ダンジョンのお酒はメグミハント産で出来ている?
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「蓮、何やらかした!?」
蒼が帰宅するなり、そんなことを言う。
「えっ?何?」
私、なんかやらかした?
「選択のドロップがレベル2になったぞ!?」
えっ?蒼も?
私だけじゃなくて?
「ホントに!?私だけじゃなかったの!?」
私は、12面全部の花スライムと味スライムを倒したこと。
そのときに6階層のスライムを8割以上倒したらしいこと。
その特典として、選択のドロップのレベル2が贈られたこと。
などを蒼に説明した。
なんでデッカいため息を吐くのかな?
止めてもらっていいかな?
「全滅させるつもりだったのか?」
いや、そんなつもりはないけど。
「魔法を撃ちまくりたかっただけだけど?」
「偽メグミハントの件でか?」
私が頷くと、
「いきなりナビィから、
偽メグミハントっぽい情報が大量に流れて来て、
驚きながら対処してるところに、
レベル2の報せが響いて何事かと思ったぞ」
ナビィ、ホントにちゃんと調べて、蒼に情報を報告したんだね。
「でもなんで、蒼の選択のドロップもレベルアップしたんだろう?」
「なんでだろうな?もしかして一緒に贈られたスキルだからとかじゃないか?」
その可能性はあるかもね?
って言うか、他に思いつかないよね。
あっ、そうだ。
「6階層に花スライムと味スライム以外にもスライムがいたんだよ、いや現れたんだよ、かな?」
「どういうことだ?」
ナビィがダンジョンネットワークに潜る前に、
味スライム倒したらマップ確認してって言い残して行ったこと。
マップを確認したら、今までなかった池みたいなものが現れたこと。
確認に行って、鑑定したら〔酒スライムの泉〕だったこと。
そこまで話したら、蒼が、
「酒スライム!?」
やっぱりそこに食いつくよね。
「そう、酒スライム。
鑑定したら泉の中のスライムには、
攻撃が出来ないって鑑定結果だったから、
出て来るの待ってたら、
ナビィが戻って来て、
上にいるって教えてくれたのよ」
「上?」
「そう、私より2メートルくらい上空に浮かんでた」
「で、それも倒して来たのか?」
頷くと、
「ドロップは?酒か?」
そうなるわよね。
私もそう思ったもん。
確かにお酒だったから、正解なんだけどね。
「まだドロップしてないよ。リストはお酒だけだったけど」
「なら、なんでドロップさせなかったんだ?」
「なんかね、攻撃した属性でドロップするお酒の種類が違ったの」
「んっ?」
この説明だと意味がわかんないよね。
「アイスバレットで倒したものは、純米大吟醸だった」
「はっ?」
蒼の眉間にシワがよった。
「ダークバレットだと、焼酎で、
サンダーバレットだと、ビールだった…」
わかってくれるかな?
「属性が違うと酒が違うって、そういうことかよ」
「そう、それでね。
選択のドロップのレベル2なんだけど、
それぞれのリストをさらに開くことが出来て、
辛口とか甘口とか選べるようになってた」
「マジか」
マジなんだよねぇ。
「しかも1ドロップ分が50本単位だったの。
レベル1で同じのが50出るのかわからなかったし、
レベル2で選ぶにしても相談してからの方がいいかと思って…」
あ、ビールは100本だったけど…。
蒼は、
「あー、なるほど」
と、唸っている。
「酒は何種類リストにあるんだ?」
「レベル1でってこと?」
「もちろん」
えーと?
「10種類かな?」
「10!?日本酒と焼酎とビールだけじゃないのか?」
「日本酒が8分類されてる」
純米大吟醸、純米吟醸、特別純米、純米、大吟醸、吟醸、特別本醸造、本醸造、焼酎、ビールの10種類だと説明すると、蒼の眼鏡がきらりと光った。
「ドロップ数は複数あるのか?」
「あるよ。少ないので3で、多いので6かな」
「なら、レベル1で1つずつ10種類ドロップさせてみないか?」
500本超えになるけど?
インベントリに入れておけばいいからってこと?
「わかった」
まずは、純米大吟醸。
同じものが50本だったね。
サイズは果実酒と同じくらいだね。
300mlくらいだと思う。
鑑定してみたよ。
「やっぱりメグミハント米で作ってあるみたいね」
「ホントだ。絶対旨いだろ、これ」
これをレベル2で出したら、違う日本酒が出るのかな?
日本酒は、すべてメグミハント米だったわよ。
焼酎もメグミハント米で、出来てたわ。
で、ビールよ。
メグミハント産の大麦らしいんだけど。
どこに大麦あるのかな?
あれ?もしかして、
花スライムの魔力回復パンセットも、
メグミハント産の小麦だったりするのかな?
「蒼はどう思う?」
聞いてみたら、
「あー、ありえるな。確認しなかったもんな。パンの原材料まで…」
ここの小麦で、出来たパンなら美味しいに決まってるし、そりゃ魔力も回復するよね。
「思ったんだけど、野営道具とか調理器具とかも【選択のドロップ】レベル2で、リスト開けるんじゃないかな?」
開いたら、欲しいものだけ選択してドロップ出来るよね?
「開けるな。これはいいな!レトルトを温める魔導具は、大量に欲しいところだったんだよ」
あー、そうか。
レトルトは大量にドロップ出来るからねぇ。
家でなら、レンチンで大丈夫だろうけど、
ダンジョン内で食べるなら、温めるための道具必要だもんね。
レベル2、使えそうね!
私の方も、調理器具のリスト展開できたよ。
寸胴鍋はいくつかあってもいいよねぇ。
すごい食べる人がいるからねぇ。
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