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ようこそ!ダンジョンへ!  作者: トーヤ


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133/143

番外編5.遠野那臣の場合

累計PV850,000PV突破です。

ありがとうございますm(_ _)m

嬉しいです(^o^)

さすがにそれはドン引きされるだろう…。


好きなアニメの好きなキャラの笑顔と重なったって、言ってからダメなヤツだろうって気づいた。


小山内(おさない)さんがいくらヲタクだと、言ってもマイナーすぎるアニメだし、キャラと重なるとか言われたら嫌だろう。


俺はバカか…。

ちょっとへこんでいたら、


「あんなに可愛くないですよぉ」


と、返ってきた。


「知ってるんですか?」


驚いた。


「知ってましたねぇ」


そう言って笑う顔は、


「あのキャラよりも綺麗ですよ」


ポロッと本音がこぼれ落ちた。

俺にしては、よく言えたなってセリフだった。


小山内さんといる時間はとてもとても楽しかった。

だからさっき、するりと言ってしまったんだ。


「小山内さん、結婚を前提に自分と交際していただけませんか?」


とりあえず全員とデートが終わるまで、返事は待って欲しいと言われた。


それはそうだろう。

まだ半分残っている。

俺は後は待つしかない。


悶々と過ごす待つだけの時間の長いこと。

他にも小山内さんを狙っている人がいると川里(かわさと)さんが言っていた。

誰なのかまでは教えてもらえなかったけれど。



帰宅後に、小山内さんから連絡が来た。

審判が下される。


小山内さんのよろしくお願いしますと言う言葉に俺は叫び出したいくらいだった。


こんなに嬉しかったことが今までにあっただろうか。



付き合い始めてから、(まい)ちゃんが仕事を辞めて、緑川(みどりかわ)さんと川里さんと3人で起業した。

俺たちダンジョン課のお願いのせいらしい。


一気に忙しくなったが、それでも週末は休みで残業もない、と舞ちゃんは言っていた。



ある日、冴木(さえき)がマスクで出勤してきたことがある。

その日、なぜか勤務時間内に舞ちゃんから連絡が来た。

松山(まつやま)のところにも川里さんから連絡が来たらしい。


10才若返るポーションだと!?

冴木がマスクしているのは、それでか!?


俺と松山は、冴木を問い詰めた。

誰もいない会議室で、マスクを取った冴木に心底驚いた。


若い。

マジかよ。


緑川さんも飲んだから、舞ちゃん達も飲む方向で話が進んだんだろうと、冴木は言う。

どうせならパートナーも一緒に若返る方がいいんじゃないか?ってことらしい。


それはそうだ。

舞ちゃんだけ若返ったら、もっと若い野郎に取られるかもしれない。

それは絶対に嫌だ。


松山も同じ考えのようだ。


「ポーションの金額は?」

「あー、わからん。今女性陣が話し合ってるらしい」


女性陣?

あっ、冴木の兄弟の奥さんとお姉さんか。

あとは、舞ちゃんと川里さんってところか?


なんとしてでも欲しいだろうな。

いくらになるのか。

1,000万くらいならなんとか一括で払えるんだがな。


はっ!?

300万!?

安くねぇか?

10歳若返るんだろ?


「いいのか?冴木」

「いいんじゃないか?蓮はたぶんもっと安くしようとしたはずだぞ」


マジかよ。

緑川さん、女神様かよ。



その夜、舞ちゃんがポーションを持ってやってきた。


一緒に飲みほして、驚いた。


「舞ちゃん、すごい可愛い」

那臣(なおみ)さんもカッコいいです!」


これはマズイ。

結婚式の日取りは決まってるけど、先に入籍しておかないとマズイ。


「舞ちゃん、今すぐ入籍しよう。じゃないとダメな気がする」

「どうしたの、急に?」


舞ちゃん、そんな若くて可愛い舞ちゃんを他の男に見せたくないんだよ。

見せなきゃいけないなら、俺のものにしておきたい。


「誰かに取られたら困るから」

「そうだね、私も那臣さん取られたら困るからね」


ニッコリ笑う舞ちゃんが可愛すぎる。

俺が悶えていると、


「今から出しに行く?」

「今から?」

「だってもう書いてあるじゃない?」


確かに、次の大安に出そうと思って、記入済みだ。


「よし、出しに行こう!そしてお祝いしよう」

「そうだね!シャンパン買って、ケーキも買って、なんかお肉とか買ってくる?」


それもいいな。


晴れて俺は舞ちゃんと結婚した。



「舞ちゃん」

「舞でいいよ」

「舞」


舞、舞、舞。

可愛い、舞。

俺の最愛の奥さん。


「なら、俺も那臣で」

「那臣くん、じゃだめかな?呼び捨ては難しい」


そっか。


「今はそれでもいいよ」


どう呼ばれても、嬉しいからな。

勢いで入籍してきたけど、住むところとかも決めてない。

早く一緒に住めるようにしないと。


シャンパンで乾杯して、酔った舞がくっついてくる。

今、とっても我慢しているんだが?

肉体的に若返ったから、色々とマズイ。

すこしの刺激で、反応したがる。


「しないの?」


舞が酔って熱くなっている身体を押し付けてくる。


結婚式が終わるまでは、何もしないつもりだったのに。


「しないの?」


可愛くて魔性か?


「結婚式までしないつもりだったのに」


俺がそう言うと、


「もう夫婦なのに?」


そう言われて、何かが外れた。


「後悔するなよ?」


俺は舞を抱き上げて、寝室へと運んだ。


ベッドに降ろした途端、寝たんだが…。

寝息をたてて、寝てるんだが?


舞!?

舞ちゃん?

舞さん?


なんでそんなに幸せそうに寝てるんだよ?

俺のこの行き場のない色んなものはどうしたらいいんだ?


朝まで俺は舞の寝顔を眺めていたよ。

眠れるわけないだろうが!

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。

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