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プロローグ
(ずっと一緒にだよ)
(うん、ずっと一緒にいるよ)
その約束をしたのはいつだったろうか
それは前世の話だったか、5分前の話だったか、はたまたこの星が生まれる前か
少し考えてみたけどすぐに辞めた
ここがどこで、自分が誰かさえ思い出せない自分にその問いは無意味だ。
約束を裏切られた人は今どんな気持ちなのだろうか
泣いているのだろうか、怒っているのだろうか、それとも僕の事を忘れてしまっただろうか
そう思うと少し胸が痛むが、すべてを忘れた自分に責める権利もない。
それでも僕はすべてを思い出し、もう一度この約束を果たしに行く。必ず
例え彼女が僕の事を忘れてしまっていたとしてもだ。
それだけが僕の今の生きるすべてだろう。
とりあえず今は酷く疲れている、少し休んでからまた歩き出そう。
始まり。