ダンジョンの食材使います
ブックマーク900突破です。
リアクション4,400突破です。
ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです(^o^)
そんなわけで今日の夕飯のメニューは、
メグミハントのご飯
大根とジャガイモの味噌汁
ウナギの蒲焼を使ってう巻き
アジのカンタン南蛮漬け
ほうれん草のおひたし
以上です。
玉子とか調味料以外はメグミハント産の食材だよ。
うちはご飯も茶の間で座卓です。
出来上がった料理を運んでいると、
蒼はスマホで検索しながらスキルを取得しているようだ。
私もやったよ、初日にね。
「蒼?ご飯出来たよ?」
声をかけたら、すぐに蒼は顔を上げた。
熱中してるみたいだったのに、聞こえてたんだね。
集中したら、音とか聞こえないタイプかと思ってた。
「ありがとう!すごい美味しそう」
「なんかオシャレな料理じゃなくてごめんね」
ホントにお母さんのご飯みたいになっちゃった。
「いや、すごいよ。こんな料理は久しぶりだ」
んっ?
「蒼って普段、ご飯はどうしてるの?」
「あー、ほぼ外食だな」
そうなんだ?
「自炊は?」
目を逸らすのを止めようか?
「家には寝に帰るだけだからな」
さすが仕事も趣味の人だなぁ。
「なるほど?」
蒼の目が料理に釘付けなんだけど?
わかったわよ。
「冷めないうちに食べようか」
すごい頷いてる。
「「いただきます」」
あー、やっぱりご飯は美味しいなぁ。
「これってドロップの蒲焼?」
「そうだよ?アジも味噌汁の大根とジャガイモもほうれん草もダンジョン産だよ」
「ダンジョン産なのを差し引いても美味い!蓮は料理が上手なんだな」
すっごい勢いで食べてるけど、噛んでる!?
「ありがとう。でも、中学のころからやってるだけだから」
「それでもすごいよ」
手放しで褒められるのは、なんかムズムズするなぁ。
「おかわりもあるよ?」
そうごまかしたんだけど、蒼は嬉しそうに、
お願いしますと茶碗と味噌汁のお椀を出している。
もう食べたの!?
満足するまで食べたらいいよ。
ボロボロだったんだから。
「あれ?洋服もボロボロだったのに着替えた?」
「いや、リペアって魔法で修復した」
「そんな魔法があるの?」
「ラノベかアニメに出てきたのを思い出して試してみたら取れたから直してみた」
「えーすごい!私も食べ終わったら後で覚えられるかやってみよう」
「しかし美味いな、蓮の料理」
「そんなに褒めてくれなくていいよ?」
所帯染みてると言われる所以のひとつだろうね。
「そんなんじゃないよ。
ホントに美味いんだって!
結婚したら毎日食べられるのかと思うと、
すごい幸せだろ?って思う」
んー?
「蒼は料理しないのかな?」
「あー、ごめんなさい。出来ません」
あははは、素直だね。
「まぁいいけど、でも手抜きもするし、
冷凍やらインスタントになることもあるよ?」
何もしたくないこともあるし、面倒なときもあるよ。
「問題ないよ!作ってもらえるなら文句なんかないよ」
「文句言ったら蒼ちゃんて呼ぶから」
言わないから!って蒼がふるふるしてる。
ホントに蒼ちゃんて呼ばれるのイヤみたいね。
「結婚してもさ、蓮はここに住むよな?
俺もここに住んでいいのかな?」
「結婚するのに別々に住むの?
私は、ここから離れられないよ?」
別々に住むなら結婚する意味ないよね?
「いや、蓮がさ。
他の人をここに入れたくないのかなって」
確かに最初にそう言ったけど、
「それは他人をってことでしょ!
蒼は家族になってくれるんでしょ?違うの?」
「違わない。よろしくお願いします」
蒼は正座して頭下げてるし、なんで?
こんな話してるけど、なんにも決まってないんだけどね?
「蓮は結婚式やりたいよな?」
「うーん?アラフォーのおばさんのウェディングドレス姿とかイタすぎない!?」
「えー?俺は見たいんだけどな。絶対綺麗だと思う」
また恥ずかしげもなくそういうことを言う。
「でもさ、私家族が誰もいないしさ…」
あれ?蒼の家族のこと聞いてないかな?
「蒼の家族って?兄弟とかいる?」
「話してなかったな。
両親はすでに亡くなってる。
兄弟は姉と兄と弟だな」
「えー?4人兄弟なんだ!?羨ましいなぁ。
私、ひとりっ子だったから」
うちの親の親戚も会った事ないから、
いるのかいないのかもわかんないんだよね。
「そうか?そんないいもんでもないけどな?
姉は結婚して北海道にいるし、
弟はなぜかパン屋をやってる」
「パン屋さんなの!?」
「そう、結構人気のある店らしい」
パンは大変だから作ったことないんだよね。
買って食べる専門だわ。
「どこのお店?今度行ってみる」
「新宿にあるぞ?『まちのパン屋さん』って名前だけどな」
まちのパン屋さん!?
「知ってるよ?何回も行ったことあるよ」
「ホントに?」
「美味しいよね、あそこのクロワッサン好き」
「確かにあれは美味いな。
で、兄貴はさっき俺が潜ってた毒持ちだらけのダンジョンの所有者だな」
「えっ!?お兄さんもダンジョン所有者なの?」
「そう、って言うか実家にダンジョンが出来たってのが正解かな。
義姉さんも甥っ子も一緒にダンジョン潜ってるよ」
「家族でダンジョン…」
「そう、俺も弟も高校生くらいの時から潜ってるし、
今もたまに潜らせてもらってる。
姉貴も結婚前はよく潜ってたぞ?」
うわー、さすがダンジョンが趣味の人は年季が違うよね。
だから趣味なのかな?
私は毒持ちダンジョンには行きたくないなぁ。
「あっ、挨拶とかは!?」
「あー、それやっとかないとな。
姉貴も兄貴も弟もうるせーな?
全員に連絡して日程決めるか」
現実味おびてきた?
「蓮は年内で退職するのか?」
「うん、来月の途中からは有休消化で休む気マンマンだよ」
全部使い切って辞めるんだから!
ボーナスも貰って!
退職金も貰って!
手当上乗せしてくれたら嬉しいよね。
「なら、その頃に顔合わせするか?」
「うん、その辺は任せるよ」
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。




