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公正人は郵便局にいる

俺とアイアンメイデンは公正人という、所謂ジャッジマンの所へ向かっていた。


俺は黒のジャージを着込み、髪は七三分けだったがもう面倒くさく全て下ろしている。

アイアンメイデンの格好は流石に目立つので俺が中学生の頃使っていた合羽を着せている。


「おいアイアンメイデン、お前公正人が何処に居るのか知ってるのかよ? 」


アイアンメイデンはこの国に来る前に、事前に親父から代理戦争の事を聞かされていたらしい。

だから黙って付いていっているが、公正人と言う奴らは、こんな代理戦争という意味の分からない事をやらせている連中だ、相当頭がイカれてるに違いない。



「知っているも何も、郵便局じゃないですか」


………あ? 今なんていった?


「郵便局、この国にはそんなもの無いのですか? 」


「いやあるよ? あるけど…………え、何? 俺の命郵便配達に握られてんの? 」


頭のイカれた連中所か、頭のいい公務員じゃないですかやだー。


「郵便局には必ず一人公正人が付いています、普段代理戦争と言うものはありませんから、公正人は副業として郵便局に勤めているのです」



………スゲーな郵便局、いや尊敬の意味じゃなくて馬鹿じゃねぇのって意味で。


「代理戦争の歴史はかなり古いです、遡れば第二次世界大戦まで遡る事になりますが……」


「いい、言わんでいい…………」


何だかなぁ………こう、締まらないんだよなぁ………。


「――――――、あ、ほら、あのカタカナの『テ』みたいなマーク、アレが郵便局ですよね? 」


「んぁ? あぁ、……あれ? 郵便局のマークってどれも一緒じゃなかったけ? 」


「いいえ、ドイツでは郵便局のマークは『亀』みたいな感じですよ?」


ふーん、スマホで調べてみたけど本当に亀に似ていた、だから何だって話だけど。


「そんじゃ、まあ行ってくるわ………やっぱ付いてきて」


「…………えー……いいですけど」


何だその態度は、あ、コイツずっとこんな感じか。

………なんかやだー、デレて、思いっきりデレて、普段素行の悪い不良がたまに見せる優しい所並にデレて。


一緒に郵便局に入る、自動ドアが開くとほのかに暖かい風が吹く、空調が良く効いているな、と思い、こんな所に金掛けるんなら俺の所に空調付けろ、と思った。

いや別に家が貧乏な訳ではない、ただ付けていないだけで近々付ける予定だ。


郵便局の姉ちゃんが俺と目が合った、なにやらビクっとして、明らかに分かる作り笑顔を俺に見せた。

いくら人相が悪いからって止めてよその笑顔、泣きそうになるから。



涙目になる俺を放っておいて、その姉ちゃんにアイアンメイデンは話しかける。

見た目ドイツ人なのに流暢な日本語のギャップがお姉ちゃんを驚かせたのだろう。

郵便局の姉ちゃんはアイアンメイデンの話を聞いて、深刻そうな顔をして部屋の奥に入っていった。


「ゆうへい、公正人に会えるぞ」


いつの間にか俺の事を名前で呼んでくれるアイアンメイデンに感動を覚える。

決壊寸前の涙目が、音もなく崩壊した。


「………あぁそうか、良くやったよアイアンメイデン」


「……? 何故泣いているのです? 何処か具合でも?」


あぁ、ここまで俺を心配してくれるなんて、涙が止まらない。

生きていて良かったと思える程の感動がいまここにある。


「どうもすいません、お待たせいたしまし………うぃえ!? どうしたんです!?」


奥から現れた郵便局のお兄さんが、俺が泣いている所を見て驚いている。

何だコノヤロウ、男が泣いてるところがそんなに珍しいのか。


「ゆうへい、この人が公正人兼郵便局で働いている、名前は………」


「冠之定徳です、今回の代理戦争の公正人となりました」



………艦これ? 提督?


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