ダンジョンGPSで魔導具を作ろう
累計PV80,000PV突破です。
リアクション1,100突破です。
ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです(^o^)
1階層でレベル1のスライムが出た。
2階層でレベル3のスライムが出た。
3階層でレベル5のスライムが出た。
となると、4階層でレベル7のスライムか、別の魔物が出る可能性が高いよね?
まぁ、スライムじゃないかとは思ってるけど。
だとしたら、私自身も最低でもレベル7になってから4階層に進みたい。
だったら、ちまちま経験値貯めるしかないじゃない?
経験値1,440は必要みたいだし?
1階層で毎日各属性のスライムを2体ずつ。1日の合計8体討伐。
2階層で毎日各属性のスライムを2体ずつ。1日の合計4体討伐。
3階層で毎日各属性のスライムを2体ずつ。1日の合計4体。討伐。
10日目にして、やっとレベルアップした。
『緑川蓮のレベルが7になりました。レベル8にアップするには、経験値10,080が必要です』
えっ!?
次のレベルアップまでは、1万超えの経験値が必要!?
ウソでしょ?
どんな法則なの?
必要経験値エゲツない。
容赦ないじゃないのよ。
今回の何倍もの経験値必要なのよ?
7倍?単純計算で70日かかるの?
長い、長すぎなんじゃないの?
やるしかないんだけど。
時間停止のマジックバッグ作りたいのよぉ。
その前に今回の戦利品は、まとめて冴木さんに渡したわよ。
魔石(火水風土)×80×2,500=200,000
魔石(氷雷)×40 ×3,500=140,000
魔石(光聖)×40 ×4,500=180,000
ヒールポーション×80 ×30,000=2,400,000
ミドルヒールポーション×40 ×100,000=4,000,000
ハイヒールポーション×20 ×10,000,000=200,000,000
エクストラヒールポーション×20 × 10,000,000=200,000,000
合計407,120,000
すみません。
一気におかしな数を買取に出して…
このほかにお米と野菜と果物があります。
1,450,000がプラスされます、ごめんなさい。
冴木さんから乾いた笑いがこぼれ落ちてたのは、
気づかなかったことにしよう。
で、今日はダンジョンGPSを使って、
魔導具を錬金したいんだよね。
レベルアップしたのに4階層行かないのかいって話だけど、
こっちもなんとかしないとリミットがあるじゃない?
早くなんとかしておきたいのよ。
私がやらなくてもいいのかも知れないけど、
ダンジョンブレイクするのがわかってるのに、
何もしないのはどうなのよ?って思っちゃうんだもん。
それに、魔導具作ってみたいのが本音かな。
挑戦したいじゃない?
さっきから錬金術初級編、中級編、上級編から、
何か関係ありそうな魔導具の錬金方法がないか探してるんだけど、
見つけられないのよね。
そもそもどんな魔導具にするのかって話よね。
日本地図があって、
ダンジョンGPSでダンジョンの魔力を探してマッピングしてくれる。
みたいなイメージなんだけど。
あとは所有者のいないダンジョンが指定出来ればいいんだけど。
所有者がいるなら、場所は公開する必要ないもん。
ってか、うちが公開されるのは、とても困るので!
あっ、各地域のロードマップってあったわよね?
あれをベースに錬金してみようかな?
東京のロードマップなら、近所の本屋にも売ってるでしょ?
買ってこよう。
ダメだったら、その時また考えよう。
トライアンドエラーは基本でしょ?
起動させた錬金釜に買ってきたロードマップを入れる。
見た目変よね。
釜に地図入ってるのよ?
気づかなかったことにしよう。
錬金術を起動して、
ダンジョンGPSで所有者のいないダンジョンを指定する。
ダンジョンナビゲーションのないダンジョンってことになると思うのよ。
ダンジョンの魔力はメグミハントダンジョンを参考にする。
マッピングでロードマップを使用することにする。
色々指定しながら魔力を流すと、
錬金釜が1度光って、錬金釜と錬金術の起動が停止した。
1万以上魔力持っていかれた…
出来たのかな?
見た目はさっきと変わらないロードマップが錬金釜に入っている。
取り出して開いてみる。
うん、普通のロードマップだね?
あっ、鑑定。
鑑定
ダンジョンロードマップ(魔導具)
ダンジョンの有無を表示する
ただし、ダンジョン所有者のいないダンジョンに限る
表示されたダンジョンマークをタップすると、
詳細な位置情報が表示される
ちゃんと出来てるみたい?
何ページかめくっていくと、光るマークが表示された。
あった。
ここがそうってこと?
所有者なしのダンジョンってことだよね?
ホントに見つかるなんて…
どうしよう!?
あっ、冴木さんに知らせなくちゃ。
視察チームに確認してもらわなくちゃ。
私は大慌てで冴木さんに連絡した。
「冴木さん!あの!今、今大丈夫ですか?」
「緑川さん?大丈夫ですよ?どうしました?何がありました!?」
えーと、あの、その。
どうしよう、焦ってうまく言葉が出て来ない。
冴木さんが、何かあったかではなく、何があったかを確認するほど、
私の様子はおかしかったらしい。
「緑川さん、落ち着いて。1度深呼吸してください」
言われるままに深呼吸をする。
それだけで少し落ち着いた。
ふぅーと息を吐き出してから、
とりあえず東京だけだが、
所有者のいないダンジョンを探す魔導具を作ったこと。
その魔導具がダンジョンを表示していること。
出来れば、本当にそこに所有者のいないダンジョンがあるかを確認してほしいこと。
なければ、謝るし、魔導具の改良もします。
でも本当にあったのなら…
「わかりました。詳しいダンジョンの場所はわかりますか?」
「はい」
私は、位置情報を伝える。
「では、その場所に視察チームを向かわせます。
緑川さんは絶対に向かったりしないでくださいね」
「わかりました。お願いします」
弱い私が行ったところで役に立つはずがない。
だからお願いするしかない。
「どんな魔導具なのか気になるので、
そちらに伺ってもよろしいでしょうか?」
その方がいいかな?
ダンジョン有無の結果連絡が届くのは、冴木さんにだろう。
ならば一緒にいてもらった方がいい。
「はい、お願いします」
「これが魔導具、ですか?」
そう思うよね。
だって見た目は、どこにでも売ってるロードマップだもんね。
「はい。地図をベースにした方が、わかりやすいかと思ったので…」
「確かに。ダンジョンが見つかったらどんな感じになりますか?」
私はさっき見つけたページを開いてみせた。
「なるほど」
こうやって表示されるわけですね?と言いながら冴木さんは他のページも捲っていく。
あっ、他にも表示されてる。
間違いなら間違いでもいい。
だけど、ダンジョンが見つかったなら、
ダンジョン課がなんとかしてくれるだろうか?
してくれるよね?
そんなことを思っていると、冴木さんのスマホが鳴った。
「どうだった?…ん、わかった。…そうしてくれ」
冴木さんの声しか聞こえないから、どうだったのかがわからない。
冴木さんは、私を見て言った。
「所有者のいないダンジョンが確認されました」
「本当ですか?」
やっぱりあったんだ。
「はい、そのまま調査すると。
緑川さん、この魔導具をダンジョン課に売ってもらえますか?」
「はい」
最初から渡すつもりだった。
ダンジョン課になんとかしてもらう気満々だったからね。
「ありがとうございます。
他の地域のロードマップがあれば、
各地のも魔導具を作れますか?」
使用魔力量が多いから、少しずつしか出来ないけどね。
「はい、作れます。作るつもりでした」
「ありがとうございます。
ロードマップはダンジョン課で用意します。
ダンジョン課からの依頼とさせて下さい。
魔導具化したら、
ダンジョン課で買い取らせてください。
お願いします」
ロードマップまで用意してくれるのに、買ってくれるの?
「いいのですか?私が勝手に作ったものなのに」
「お礼を言いたいくらいです。
作成してくださり、ありがとうございます」
「わかりました。よろしくお願いします」
翌日から、仕事帰りにダンジョン課へ寄り、
届いているロードマップを極秘で受け取って、
毎日3冊くらいずつ魔導具化していった。
かなり魔力を消費する錬金だったため、1日で3冊が限界だった。
レベルアップの時に、14,000増えてるのにもかかわらずだ。
仕事中も、魔力循環を繰り返していた。
少しずつでも魔力を増やしながら、
1日に3,000ずつくらい増やして、
3日経った時にやっと、1日に4冊のロードマップを魔導具化出来るようになった。
2週間ほどで、日本すべての地域のロードマップを魔導具化することが出来た。
やはり人の立ち入ることが少ない場所にもダンジョンは存在していて、
全国にいる視察チームの誰かが所有者になって、
責任を持って管理することにしたようだ。
国の職員でもダンジョン所有者になった人は、
ダンジョン収入がOKとなったようだった。
そんなことを冴木さんが言っていた。
冴木さんは所有者になっていないんだって。
別に問題ないって笑ってたけど。
これでダンジョンブレイクは回避出来たはずよね?
ダンジョン課のみなさん、
ダンジョンの管理も頑張って下さいね。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。