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吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~【祝8万PV】  作者: 近衛 愛
第4章 ダンジョンマート金沢店 初めての休暇と観光

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【030】初めての休暇とオアシス3

イイね、高評価、ブックマークありがとうございます。

とても嬉しいです。これからも宜しくお願い致します。

 さて、サソリ4匹 VS 僕 VS 女4人組という不思議な構図が出来上がったわけだ。


「ウィーンちゃん。前に5歩だよ5歩。」


「違うわ。右に15度方向を変えてから、3歩のとこよ」


「私のとこにもいるわん。こっちよこっち声のなる方に向いて3歩よ。」


 ミリィは何をやっているかわからずにぽかんと見ている。動くたびに足がふらついて、そもそも指示通りの方向に歩けているか自信もなく。


 あっち行ったり、こっち行ったりしながら。


「そこよそこ、ウィーンさん。振り下ろして。」


「バスッ」


砂に木の棒が刺さる。


「あ~惜しかったわ。もうちょっと右なら倒せたのに……。」


 てなことを30分程やって、ようやく全部のサソリを倒すことができた。


「やったわ最後の一匹を倒したわ。きゃ~~~っ」


「は~っ、は~~っ、は~っ、これでよかったですか?」


「うん、バッチリよバッチリ。モンスターも倒せたし、私たちも楽しめたし。ね~」


「「「ね~~~」」」


 そう、途中からご主人様が頑張っているにも関わらず、ミリィは女性陣と一緒に楽しんで誘導していたのだった。


「なら、僕の戦闘はこれで終了ですね。次は、玉藻姉さんがモンスターと会ったらお願いしますよ。」


「うん、私に任せてくれれば、大丈夫よ」


 とオアシスに向けて、歩いていくと程なく、毒蛇の大群15匹が現れた。ちょっと数が多かったので、


「手伝いましょうか」


と聞いたのだが、 


「このくらいなら、問題ないわ。そこで見てて」


と言われた。

「ところで、さっき見たいに目隠しするんですか?」


と妲己姉さんに聞くと、


「さっきの戦闘で大分時間を使っちゃったわん。今回は無しでいきましょん」


 との回答が得られて、じゃ~~さっきはなんであんなに無駄な時間をかけて一人で戦闘したのだろうかと考えてしまった。


 そうこう考えている打ちに、玉藻姉さんが十二単衣の胸元からセンスを取り出した。あれで、どうやって戦うんだろう?開いて仰いで、風で巻き上げるのだろうか?


 それとも、センスを畳んだ状態で、角でサソリを叩くのだろうか?でも、そうすると一回一回武器のリーチが極端に短いから、しゃがんで行うことになるんだけど……。


 と考えながら見ていると、


「風(ヴぁ―ユ)」


 と唱えて、センスを横に開いて一閃すると、真空の刃かなにかが、そこらにいるサソリ全体に襲いかかり、粉々に切り刻んだ。


「ねっ、大丈夫だったでしょ」


 と微笑んでセンスを畳み懐にしまった。


「あれってなんなんですか?魔法なんですか?ばゆ?って言ってましたけど」


「あれはね。秘密といいたいとこだけど、妲己さんもサクラさんも知っているから教えてあげるわね。陰陽術から派生して作られたオリジナルの術よ。私は、リク・マウナと呼んでいるわ。」


「へ~、凄いですね。誰でも使えたりしますか?僕でも出来ますか?」


 僕は、長らく人間の冒険ものの小説を読んでいたので、魔法というものに憧れを抱いていた。


「すごい喰いつきようね。答えは可もあり、不可もありって感じかしら。中国でよく言われている体内に巡る気を利用した術式よ。魔法は、私も本物はみたことないからわからないわね。気は長年修行すれば、会得することは出来るわね。ま~合わなくて出来ない人もいるから人それぞれかしら。」


「なら気を会得したら、リク・マウナを僕に伝授してもらえますか?」


「気を会得したら考えてみるわ。でもウィーンさんは、今は他にやることがあるんじゃないの?」


「そっ、そうでした。ダンジョンマートのことでやることが一杯でした。でも、いずれ学んだ時はお願いします。僕の憧れなんです。」


「そっ、そう。なら、取得したら、連絡下さいね。でも、優先はダンジョンマートよ。」


 とやや引き気味で答える玉藻姉さん。


「はい、わかってます。」


 僕は、元気よく答えるのであった。


「次はわららの番ね。何が出てくるかしらん。」


 と戦闘が終わり、オアシスに向かって歩いていると次のモンスターが現れた。


 毒蛇が3匹現れた。タンタンタンタンタンタン懐かしい戦闘のメロディーが聞こえてくるようだ。妲己姉さんは美味しそうにそれを眺めた……。他の4人はそのことに全く気付くことはなかった。


(でもん、この世界のモンスターは食べられないわん。だってん、倒したら、消滅しちゃうんですもん。おしいわん。)


 妲己姉さんはどのようにして、敵を倒すのだろうか?玉藻姉さんと同じ九尾の狐であるから、妲己姉さんも魔法みたいなのを使えるのかな。


 僕は期待した目で、スクール水着で戦おうとしている妲己姉さんを見た。すると手に鞭を出現させた。


「お~~~ほっほっ。わらわ自ら手を下すまでもないわん。助けて~~~ん。クロコダイル様ん」


 鞭をぴしゃりと地面に叩きつけると、そこから、人の大きさ程もある巨大なワニが現れた。


 ソウルコレクトシステムのモンスター召喚を使用したみたいだ。オプション機能に加え、召喚時には、出現するモンスターに応じた魂石ポイントを消費し、そのモンスターの討伐記録、そして、あるアイテムを入手しないと出来ないはずの召喚だ。


 どうやら妲己姉さんは色々と、ダンジョンを冒険して遊んでいるようだった。さもなければ、自分よりも弱いモンスターを召喚する意味などないのだ。


 クロコダイルが現れると、毒蛇は喰われまいと一目散に逃げ出そうとしたが、それもかなわず、3匹まとめて大きな口の中に大量の砂ごと飲み込まれていくのだった。


 オーバーキル過ぎますよ妲己姉さん。クロコダイルって、中堅以上のモンスターで、毒蛇は初心者ご用達のお試しモンスターなんですから。コスパも得られる魂石に対して、召喚コストが高過ぎですよ。


 そうして、妲己姉さん固有の術を見ることもなく、あっけなくモンスターとのバトルは幕をとじたのだった。


「ありがとねん。クロコダイル様ん」


「チュツ」


 妲己姉さんは、緑色のクロコダイルさんの頭をなでなでしながら、口にお礼のキスをしたのだった。照れているのか、クロコダイルさんの緑色が赤色へと変化していた。


「また、お願いするわねん」


 といって、ばいばいと手を振りながら、召喚を解除した。クロコダイルさんはいなくなった。


「久しぶりに妲己さんの誘惑の術で、同士討ちをさせるか、狐火で発火させると思って楽しみにしてたんだけどな~~~」


「ふふふっ、ごめんねん。玉藻さん。久しぶりに、使ってないモンスターちゃんをわらわの為に戦ってもらいたかったのよん。せっかくAIが各々のモンスに入っているんだもん。たまには、出してあげないと可哀想でしょん」


そう、このソウルコレクトシステムでは、冒険者が召喚したモンスターは、個々にAIが組み込まれたおり、学習することが可能なのである。


 自宅ではペットを飼えない人や、幻獣などを飼ってみたい、友達になりたい冒険者(主に女性が多い)がこれをしたいがために、冒険者登録する人も多いのだ。


お読み頂きありがとうございます。


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