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『夫婦だけの記念旅行 ― 企画とキスと、ふたりきりの時間』



「じゃあ、行ってきます。みんな、いい子にしててね!」


「パパ、ママ、気をつけて〜!」


祖父母に子どもたちを預け、美咲と悠真は**久々の“ふたりきりの記念旅行”**へと出かけた。

目的地は、静かな海辺のリゾートホテル。

ここは結婚10周年を祝う節目として、数ヶ月前から美咲が自ら選んでいた場所だった。


チェックインを済ませ、オーシャンビューの客室に入ると、白い波音と潮の香りが心を緩ませる。


「……この静けさ、ほんと贅沢ね」


「8人もいると、どれだけ騒がしかったか実感するよな……」


ベッドの縁に腰かけた美咲が、悠真のネクタイをゆっくり緩める。


「このタイミングでキスしたら、たぶん……今夜まで止まらないかもよ?」


「それでもいい」


彼の言葉に、美咲が少し微笑む。そして――


最初のキスは、ソファの上。

朝からの移動でやや疲れた体を預けながら、唇をゆっくりと重ね合う。

長く、静かに、そして次第に熱を帯びる口づけに、時間がほどけていく。



夕食後、海辺を散歩しながら2人で仕事の話に花が咲く。


「ねえ、来月の秋フェアの企画、見た?」


「うん。若手社員のアイデア、なかなか面白いね。デジタル×体験型のやつ」


「そうそう。“子ども目線で大人を楽しませる”ってテーマ。私、ちょっと感動しちゃった」


「……それ、うちの子どもたちの影響じゃない?」


「……かもね」


笑い合いながら、波打ち際で足を止める。

月明かりが彼女の横顔を照らすそのとき――


二度目のキス。

夜風に包まれながら、静かに唇を合わせる。

肩を寄せ、指先を絡めて、ふたりは何も言わずにただ、キスを続けた。



夜。バスタブにふたりで浸かる時間。


「お湯の音と、あなたの声しか聞こえない。なんか不思議」


「俺は、君の声だけで十分だけどな」


三度目のキスは、お湯の中。

湯気に包まれながら、まるで時が止まったかのような優しいキス。


「……また筋肉つけたでしょ?」


「またバスト大きくなってない?」


お互いをくすぐり合いながら、笑い声が響く湯船の中。

“社長”でも“取締役”でもない、ただの“夫婦”の時間。



寝室――


シーツの上、美咲が静かに指を絡ませる。


「ねえ、今日って……まだあと1回くらい、キスしてもいい?」


「何回でも」


四度目のキスは、眠る直前の深いキス。

優しく、甘く、深く、そしてゆっくりと愛を確かめるように。


ふたりはこの夜、仕事からも肩書きからも離れて――

ただ、恋人同士のように眠りについた。


翌朝、朝日が差し込む窓辺で、

もう一度だけ、五度目の“おはよう”のキスを交わしながら、


「またこういう時間、作ろうね」


「もちろん。また何年でも何十年でも、一緒に旅をしよう」


そう約束するふたりだった。


──特別編:完──



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


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