第2章3話:「恥ずかしさが増す瞬間」
美雪は次のリクエストを確認する。
《ポーズ:制服風のコスチュームに着替え、両手を腰の後ろで軽く組み、少し横を向く》。
(うっ……コスプレ……こんな姿を見せるなんて……でもやらないと……死ぬ……)
〈羞恥で胸が高鳴り、体が熱く、手足が小刻みに震える……見られているのがたまらない……〉
美雪は震える指で衣装に手をかけ、素早く着替える。
肩を少しそろえ、両手を腰の後ろで組み、少し横を向く。
(こんな格好……誰かに見られているなんて……胸が締め付けられる……)
〈羞恥で全身が熱く、体が硬直し、視線を感じるだけで体が震える……もっと見られたい……〉
コメントが流れる。
《可愛い!》
《少し恥ずかしそうでいいね》
《もっと大胆でもいいかも》
《頑張れ〜!》
投げ銭合計:500,000コイン(少しずつ増え、視聴者も盛り上がってきた)
(怖い……でもここでやめたら……死ぬ……)
〈羞恥で体が熱く、胸が締め付けられ、もっと見られたい……〉
美雪は深呼吸し、次のリクエストが表示されるのを待つ。
(まさか……本当に都市伝説の迷宮の中にいるみたい……)
〈羞恥で胸が高鳴り、体が熱く、全身が小刻みに震える……〉
特殊装置を通した画面上の自分の姿は、今日も静かに、しかし確実に、羞恥心と緊張で彩られていく。




