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第2章11話:「胸の奥が震える感覚」

画面にリクエストが浮かぶ。

《ポーズ:全裸で、両手を胸の前で軽く重ね、少し体を前傾させて特殊装置と写ってる自身の姿を見つめる》

(……全裸……本当に……ここまで……)

(逃げたい……でも……逃げられない……)

〈羞恥で体の芯が熱く、胸がぎゅっと締め付けられ、視線を受けるたび体が小刻みに震える……〉

美雪は恐る恐る指示通りの姿勢を取る。

両手を胸の前で軽く重ねると、肩が前に出て背中がわずかに丸まり、全体の緊張が強調される。

体を少し前傾させるだけで、鏡や画面上の自分がより“脆く、不安定”に映った。

(こんな姿……見られてる……胸が苦しい……)

〈羞恥で全身が熱く、胸の奥が締め付けられ、心臓が早くなる……〉

コメントが流れる。

《わあ……すごい緊張感》

《大胆だね》

《恥ずかしそうでいい感じ!》

《もっと見せてほしい!》

投げ銭合計:2,500,000コイン

(……投げ銭も増えてる……でも恥ずかしい……)

(ルール上……逃げられない……)

〈羞恥で全身が硬直し、胸の奥が熱く、小刻みに震える……〉

美雪は両手の位置をわずかに動かし、呼吸を整えながら静止する。

(都市伝説……ここまで……本当に……最後まで……)

〈羞恥で心臓が早鳴り、全身が熱く、視線の圧に体が揺れる……〉

特殊装置を通して映る自分の姿は、

これまでのどの段階よりも脆く、しかし画面上では視線を集める存在として固定されていた。

次のリクエストは、ついに 最終姿に進む段階であることを、

美雪は小さく息を吐きながら、覚悟して待っていた。

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