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ダンジョンの果実酒を飲みましょう

累計PV320,000PV突破です。

リアクション6,200突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)

(れん)、何やってるんだ?」


んっ?

あー、この惨状はそう言いたくなるよね。


「この間、ドロップした果実酒はどんなのがあるかなって」


インベントリから全部出して、並べてました。

50本です。

でも、1本 1本が300mlくらいの瓶ではあるけれどね。

720mlとか900mlとかだと広げる場所はなかったかも?



「そう言えば、確認してなかったな」


(あおい)は、私の後ろから覗き込んで、並べた瓶を見ている。


なんであえて、私の後ろから手を伸ばしたかな?

正面に来て見なさいよー。

落ち着かないでしょー!?

わたしがぁぁぁぁ。


「なんだ?俺は色んなメーカーの各種果実酒かと思ってたけど、違うな?」


そうみたいなんだよね。


あれ?


「蒼?ダンジョン課に買取に出してなかったっけ?」


確かドロップ3つ分くらい?

忘れてる?


「んっ?俺、預かってたか?」


蒼は、インベントリを確認してるみたいだ。


「ごめん、うな重とか海鮮丼とかだけ買取に出したみたいだ。

タルトと果実酒残ってた」


だから、果実酒の形態をわかってなかったのか。

でもそれなら、


「買取に出さないで茜さんたちに渡しちゃうのはどうかな?

あっ、お酒とか飲むのかな?」


「みんな酒飲みだから喜ぶとは思うけど、

蓮はそれでいいのか?」


「えっ?全然いいよ?

この間話してたナビアプリのってどうだった?」


「限定サイトでのやり取りってヤツだよな?

まだ返答待ちなんだよ」


そっか。

まだわからないのか。


「わかったら、教えてね。

それが使えればお酒もタルトもお米もカンタンにやりとり出来るもんね」

「了解した」


蒼は、果実酒の瓶を1本手に取って眺めている。

私も違う瓶を見て言った。


「これってメグミハント産の果物で作ったヤツだよね?」


だって、全部瓶は同じだし、ラベルとかもないんだよね。


よくキープしたお酒につけるタグみたいのあるじゃない?

あれに、桃とか梅とかかいてあるのがついてるのよ。


「これ絶対旨いヤツだな?」


間違いないよねぇ。


確認したタグは

桃、杏、レモン、パッションフルーツ、

梅、ブドウ、みかん、ライチ、チェリー、

りんご、キウイ、マスカット、柚子、

オレンジ、クランベリー、マンゴー、

ブルーベリー、パイナップル、カシス、

いちご、プラム


何種類もある果物のもあるのよね。

梅とか桃とかブドウ、リンゴとかね。

確認しきれてないのよ。


「蒼は、これからダンジョンに出掛ける?

一緒に飲まない?」


聞いてみたら葛藤してるんだけど。

ダンジョン行きたいと飲みたいで、戦ってるね。


「ダンジョン行くつもりだったんだけど、

コレを見たら飲みたいよな」


お酒好きな人でよかったかな。

私は1人で飲むのも好きだけど、誰かと飲むのも悪くない。

それが蒼なら、ね?


「なら、今日はゆっくり飲みながら話でもしようよ」


「わかった、着替えてくる」


あー、ダンジョン行く準備終わってたのね。


「おつまみとか何がいい?」


「枝豆とかあったかな?」


間違いなくあるね。

2階層に。


「野菜畑からもらってきてくれる?他にも食べたいものとか」


その間に、簡単なもの用意しちゃおうかな。


「わかった、トマトとキュウリとオクラと枝豆もらってくる」


「よろしく」


何作ろうかな?

冷蔵庫に何があったかな?


あっ、冷蔵庫は新しくしました。

鑑定さんが言うには、ガタついてたらしいからねぇ。


知らない間に預金額がおかしなことになってるからね?

だから、新しい冷蔵庫くらい買えるのよ!



あっ、鶏皮せんべい食べたいな。

確か前に大量に作ってインベントリに入れてあったはず。

あるね。


なら、他のものを作ろう。


キムチが残ってるね、豚肉もあるし豚キムチだね。


ナスの浅漬けと…


トマトは蒼が持ってきたら、ワカメとポン酢で和えよう。


ミニトマトだったらそのままで。


オクラは肉巻きにしようかな。

あー、アスパラの肉巻きも食べたいなー。

でも焼くのに時間かかるんだよなー。


とりあえず豚キムチだね。



「蓮、ただいま」


早いね!?


「おかえりー」


「5階層で刺身も貰ってきた」


お刺身!


って言うか、今思ったんだけどね?


「果実酒のおつまみって何が合うんだろう?

うっかりいつもみたいにビールとか日本酒に合うものを作っちゃったんだけど」


「何作ったの?」


蒼の顔が、お腹すいた顔になってる。

おかしいな。

晩ご飯、ガッツリ食べてたはずなんだけどな?


「豚キムチとか?前に作ってインベントリに入れてあった鶏皮せんべいとか?」


「旨そう!食べたい」


果実酒云々はいいのかな?

どんなつまみでも問題ない人なのかな?

それならラクでいいよね。


私なんて、ケーキとビールでも問題ない人だからねぇ。


インベントリにある、ドロップした季節のタルトに手を出そうか迷ってるところ。


「蓮、どれにする?」


どれがいいかなー。

無難に梅かなぁ。


「梅(1)ってやつでどう?」


梅の瓶は何本かあって、ナンバリングされてたからね。

なら、1番から行くべきじゃない?


「りょーかい、梅(1)な?」


小さめのグラスと小さな氷を用意して、蒼に渡す。


私は料理の仕上げと追加を作って、座卓に並べた。


「もう終わり?なら蓮も早く座ろうぜ」


「そうだね」


足りなかったらまた作ればいいよね。

私はそのまま蒼の向かいに座って、グラスを受け取った。


「「かんぱーい」」


甘めの梅酒だね。

これは美味しいわ。


「蒼にはちょっと甘いかな?」


「少しな、けど旨いぞ!この梅酒。

しかも鑑定したら、二日酔いになり難いみたいだぞ?」


あっ、ホントだ。

肝機能が活性化するみたいだよ?


他の瓶も鑑定してみたけど、

瓶に入ってる状態だと鑑定出来ないみたい。


グラスとかに注がないとダメみたい。

変な仕様ね。


1本が300mlくらいだから、2人で飲んでたらすぐに空になる。


「次はどれいく?」


蒼に聞かれて、反射で答えたわよ。


「桃!桃(1)がいい!」


梅より甘そうだけど、蒼大丈夫かな?


「桃(1)だな?りょーかい」


グラスを1度クリーンしてから、桃(1)を注ぐ。

桃の甘い香りがふわっと広がった。


「おいし〜」


「旨いな、けどやっぱりちょっと甘いな」

「炭酸水とかで割る?」


その方が甘さはマシになりそうだけど。


「いや、せっかくだからこのまま飲む。

おっ!これは、脂肪燃焼効果がついてるぞ?」

「えっ!?ホントに!?」


スゴイ!

ホントに脂肪燃焼って表示されてるわ。

桃(1)飲みながら食べてたら太らないのでは!?

なんて素敵な桃(1)酒ね。


「美味しくて太らないなんて、素敵ね」


蒼が苦笑してるのはなんでよ?


「次、カシス開けてみてもいいか?」

「カシスってカクテルのしか飲んだことないかな」


カシスオレンジとか


「あれって、リキュールだろ?これとは別物じゃないか?」

「そうなの?」


普段ビールばっかり飲んでるしなぁ。

カクテルとか飲むこと、ほとんどないねぇ。


蒼が注いでくれたカシス酒を飲んでみる。

濃いかな。


「あっ、ごめん。

カシス酒もカシスリキュールも、同じものっぽい。

検索したらどっちも出てきた」

「そうなの?それなら何かで割って飲もうかな。

炭酸水で割ってカシスソーダにしてみようかな」

「蓮、俺もそれにして」

「はーい」


背の高いグラスと炭酸水を取ってきた。


「おいしー!そのままよりこっちの方が飲みやすいね」

「だな、これは魔力回復がついてるぞ?」

「ホントに?」


どのくらい回復するのかな?


「まぁでも微々たるものだろうな。

俺や蓮はマナポーション飲まないと回復したうちに入らないだろうな」


そっか、残念。


「あっ!忘れてた!!

蒼、私しばらくダンジョンでスライム倒して、

経験値稼いでレベルアップ目指す!」


そうだよ、レベル上げなきゃいけないんだった。


「突然、何?どういうこと!?」


あー色々説明すっ飛ばしちゃった。


「マナポーションで思い出したんだけど、

ポーションの味の調整方法がわかったから、

6階層に行かなくちゃなの!

だからレベルアップしなきゃなの」


「えーと?なんで6階層に行かなきゃなんだ?」


「ハチミツを取りに?」

「ハチミツ?」


んっ?会話が噛み合ってない?

って、私の説明が足りてないのかな?


「ポーションの味の調整にダンジョン産のハチミツが必要らしいのね。

で、ナビアプリで探してみたんだけど見当たらなかったから、

マザーにうちのダンジョンでハチミツ取れるか聞いたら、

6階層で用意してくれるって」


この辺りの説明をさらに全部飛ばしてたのね?

ごめん。


「そういうことか。で、6階層に行くにはレベルが足りないってことか?」

「そう!マザーにもレベル11になってから来なさいって言われてる」


6階層のスライムはたぶんレベル11だもんね。

いや、スライムじゃないかもだけど、たぶんスライムだと思ってる。


「わかった、じゃあ6階層に行く時は俺も連れて行けよ?」

「仕事は?」

「蓮は忘れてるかもだけど、俺は蓮のダンジョンの担当だからな?

メグミハントダンジョン優先って言ったよな?」


あっ、そうだった。

すっかり忘れてた。

魔石とかドロップ品預けてるのに、忘れてるとかどうなってるのよ?

私ってば。


「そうだよね。担当だったわ!失礼しました」

「思い出してくれて何より」


2人で、笑いながらまったりと果実酒を楽しんだ。

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
会社では仕事キッチリだったのに、お家では色々ゆるっと忘れがちな蓮さん(苦笑) 新しい冷蔵庫も大きく(予想)なったし、小さいホワイトボード(マグネット式)でも貼って、 『プリンあります』とか、2人の予定…
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