この蜜を啜って生きている
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
気が付いたら滅茶苦茶口悪くなってました。
現実主義者というのは、自分が脳裏で浮かべた理論が現実に即していると喜ぶらしい。だから私は恐らく現実主義者なのだろう。
昔は沢山の本を読んで来ました。でも最近はめっきりです。その分、考えて様々な物語を書いています。そうすると読んだことがない本から同じ定義が出てきます。
思い上がりだと貴方は笑うでしょう? お前如きがそんなはず出来るはずないと。
其れでも事実なのです。私がこの目に焼き付けた事実なのです。貴方は私ではないので、私の過去さえ知らないので、絶対に分からないでしょうが。
あぁ私は、この蜜を啜って生きている。
「お前が書いた名言が、お前がまだ知らない既存の有名な物語に書かれる事は多いだろう」
彼は最近興味を持った漫画をパラパラと捲りながらそう言った。私も勧められるがままに読んでいたが、共感するところも多く、私も好きになった。
どうやら彼が言いたいのは、『お前が考えた理論は既存だぞ』と言いたいらしい。
「だから? 何も知らない貴方は、頭が伽藍な人々の様に『パクリ』を連呼するだけで終わらせるの? 其れは仮に私がパクったとしても、貴方の方が頭伽藍でしょう?」
仮に名言が被っていても、其れを吐かせる為に得た過程は同じじゃない。それさえ考えられない状態で、軽々しく『パクリ』と叫ぶのは、能無し以外の何者でもない。
「気性が荒いな。褒めているんだ。
お前はただ埋もれるだけの三流に過ぎない。それなのに、既存の有名な物語に並ぶ物を書いている。褒めて然るべきだろう?」
私と同じ、目下の物を踏み付ける様な目をしてそう言った。
互いが互いに似た者同士。であるが故に目障りで、反発し合う。絶対に無視出来ない。
「わざわざ口に出して煽るなんて、貴方構ってちゃんなの?
わざわざ突っかかって来る奴って、そうでもしないと自分を見てくれないからそうするの。
今どきの小学生でもそんな真似しないわ」
そう互いが互いに踏み付けあい、叩きあった後、私は気が抜けた様に欠伸をした。
「返しが上がったな」
「貴方のおかげよ。どうも有難う」
ただ一つ言えるのは、返しが現実的でないと、容赦なく反論を受けるという事だろうか。
私が考えた内容、定義、明言が、客観的に見て他者に受入られるのか。正論であるのか。
其れは何時も考えているんですよ。
客観視出来ないのが、本当に苛立たしい。
人間は本当の意味で客観視出来ないので。
流石に友人相手にこんな厨二全開な話はしません。
だから確かめる方法が、私のまだ知らない小説や漫画しかないんですよ。
だから出てくると、巡り会えると嬉しい。
どんな人格も演じられたら、中身すっからかんじゃない?
自分がないのと一緒でしょう?
追い付けないならば、嫉妬もない。あるのは絶望のみ。
とか。
ふぉぉぉぉぉぉお!! って手を叩いて喜びたくなるんですよ。
私の思考回路、理論は間違ってなかったと。
この世界に通用するのだと。
だから私は彼の視点。褒めてるんです。
三流が一流に並ぶ物を、自分で考えられてるじゃん。
だから後は実力は着いて来てる。
後は運だよ。お嬢さん。
って。