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第四話 封印の手段

 魔族に抵抗している人達が集まっている砦に向かう途中ファリンに訪ねてみた。

 ちなみに高速移動魔法は魔力の制御が必要な為、ファリンはできない。

 だから、身体強化の魔法をかけてあげて移動している。

 いずれは、高速移動魔法も覚えてもらわないとな。

 まぁ王女だけにお姫様抱っこしてもいいんだけど確実にダメな予感がする。

 というか絶対ダメだな。


 「なぁ、ファリン。今思ったんだけど魔王討伐に王子が出てきたのはなんでだったんだ?」


 今思えば、王子自ら危険な場所に赴くのはリスクが高いのだから普通は行かない。


 「それはかつて、私たちの祖先の賢者様が魔王を討伐する際に、魔王の力が強大で討伐するのが難しく、賢者様の秘術魔法で封印という手段を取りました。その秘術は我が王家に伝わり継承されていて兄の適性が高かった為、兄が討伐隊に加わることになりました。聞いていらっしゃいませんでした?」


  ……もしかするとファリンと遊んでいた時かもしれないな。

 まぁそういった経緯があったのか。

 じゃぁ封印してもいずれ封印は解けるのか?


 「いや、ちょっと記憶があいまいで…てファリン、その封印魔法はいずれ解けるものなのか?」


 「それはなんとも……言い伝えでは万が一の時の為に秘術魔法が伝わっているとしか……私も一応使えますが威力の方は……」


 んー……ってことは万が一と思ってたけどその封印が説かれた今、賢者様以上の使い手でないファリンが今後使用して封印したとしてもおそらくいずれ解けるだろう。

 でも、俺って何も考えずに魔王を討伐しようとしてたんだな。

 今になったら恥ずかしい。

 自分の力で何とかなる……厨二病だな。


「ちなみにその魔法を俺が使うとかはできないのか?」

「はい、この賢者の秘宝と呼ばれるネックレスと賢者の血が発動の要件の一つになっているようなので……」


 そういうと胸元からネックレスを出した。

 さこれは亡き兄の遺品として、そして魔王に対抗する手段として討伐隊が死守し城に持ち帰ったものだそうだ。

 でも、これは新たな課題だな。

 力技で強引に魔王を滅する事ができるかどうかだけど……こればっかりは対峙して戦わないとわからない。

 分からないまま無策でいく程、危険を冒したくない。

 封印魔法を有効に使ってもう少し対応出来ないか少し考えてみる必要があるかもしれない。


 そんな事を考えていると砦らしきものが見えてくる。


 ん?

 なにやら気配を感じる……。

 近づいてみると魔物の群れと生き残った人たちが交戦している最中だった。


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