表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ!ダンジョンへ!  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

132/143

番外編4.滝川さん家の人々の場合

◇ ◇ ◇菖蒲(あやめ)の場合


この間、東京に行った時に、(れん)さんがブレスレットをマジックリングにしてくれた。

20畳サイズで時間停止あり、なんだよ!

すごくない?


蓮さんは、(あおい)おじさんのお嫁さん。

蒼おじさんは、お母さんの真ん中の弟だよ。

蒼おじさんは、ずっと結婚しないのかと思ってたよ。


蓮さんはね、ポーションも作れて、魔導具も作れちゃうすごい人なんだよ。


マジックリングの代金も、破格の100万円。

しかも分割払いで。

ショップでは、20畳サイズで時間停止ありだと4億するんだって。

それを100万で、作ってくれるって。


でも中学生の私には、まだまだ高い金額だけどね。

でも、ダンジョンに潜って素材をもっと持って帰ることが出来れば、もっと稼げると思うんだよね。


確かに蓮さんなら、少し支払いが遅れても待ってくれるかもって打算もあった。


だって、蓮さん。

付与とかをしたペンダントとかを、ポンってくれちゃうんだよ?


それなら、ちょっと遅れても、大丈夫かも?って思っちゃったんだよね。


たぶんお兄ちゃんも同じこと思ったんだと思う。


まさかお母さんが介入してくるとは、思ってなかったんだもん。

お母さんに返済して行くってことは、きっちり間違いなく取り立てられる。

いや、それが普通なんだろうけど。


蓮さんの探してる、時止石?だっけ?

あれがドロップすれば、蓮さんが買い取ってくれるって言ってた。

そしたら、お母さんへの返済も進むよね?

毒トカゲは、積極的に狩ることにしよう!




◇ ◇ ◇(あかね)の場合


「ちょっとどういうことよ!?」


蓮ちゃんがものすごく若くなってるんだけど!?


えっ!?


エリクサーとかパナシーアを作ろうとして、薬草を間違えたの!?

それで、若返るポーションが出来ちゃった!?


そんなことあるの!?

いやでも、実際に蓮ちゃん若くなってるし。


えっ!?

そのポーション売ってくれるの!?

で、値段決めるのに会議中?

私も買うなら、会議参加してって?

そんなの参加するに決まってるじゃない!

あとは未来(みらい)ちゃん待ちなの?


「で、実際のところどのくらい若返るのかしら?」

「肉体的に10歳だそうよ」


10歳!?

それはかなり嬉しいわね。


「これって販売するの!?」


蓮ちゃんがしませんよって言ってる。

身内だけの秘密ということらしい。

これは世の中に出しちゃダメなやつよね。


あー、蓮ちゃん!

蒼と結婚してくれてありがとう!!



すごいわ。

本当に若返ったわ。

もちろん和彦(かずひこ)にも飲ませたわよ。

ヤダ、男前じゃないのよ。

惚れ直すわ。



しまったわよ。

痛恨のミスよね。

なんで、窓開いてるのよぉーーー。


わざわざ部屋を防音にしてあるのに、なんで窓が開いてるのよぉぉ。


「えっ!?私が開けたの!?」


ウソでしょ!?なんで!?


「茜、さっき果実酒飲んでたからな?酔い回ったんだろうな」


えっ!?

私、果実酒飲んだの?

弱いのに、なんで飲むかな私…。


「暑いって窓開けるし?」


私が開けたの!?

冬なんですけど!?


「服は脱ぎ出すし?」


止めてよ?


「俺を脱がせ始めるし?」


いや、だから、本当に止めてよ!


「そしたらそんな若返ってキレイになってるんだぞ?期待に応えないとだろ?」


せめて、窓を閉めてからにして?


身体が若返ると、感応センサーとか感度が良くなるの?

なんかものすごかったわよ?


「そうだなぁ、いつも以上に声がエロかったな」


って、ちょっと待って?


窓が開いてるって、ご近所さんとかに聞こえてたわけじゃないわよね?

恥ずかしくて外歩けないじゃない。


「子供たちには、聞こえてたかもな?」


和彦がニヤリと笑っている。


あぁ、それはそれでどうなのよ?

親のそんなの聞かされた子供も、いたたまれないわよね。


「和彦?何してるの?」

「窓を閉めてるんだが?」


それは見たらわかるけど。


「さてと、正気に戻ったところで、もう1ラウンドいくよ?」


えっ?

ウソでしょ?

ちょっとー、なんでもう準備万端なのよぉぉ!?


「茜、おいで」


そんな風に呼ばれたら、行かないわけないじゃない。

窓も閉まったし、では、心置きなく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ