~3日目~
○月3日 嵐
今日はなんだか体調が悪い。
外も大荒れだ。
我が体調が悪いから外も大荒れなのだな。
「は~」
ベットの中にずっといるのはつまらない。
ここにある本は全部読んでしまった。
ランランにまた新しい本を持て来させよう。
我の最近のお気に入りは人間の物語が多い。
特に桃から生まれた'もも太郎'というものが面白い。
我は魔族の王だが今まで桃から生まれる種族なぞ聞いたことがない。
人間はみな桃から生まれるのだろうか?
とても興味深い。
我には生まれた時から親はいなかた。
生まれた時から我は王だった。
ランランが親代わりなのだ。
ランランだけがいれば我はいいと思う。
大好きなランラン。
その綺麗な髪に飴玉をつけたときはとても怒られたが我はその髪が好きだ。
ランランの大切な龍髭を抜いた時ランランはキラキラの銀の目をギラギラさせた時は怖かったが我はその目が好きだ。
大好きなランラン。
今も我がベットで寝ていると思っていていなかった時の叫び声も大好きだ。
ベットにずっといるのは飽きた。
今からランランの部屋に行ってくるのだ。
今度はランランのお口が大きく開くところが見てみたい。
大好きなランラン。
いつまでも我のそばにいてくれ。