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富士エンス(株)

掲載日:2026/06/05

あるメーカーの開発部の面接が駅前の大きなビルで行われていました。

2人の就活生、ゆかりとかつおはリクルートスーツに身を包み、一方は張り付いた笑顔で、もう一方は緊張で強ばった面持ちで座っています。

面接官の社長と副社長は慣れたような

社長が早速質問を始めます。

「じゃあ、まず、出身大学と志望理由を教えてくれるかな」

副社長がゆかりを指します。

「法政大学から来ました、ゆかりと申します。私は大学のサークルで、農村の支援に携わりました。山をバーナーで焼き、焼畑農業を行っていたのですが、使っていたバーナーが御社の製品だと知り、その高性能さに感動しました。そんな製品作りに携わりたいと思い、御社を志望しました。」

次に、かつおが指されます。

「ふ、福井大学のかつおと申します。わたしはサークルの活動でランタンを使って山を輝かせました。ランタンの放つすさまじい光は山に住む動物を弱らせ、植物を枯らしました。私はその結果にとても感動しました。その後、ランタンの電球を作った会社が御社だと知り、人々を照らす電球作りに携わりたいと思ったのです。」

社長は2人に学生時代力を入れたことなど色々聞きましたが、2人からは同じような答えが返ってきました。

社長は「うーん…2人とも同じスペックで、どっちを落とすか迷うなぁ…」とうなります。

副社長は「ゆかりの方が笑顔ではきはきとしてますから、かつおを落とせばいいんじゃないですか?」と提案します。

すると、かつおは社長に「そ、そんなに迷うなら、2人とも採用してくださいよ!」と懇願しました。

副社長は「でもね、かつおくん。会社の予算的に2人のどちらかしか採れないんだよ。」となだめます。

社長はため息をつき、神妙な顔で言いました。

「それじゃあ、2人の中身の重さを量ろう。重い方が有能って決まってるんだ。」

副社長は命令により、電子天秤を2つ持ってきました。

まず、ゆかりのパックを開けて天秤皿に中身をすべて開けると、目盛りは21.6gでした。

次にかつおのパックを開けて、もう一つの天秤皿に中身を開けます。すると、こちらも21.6gでした。

社長は「なんなんだよお前ら!重さも同じなんてふざけやがって!潰してやる!」と叫びます。

ゆかりは「もっと詳細な数字を出してくれませんか?0.01gこっちが重いはずですよ」と微笑みながら提案します。

副社長は「ごめんね。この天秤の有効数字は3桁なんだ。」と却下しました。

ゆかりとかつおの運命は決まりました。

社長は中身をハンマーですり潰し、パックをはさみで粉々に切り刻んでしまいました。

すると、ゆかりとかつおは一つまとまりの粉になってしまいました。

副社長は粉を指でつまんで舐めると、「おいしい!なんておいしんだ!社長、ふりかけの部門を作ってこの粉を全国に売りましょう!」と言って心臓麻痺で死んでしまいました。

これには社長も大喜びし、急いで工場を買収し、全国の小売店に商品を出荷してしまいました。

しかし、この粉にはマイクロプラスチックが含まれているため、健康被害や環境問題を引き起こし、社長は逮捕、会社は倒産してしまいました。

粉は販売禁止になってしまいましたが、マイクロプラスチックが含まれたこの粉はいつまでも消滅せず、今もこの世界の空気中や海中を漂っているのです。

プラごみをポイ捨てしたことのある、そこのあなた。

そのプラスチックは今も環境を破壊しています。

あなたの行為がこの地球にどんな影響を及ぼすのか、よく考えて生きていってください。

この地球を大切にしない生命に生きる価値は無いのです。


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