表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/20

エピローグ

 

 今日の俺は絶好調だった。

 朝一から狙っていた台が、ドンピシャで高設定の挙動を示し、昼の時点で五千枚オーバー、さらに勢いは衰えるどころか閉店までATが終わらず、一万枚を突破した。

 思えば、万枚なんて四号機の「北斗の〇」以来だ。


 俺は呼び出しボタンを押し、店員にヤメるのを告げた。

 そして、後ろで腕組みをして見ている(待っていた)ゲンさんにガッツポーズを見せた。


 やっと月の収支が、人並みに生活できるほどの数字を叩きだし、安定して勝てるようになってきた。

 いちいち勝敗に一喜一憂しなくなったし、勝てる理由や術をみにつけてきた。

 まだ半信半疑なところもあるが、こうすれば、きっとやれる俺はそう信じている。


「崇!絶好調だな」


 ゲンさんが俺の肩に手を回す。


「まだまだっすよ」


 俺は目を伏せ、照れを隠す。

 そして、心の中で、


(そう、まだまだ)


 呟いた。




 球場にその名が呼ばれると、地鳴りのような大歓声が響き渡った。

 菜緒は今、万感の思いでマウンドに立っている。

 一軍のマウンドに立つのは三年六か月ぶり、丹念にストレッチをして、プレートを踏んだ。

 今、ここにいる喜び。

 投げる喜び。

 必ず戻る誓いを叶えた喜び。


 目を閉じ、瞑想する。

 目を見開く。

 キャッチャー目掛け投じる一球。

 渾身と決意を込めたストレートが唸りをあげて突き進む。


                       完


 これにて完結です。

 この作品は過去に書いたものです。

 ちょっぴり古臭さも感じるところもありますが、前の作品を見直して書く(打つ)のは、懐かしくもあり楽しいものです。

 プロ野球とパチプロ、全く異質な取り合わせを何故、書こうと思ったのか、今は謎です(笑)。

 が、ふと思い立ったんでしょうね。

 

 また、機会がありましたら、拙作読んでくださいね。

 ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 良いお話を読むことができました。 ありがとうございます。 ふと思い立つ。しみじみとその言葉を噛みしめてしまいました。ちょっと良いなって(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ