第3章第4話:「さらなる羞恥」
次のリクエストが画面に浮かぶ。
《ポーズ:片膝を軽く曲げて体重を片側に寄せ、少し俯き加減で視線を配信装置に向ける》
紗英は、一瞬呼吸を整える。(こんな姿勢…恥ずかしい)
〈胸の奥がきゅっと締め付けられるような羞恥感…でも、視線が集まると体が熱くなる〉
ゆっくり片膝を曲げて体重を寄せ、視線は少し俯き加減に。自然な羞恥の雰囲気を出すため、肩や腰の微妙な角度も意識して調整する。(見られている…でも、見せるしかない)
投げ銭合計が着実に増えていく。コメントも流れ続ける。
「その角度、完璧!」
「表情が自然でかわいい」
「次も楽しみだな」
胸の奥では羞恥心と快感が入り混じり、挑戦心がさらに強くなる。(見られる恐怖と楽しさが同時に来る…)
〈体が自然に反応している…羞恥が心を揺さぶり、でも投げ銭の増加が励みになる〉
撮影室の光は変わらず静かだが、紗英の意識は完全に配信装置とスマートフォンの画面に集中していた。視聴者の目線が、自分の羞恥心を力に変えてくれる。(次のリクエストはどんな羞恥だろう…)
息を整え、背筋を伸ばす。羞恥心と快感、挑戦心が混ざる感覚を確かめながら、紗英は次の瞬間に向けて心を落ち着かせた。




