第3章第12話:「最後の」
次のリクエストが画面に浮かぶ。
《ポーズ:全裸で立ち、羞恥心の極みを意識した姿勢》
紗英は深呼吸をする。(ここまで来た…投げ銭も達成できるかもしれない)
〈体が熱くなる…視線を意識すると羞恥心が心を揺さぶる。けれど、この感覚が快感と混ざって心地よい〉
ゆっくり体重を片側に寄せ、肩や腰の角度を微調整。自然で大胆な羞恥感を演出する。(見られる恐怖と快感が同時に押し寄せる…でも、見せ切るしかない)
〈視線や体の反応にコメントが重なるたび、羞恥心がさらに高まる。もっと見られたい〉
投げ銭合計がついに目標に到達する。
〈数字が増え続ける…羞恥と達成感が一気に心を支配する〉
コメントも途切れずに流れる。
「最後まで完璧!」
「表情が素敵!」
「勇気ある姿勢に感動!」
「次も楽しみにしてる!」
胸の奥では羞恥心と快感、そして達成感が入り混じる。(達成した…でも、このルールを高木彩乃に話してしまったら…)
〈視聴者の反応に励まされながらも、心のどこかで不安と羞恥が入り混じる〉
紗英は高木彩乃にルールを口外してしまう。(うっかり…でも彩乃なら理解してくれると思った)
その瞬間、周囲の空気が変わる。強制的に現実での永続羞恥配信者として執行される通知が表示される。
〈体が自然に緊張し、羞恥心が極限まで高まる…でも視聴者の目があると、どこか誇らしい〉
撮影室の光が変わらず静かだが、紗英の意識は完全に配信装置とスマートフォンに集中していた。(これから…ずっと羞恥の目に晒される…でも、逃げられない)
〈視聴者の視線が、自分の羞恥心を力に変えてくれる…もっと見られたい〉
息を整え、背筋を伸ばす。羞恥心と快感、そして永続的な挑戦の覚悟を確かめながら、紗英は新たな運命の扉を迎え入れた。




