い。

「よし。見せろ」

そう言ってガレルが手から紙を()ってしまった。

「なるほどぉ……はぁ!?知力328!?馬鹿なの!?」

「いや、賢者レベルだ」

なんか、もう、メ〇で世界救えそうだ。

「あ、あの……何か変ですか?」

「まあ、ジャックの能力値に比べたら、ちょっとインパクトが無いな」

「え?」

リオが目を丸くしながら、俺の方を見ていた。

うーん、そこまでじゃ無いんだよな。

「俺は、総合能力値が低すぎて」

「オール12だもんな」

「15だよ!」

まあ、実際10後半だし、そこまで変わらないか。

しかし、そんな時。

『あ、悪魔だあぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!』

村人が入ってきた。

しかし、

『神父さん!助け……ぐあぁぁぁあ!!』

背中から血を吹き出して、倒れた。

「こいつか。悪魔ってのは」

黒い肌。

襤褸布(ぼろぬの)のような翼。

そして大きな爪。

それが悪魔だった。

ソレを視界に入れた瞬間、俺は動き出していた。

一歩で悪魔に近づく。

「ガレルさん!あのままじゃ、ジャックさんが……!」

「まあまあ、あいつなら大丈夫だ」

そして拳を作り、力を溜める。

「………」

悪魔が俺に爪を向けた。

どうやら大振りの攻撃で殺そうとしているらしい。

「……!」

そして、その爪が振り下ろされた。

当たったら即死だ。

しかし…………

「……!?」

爪は当たらなかった。

いや、当たりはした。

しかし、ダメージは入らなかった。

攻撃不干渉(ミス)

「それじゃ、一度、死んでもらおうか」

そう言い、拳を思い切りぶつけた。

遥か彼方 (しかし現実には3メートル)へとぶっ飛んだ。





「さあ、ガレル殿!その剣で奴の命を!」

神父が叫んでいた。

「誰がんなことするか」

「しかし…………!」

神父が無駄に叫ぶ。

ああ、うるせぇ。

「その必要はないんだよ。よく見てみろ」

そう言い、ぶっ倒れた悪魔に近づく。

「こ、これは……!!」

「ああ。死んでる。」

「馬鹿なっ!?悪魔の平均体力は114514!たかが拳で死ぬような物では!……っ!まさか……っ!!」

そう、そのまさか。

超巨大一撃(クリティカルヒット)

「馬鹿なっ!そんなものがこんな能力の低い奴にっ!?」

「『運よく』当たったっぽいな。」

「やあ、ガレル。片付けたよ。これで依頼達成だね」

ジャックがこっちに向かっていた。

ん?

「ジャックに依頼について、話したっけ?」

俺が質問すると、ジャックは、頭の後ろを掻きながら、

「いや、憶測なんだけどね。リオと出合ったとき、おっさんが予想以上にビビっていたからさ。もしかしたらって」

なるほどなぁ。

「さて、俺は依頼達成について依頼人に話をつけてくるが、リオ、お前はどうする?」

「あ……」

こいつなら、また悪魔に勘違いされかねない。

連れていってもいいが……

「一緒についてくるかい?」

ジャックがリオに提案した。

「はい!」

即答だった。

いいのだろうか。男に易々とついていって。

「ガレルさん!ジャックさん!宜しくお願いします!」

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