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吸血鬼が始めるダンジョン経営 ~アトラクション化で効率的に魂採取~【祝7万PV】  作者: 近衛 愛
第2章 ダンジョンマート金沢店 オープン1日目
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【014】ダンジョンマート金沢店オープンその5

おはようございます。昨日は土砂降りの雨だったのに、起きると雲一つない気持ちの良い朝となりました。

昨日は、小説家になろうで投稿している、このダンジョン経営始めませんか?と雇われ勇者の薬草栽培をカクヨム様とアルファポリス様に投稿の手続きをしてました。


今日も沢山読んでくれる方がいてくれて嬉しいですわ。

 別室でお客様の対応をしていたエリックさんが戻ってきたので、大輔さんはまたフォローへ廻っていった。


 受付けホールから自動ドアを介して見れる外の様子で、日の明かりがオレンジ色になってきた。どうやら夕方になっているようだ。夏だから、もう19時頃か。夕方ごろになると、ようやく、受付からでも列の最後尾が見えてきた。その間も色々な出来ごとがあった。


 何があったって?テレビの取材があったんですよ。テレビの取材が……。もう、人前に出て話すのは苦手なので、緊張しっぱなしで上手くしゃべれたかわかりません。


 どうもダンジョンマートを金沢でオープンすること自体が、大変地域の皆さんに関心があるということで、金石かないわテレビのテレつきさんは、もちろん。全国のテレビ局も押し寄せて来てました。


 あいにく、話をする時間は受付多忙のため、忙しかったので、少々のお時間で終わりましたけど。長いこと撮影してましたね。あれっ、そういえば僕って、カメラや映像機器に写るんだったかな?人型の時は写るんだっけ?写らなかったらちょっとした心霊現象みたいなことがお茶の間に流れるかもしれない。と不安の種がまた一つ出来てしまった。


 テレビの取材はどうやや受付ホールの撮影をしていたようだが、地下ホールのイベント広場で妲己姉さんの演舞と歌の特別取材を長い間行っていたらしい。らしいというのは、取材陣から、


「地下ホールでの演舞見事でしたね。フォックスガールの魅力的な女性がとても華やかに踊ってました。あれも、御社の試みの一つですか?」


と聞かれたことだ。


 そんな話は聞いてないし、言ってないけど、あのまま妲己さんパフォーマンスしてお客さんを楽しませてくれてたんだね、と言われたことで発覚したのだ。後で妲己姉さんに詳細の内容を確認しておこう。


 下手すると、あの女性は誰だ?って電話がひっきりなしにかかってくるかも知れない。そんなことになったら、電話線を引っこ抜くしかなくなるじゃないですか。


 こうして、また一つ、不安の種がまかれた。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


 取材も終わって、列の終わりも見え始め、少しほっとした。ダンジョンに入っていった人も、多くの方が楽しんでもらえたようで、笑顔で出てきた。ヨシさんがソウルデバイスの返却を求めた時に、半数以上の人が残念な顔をしていたようだが……。


 皆さんソウルデバイスを持ち帰り出来ると思っていたようだ。ソウルデバイスは、ソウルコレクトシステム範囲での活用が出来る。それにその装置自体はとても特殊な技術、それも、ノーベル科学賞ものの特許がいくつも入っている超精密機器である。


 別に持って行かれたからといって、技術を盗用できるわけでもないし、家に帰っても使用することが出来ないのだ。ただ、持っていかれると個人個人に配布する必要がでてしまう。先ほども話したように、ソウルデバイス自体は、大変特殊な部品を材料としているので、製作や材料の入手に時間がかかる。大量の数を確保できないのだ。


 そのためダンジョンマートでは、ソウルデバイスを店内のみの貸し出しとしている。ダンジョンへ入った際は、ソウルデバイス機器以外の使用はできない。ネットも繋がらない。だって、異界ですもん。wifiやら無線やら電波塔たってないし、繋がらないよ。


 使えるのソウルデバイスのみ。そうなると、若い男や女の子たちは、スマホで写真を撮って、ニャンスタグラムにあげることが出来なくなるのだ。実はこれも、ある程度の魂石ポイントを入手して、機能を追加することで、写真の撮影をすることが出来る。


 ソウルデバイスで撮ったデータが、ソウルコレクトシステムとリンクし、個々の冒険者№に紐付、データが保管されている。一種のクラウドサービスである。


 外部用に公開しているソウルコレクトシステムを扱っているサイトを、冒険者カード記載の2次元コードを読み取って見に行くと、取った写真を確認し、ダウンロードすることができるのだ。


 但し、これも使用できる範囲が決まっており、ダンジョンマート店内だけとなっている。そのおかげか、出た人が受付ホールでたまり、がやがやと雑談をしながら、スマホで写真を落として、ニャンスタにアップしている様だった。


 おかげで、クーラーでガンガンに冷やしているにも関わらず、夕方の熱いざしで、建物が熱せられたこともあり、汗を垂らしながらの受付業務となっている。


 は~~~っ、早く他の支店みたいに、喫茶店か、飲食スペースを設置しないと、受付の混雑がいつまでたっても解消できそうにないな。


 2階から29階までは、これからのダンジョン構築の際に割り振られているので、使用すると後が大変である。となると残りは地下1Fだけである。階段を使用して、降りることが出来るので、問題はない。基本、エレベータは従業員専用でお客様が使うこともないし、必要もないんだ。


う~~~~ん、一個片付いたら、また一個課題が降ってきましたよ。


 まだ、ビギナーの新規登録者だけの相手だし、余裕もあるはずなんだが。2週間後には、ここ以外のダンジョンマートで探索してた人にも開放する予定である。中堅クラスが探索するには、1Fではとても物たりないし、欲しいドロップアイテムもほとんどないだろう。


お読み頂きありがとうございます。


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