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吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~【祝8万PV】  作者: 近衛 愛
第11章 ダンジョンフロア2階 オープン準備編

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【090】社員とバイトとの距離

小咲ちゃんが追加されたことでシフトの調整が大分楽になったのでありがたかった。この新規メンバーての初の土日は、なんとか乗り越えることが出来た。


土日は、オープン初日の混雑ぶりまでには遠く及ばないが、それでもここ数日でのニャンスタのアップや口コミなどの効果のため、既存の登録者に加え、土日休みの社会人達がわさっと、新規登録者として入ってきたのだ。


 平日の2.5倍くらいの来客数に天魔そん以外の人達は、人の波に圧迫され、悪戦苦闘を余儀なくされていた。雪那さんは、次から次へと、絶え間なくくる新規登録者に、疲れが見え始めていた。


僕が各々の手の足りない所をフォローし、小咲ちゃんが制御室で全体の状況を把握して僕に伝えることで、僕が潤滑剤の動きをすることで、ぎこちなく回っていた歯車は、油をさしたかのようにスムーズに回り始めたのだ。


お陰で、小咲ちゃんや天魔さんに教育する図面ソフトやVBBのプログラムの教育の準備や実際の開始が全く出来ていなかった。


これで分かったことは、土日は、忙し過ぎて、雑務をやっている暇が全くないってことだった。忙しい時間帯としては、


1.土日の昼

2土曜の夜

3平日の夜

4平日の昼

5日曜の夜 といった感じだ。


今は7月で、学生の夏休みが入っていることもあり、平日の昼でもそこそこのお客さんが来るような状況なっている。


「ふー、やっと終わりましたね。まさか、あれだけのお客さんが来るとは思ってませんでした。」


雪那さんが営業時間が終わり、終礼のタイミングで完全にバテてしまっていた。


「大阪でも、今は、これほどの新規登録者は来ないですからね。オープンしたてのダンジョンマート故に仕方ないとは言え、厳しかったです。小咲さんがギリギリ入ってくれたお陰でなんとか無事乗り切ることが出来ましたね。」



「いえ、私なんかまだ、入って間もないので、皆さんにご迷惑をかけてばかりですよ。私より、都度都度配置を、変え対応していたウィーンさんのお陰ですよ」



「いえ、私は、忙しいとこにちょこちょこ行ってお手伝いしただけですよ。小咲さんが現状を把握し、正確な情報の伝達をしてくれたお陰です。天馬さんはいつも通り慌てずにキチンとスピードを保ってやってくれましたし、雪那さんも、初めての土日ながら根を上げることもなく、延々と続く登録者の列を笑顔で捌いていたじゃないですか」


「ご主人。ミリィも誉めて欲しいニャー」


「ミリィもありがとう。新規の登録者の案内と、小咲ちゃんと連携して、人の少ない所に冒険者を誘導してくれたお陰なんとか、ダンジョン内を混雑せずに済んだよ。」



「ニャーニャー」


自分で褒めてと言って、褒められて、頭を掻いている。


「それに、天宮君と時渡さんの存在も大きかった。二人には土日だけ、みんなと同じようにフルで働いてもらったからね」



「ニャーニャー、今度、慰労会するニャー、今度は、時渡さんや天宮君も一緒に、バーっとヤルニャー」


まーそうなんだよね。時渡さんと天宮君は、頑張ってくれているし、正直ハイスペック過ぎて、正社員以上の働きを見せてくれている。ダンジョンマートの内情を探るために入って来たので、あまり評価できていない現状があった。



避けている訳ではないし、正社員とバイト、人間と物の怪、社会人と未成年そう言う位置づけもあり、歓迎会に呼べてないし、温泉での仕事外の付き合いも出来ていない。


正直ここまで来ると、差別しているのではと周りから言われてもおかしくない現状である。僕としても彼らを評価したいし、もっとここで働いて欲しいと言う思いもある。


さてはてどうしたものか。明日は、夜は彼らも含めて親睦会を開催する。今回は未成年もいるため、ノンアルコールで行う。が、、、物の怪正社員組は、テストプレイと称して、雪山ダンジョンでスキーを行うのである。


あっちに配慮したつもりはあるがそれ以上に物の怪側を贔屓してしまっている。


他の支店の方や会社の人はどうやっているんでしょうかね?業務外での付き合いになるので、強制も出来ない任意の参加である。


当然明日のテストプレイは、休日出勤や残業手当は出ないんです。だって本来は、業務中にやる仕事で、しかも僕は、オーナーなので、そもそも時間給ですらない。


それにバイトを呼ぶのはやはりNGだろう。物の怪達は

それをわかった上で、遊びと仕事の両方を兼ねてやってくれる。仕事の代わりがスキーでの遊びなんだ。



この問題は早く解決した方が良い問題ではあるのだけど、解決策が思い浮かばない。ひとまずは、明日の懇親会で様子を見ることにしよう。


天魔さんと小咲ちゃんへの指導は、休日は、無理なので、平日の日中になるのだが、時渡さんと天宮君が二人揃ってシフトに入っている時にするしかないか。それ以外だと人手が不足してしまうし。


もう一人、もう一人欲しいなー。人材育成や教育をするとなるとやっぱりその間の人員が不足してしまうから。もう、よく分からなくなってきたよ。人手が足りないから、人を雇って、人を教育、研修するから、また人手が足りなくなる。


なにかをしようとすればするほどに人材不足という大きな壁が立ちはだかる。


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