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ダンジョン2階層の戦利品

ダンジョン課に着いたら、この間の受付嬢に会議室へと案内された。


すぐに冴木(さえき)さんと、斉藤(さいとう)さん、安藤(あんどう)さんがやって来た。


なんでしょう?

なんかたくさん書類持ってませんか?


査定の説明が始まって、いきなり聞き返しちゃったよ。


「えっ!?」


なんでお米の買取価格上がるの!?


「お米、大人気なんですよ」


確かに美味しいけど。

でも1袋3,000円!?

前回までは2,000円だったのに!?

1.5倍!?

150袋ですよ?

45万円!?ウソでしょ!?


「ホントにですか!?」

「本当です」


本当なんだ?ビックリなんですけど?


「野菜なんですが、魔力量がどれも素晴らしいです。味も濃くて美味しいお野菜でした」


確かにみずみずしいし、太陽いっぱいに浴びて育ちました!みたいな味がした。

美味しかった。

ミニトマトなんて、食べる手が止まらなかったほどよ。


「今回も価格に困りまして…」


どうするつもりなのかな?


「野菜の種類が30種類ありました」


そんなにあった?


「全種類を1個ずつまとめて、5,000円でお試しにしたいと思うのですが」

「よくわからないのでそれでいいです」

「相変わらずですね、緑川(みどりかわ)さん」


冴木さんに笑われたけど?


「30種類が100個ずつだったので、5,000×100で500,000ですね」


えっ!?はっ!?


「高くないですか!?」

「大丈夫ですから、次行きますよ」


なんか軽く流された?


「魔石ですが、この間の炎属性よりも魔力量が多かったので、3,500円でどうでしょう?」

「あっ、はい。それでいいです」


もうなんだかわかんなくなってきたわ。

魔石いくつ預けたっけ?

げっ?30個も預けてた?

105,000円!?


「次にミドルヒールポーションなんですが、1本100,000円で考えてますがよろしいですか?」

「はっ?高過ぎでは?ヒールポーション1万とかですよね?」

「まぁ、ヒールポーションが安過ぎなんですけどね」


安すぎってことはないでしょ?

1万だよ?


「なので、ヒールポーションも価格上げましょう?3万にしましょう。で、20本あったので60万ですね」

「えぇー!?」


ミドルヒールポーションは、私が使わないから出た分全部預けたような気がするけど…

魔石30個ってことは、ミドルヒールポーションも30本なのでは!?

はぁぁ!?

3,000,000円なのでは!?


「では、こちらにサインをお願いしますね」


呆然としているうちに、ペン持たされてここですよーと示されて、そのままサインしてしまった。

4,405,000円?

えぇー!?いいの!?

大丈夫なの!?



「では緑川さん、次行きますよ?」


んっ?次?

買取は終わったよ?


「えーっと?」

「ステータスの魔導具で、ステータスの確認ですよ」


あっ、そうだった。

すっかり忘れてた。


「忘れてました」

「だと思って、予約入れときました」


予約が必要なのか。

会議室とは受付を挟んで、逆側にあるみたいね。

なんかトイレの個室みたいのが、ずらーーーっと並んでるの。

冴木さんがそのうちのひとつのドアを開けて、どうぞと入ることを促す。


えっ!?

ここに入るの?


ドアが開いたので中を覗くと、左の壁に何かがあって、あとは奥に向かって変な謎の空間が存在していた。

ちょっと入るのに躊躇するんですけど?


「あの左側の石板に手を当ててください。するとステータスがタブレットに表示されます」


えっ?

あれ石板なの?

それなのにタブレットと繋がってるの?


すごいけど、脳が納得いかないと拒否してる感じがする。


「確認した後に、あの奥の空間に魔法を撃って、石板で再度ステータス確認してください。魔法でどのくらい消費するかわかると思います」


そういう確認の仕方なわけね。


「わかりました、やってみます」

「では、私はドアの外にいますので、確認後、出て来てください」


私が頷くと、冴木さんはドアを閉めた。


この石板に手を当てるのよね?

石板が光ったわ。

タブレットに表示されるんだっけ?



レベル5

体力 510

魔力 1020



うーん。

この間レベル5に上がった時と変わらないわね。

もらったステータスでも同じだしね。

レベルアップの時しか体力とか魔力とかって上がらないの?


あっ、魔法撃ってみるんだっけ?

ウォーターボールでいいかな?

指をピストル型にして、ウォーターボールを撃つ。


石板に手を当てて、タブレットを確認する。

10減ったね。

ステータスも10減ってるね。

その辺に差異はないみたいだわ。


それなら私はここに来る必要ないかな。

ステータスの方が詳しいしねぇ。


おっと、冴木さん待たせてるんだった。

ドアを開けると、冴木さんがこちらを見て立っていた。


「ステータス見られましたか?」

「はい。ありがとうございます。質問なんですけど、魔力ってどうやったら増やせるんですか?」

「レベルアップ時に増えるのは確認されていますが、他での増やし方は報告がありません」


えっ?増やせないの!?


「ホントに?増やせない!?」


そう言われると、増やし方を探したくなるのは、性格が天の邪鬼とかそういうことなのかな?

違うとは言えないけど。


「もし、増やし方とか見つけたら、情報料とか出たりします?」


笑いながら言ってみると、


「やる気ですね?出すように掛け合いますよ」


冴木さんは笑っている。

冗談だと思われたかな?


「見つけたらよろしくお願いしますね」


私も笑って言っておいた。

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