~2日目~
○月2日 曇り時々ジョウサック
今日は曇っている。
そして時々ジョウサックが降ってくる。
ジョウサックは小さいトカゲのような形にピンク色だ。
とても可愛らしい。
我は今日1日お勉強だったのだ。
昨日、抜け出したのでランランから宿題をたくさん出されたから。
我はちゃんと学ばなければならない。
昨日、我は小さな命を奪ってしまった。
"ふかこうりょく"だったが我の血がどんなに毒か知らなかった。
知らないからいい。と言うわけにもいかないだろう。
我はとても反省している。
だからこの積み上げられた宿題も頑張ってみせるぞ!!
「休憩になさいますか」
ランランがお茶をもって部屋に入ってきた。
「うむ。我はむしょうに甘いものが食べたいぞ」
頭を使い甘いものが食べたくなった。
使っていない時でも甘いものは好きだがな。
「今日はチョコレートケーキをお持ちしました」
我が一番好きなものだ。
「大きいのがよいな」
ランランが切り分けるのを眺めながら言った。
ホホが自然とほころぶ。
「夕ご飯が食べれなくなりますからこれで我慢してください」
ランランはそう言うが少し大きくしてくれるから好きだ。
「我は夕餉もちゃんと食べるぞ」
「前もそう言って半分も残したでしょう」
「だがアレはおやつがおいしかったのでつい」
「ありがとうございます。作ったかいがあります」
ランランは手先が器用ななのか我のおやつを作ってくれる。
この前はクッキーの中にチョコが入っていた。
「また作ってくれ」
「わかりました」
我はおやつを食べた後またお勉強を始めた。
勉強の本の中に面白い話を見つけた。
人間は男から女になることがあるそうだ。
しかもそれは人間の新しい性となるらしい。
我ら魔族は幼少は男でもなく女でもない。
ある一定の年齢が過ぎるとどっちかの性にはなる。
大人になって男が女になることはめずらしいケースだ。
しかも新たな人類は夜に行動する事が多いらしい。
夜、街角にたたずむ姿も確認されている。
太陽の下は弱いらしくまだ昼間は発見はされていない。
人間はまだまだ分からないことはたくさんあるのだな。
もっともっと人間のことが知りたい。
我ら魔族とは違う生物で、独自の文化がある。
今度ランランに頼んでおこう。
今日はたくさん勉強していろいろわかった。
勉強は好きだがまた外に出たい。
昨日の入り口はランランに壊されたから別の方法を探そう。