表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~【祝7万PV】  作者: 近衛 愛
第2章 ダンジョンマート金沢店 オープン1日目
16/143

【015】ダンジョンマート金沢店オープンその6

やった~。

さっき見たらブックマーク増えてました。小説を読んでくれている皆さんありがとうございます。


21時を過ぎて、受付は終了した。探検をする時間がないと、来てもらっても仕方ないので、探索は22時まで出来るが、受付できるのは21時までとしているためだ。


受付けをしていた僕もサクラちゃんもへとへとである。


「ふ~ようやく終わりましたね。後は僕が受付で、帰る皆さんの対応をしますので、 皆さんは先に休憩されていていいですよ。」


「ははっ、おまえさんそりゃありがたい話だが、無理だぞ。22時は閉店時間その後には30分で通常バイトや社員の方には帰宅してもらうからな。これからは、後片付けと明日の準備を平行しながら受付業務を行うんだよ」


大輔さんがぼそっと言ってくれる。なるほど確かにそうだ。疲れているからと言って休憩したら、明日の準備も清掃も今日の後片付けだって、だれがどこでやるって話だった。


「それにウィーン様。お客様が帰ってからは、本日の反省会を行って、本日の業務の報告と明日もし同じような事が起きた際の対策を話しておく必要がありますよ。だいたい15分~30分くらいかかると思います。」


「そうだよウィーンちゃん。多分一番疲れているのがウィーンちゃんだけどね。私たちは自分のとこでオープン経験しているし、みんなのオープンも手伝いにいっているから慣れっこなんだよ。でも疲れていては、モチベーションも能率も上がんないもんね」


「そうですね。では交代で5分ずつ小休憩して、リフレッシュ軽くしてからそれらの業務を行いましょう。先にエリックさんからお願いしますね。」


「ウィーン様ありがとうございます。それでは先に休憩させて頂きますね。」


「ウィーン。おまえちょっとこっちで面かしとけや。サクラはん。受付頼んだわ。」


ヨシさんが僕をお呼びである、階段を上って上にいく、受付はサクラちゃんにお任せです。


「はい、ヨシさんなんでしょうか?」


「おまえ、今日やったこと、明日一人でできるか?」


「いえ、明日もこの量だと、一人では対応できずにお客様を待たせてしまいます。みなさんのご協力があって、今日のオープンを乗り切れていると思ってます。」


「そや、それがわかっとるんならいい。ただ、それやと、それ以降はどないする気や。ワテらは、あくまで応援や。今日明日、営業の2日間だけの手伝いや。そして、おまえはサポートモンスターが一人おるだけや。」


「それは、ですね。なんとか一人で頑張って対応しおうかと思っています。新規登録もあらかた今日で終わったと思いますし、明日で北陸一体のビギナーは集まるのではないかと考えてます。」


阿呆あほう。出来るわけないやろ。オープンが物珍して、人が集まるのは当然や。新規登録が時間かかるから、この人数集めて対応したのもそうや。だが、明後日の月曜は休みやし、ええ。問題は火曜日の平日や。新規登録した学生が、友達に自慢するのが明日と明後日や。


そっから話が膨れて誘ってくるのが火曜日行こうになる。今日や明日程にはおそらく煩雑せん。だがそれだけや。4分の1くらいは新規登録が来るぞ。そんで、おまえはどないするんや?」


ええと、どうしよう?今日の人数の4分の1だと、80人位。それが新規登録でそれと同じ人数が今日の登録者からくるわけで。


対応に5分かかるとして、処理できる人数が12人の10時間で対応は出来る。それに、保険の説明とソウルデバイスの貸し出し、返却業務。。。入口までの案内と、あっ、今日も電話での問い合わせがいくつかあったから電話対応もだ。


一人で出来るかな。。。。。


「ええと、、、、、」


「無理やろ、一人では無理や。みんなわかっててもあえて言わへんねん。なんでって、ここの経営者はおまえで。おまえの判断で運営するからや。


オープン時はイレギュラーやさかい協力はする。しかし、通常営業でもそんなんなってもうちらは知らん。自分らは自分のダンジョンもっとる経営者やさかいな。


協力はするピンチなら助けもする。でも、自分のミスは自分で取り返さんねんで。そんで、従業員を雇ってないのは、お前のミスや。」



静かな声で、威圧感の声で言われる。


「はいっ、僕の失敗です。僕の見通しが甘いせいです。でも、どうした良いのでしょうか?」


「はん、そんなん決まってるやろ。人を雇うんや。人を雇って増やす以外の方法はない。今日明日中に決めて採用するしかなやろ。」


厳しい叱責と指摘が次々と上げられる。僕はこんなに怒られたことはなかった。もう泣きそうだった。帰りたい。もう経営者をやめて、実家に帰りたい。


「泣くな!!泣いてもどうにもならん。お前は既に経営者や。お前が自分で決めて、自分で始めたダンジョンマート金沢店や。自分でやれ。」


僕は涙を袖でぬぐい、真正面からヨシさんと向かいあった。


「はいっ、ヨシさん。自分で決めます。考えました。時間的にもこれから採用して、教育するのは、難しいです。ですので、どなたか一人ヨシさんのご存じの方でして頂ける方を紹介して下さい。その方を1ヶ月だけ貸して下さい。その間に絶対に従業員候補を見つけて教育します。」


誠心誠意心を込めてお願いする。綺麗なお辞儀をして、頭を下げた。


「ふんっ、ちょっとはマシなつらになったな。そうや誰もかれもが優しくしてくれるわけやない。どうにもならんと思ったら、人に相談するそれが一番や。


ええで、大阪支店に一人、物の怪で使えるやつがおる。こっちはなんとか一人抜けてもまわす。ただし、一ヶ月間だけや。それ以降はお願いされても知らんからな。」


「はいっ、ありがとうございます。この御恩確実にお返しします。」


「ええっ、心がけや。ま~貸し一つにしといたる。今度こっちがなんかあったときに返してくれたらええ。」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


『ぷるるるるっ、』


「あっもしもしワイや。すまんけど、明後日の月曜の夜から一ヶ月間。金沢支店に応援に行ってくれや。えっなにっ。自分の仕事があるし、プライベートの予定もあるから、無理やて。


そこを何とか頼むわ。おまえしか任せられる奴おらんのや。うんうん、すまんな。助かったわ。ありがとう。では月曜から頼むわ。」


『ツーッ、ツーッ』


「は~あいつのためのとは言え、また従業員に無理お願いしてしもうたやん。ホンマなら貸し、一つくらいですまんのに。ホント甘いわ」


ウィーンと話しあった後、こっそりと支店に連絡をかけて、人の渡りを付けてくれるヨシさんであった。しかし、その姿を見ているものは誰もいない。


誘惑モード、ダークモード、超シリアスモード

全部考えてたストーリーではなかったんですけどね。

従業員も他でみつける予定で考えていたのに、ここ書いてたら、ヨシさんが乱入してきてこんな形になりました。


少しでも面白い、続きが読みたいと思いましたら、

ブックマークや評価☆☆☆☆☆を付けて頂けると今後の励みになります。

ぜひ、応援お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

▼この作者の別作品▼

新着投稿順

 人気順 



▼代表作▼

書籍の画像URL


小説家になろう 勝手にランキング

◆◆◆◆◆◆読了感謝します◆◆◆◆◆◆

script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ