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プロローグ

『プロローグ』

薄暗い光を放つpcのグラフにポチポチと数値を打ち込む。

、、、えっと、、ここは、、こうだ!、、よし、、、、よし!!完成だ!

「お~い、ミア。こっちは終わったぞー。そっちはどうだ?」

「うん!こっちも終わったよー」


仄暗い厚手のカーテンに遮られた日光は、程よい暖かさにして、体を癒してくれる。

そんな快適な空間で男女二人でいる。ましてや高校生、青春の時期だ。

もちろん我々はカップル同士、、、というわけにはいかなかった。


夏休みをすべて学校で過ごし、

ムフフ展開は一切なし。そもそも、、こいつをそういう風に見えないのは、なぜだろうか。


華の高校生活に我々が費やしてることは何か。そう、皆があこがれた世界、、、!


俺らが作っているのは「時空転送意識操作転移装置」、、まぁ、「異世界に行く装置」だ。

我々「異世界研究部(同好会)」は、世界初であろう異世界転移装置を完成させたのだ。

「長かったわね、、、」と、感嘆を漏らしているのは俺の助手、「五月雨 ミア」、物理に長けていて、

細かい数値はミアがすべてやってくれた。


まぁ俺。「星宮 レン」も部長として日曜大工に工作、装置の作成をやったがな。


さて、、、フォルムは少し醜いが、まぁ、使えるだろう。


ーと、0と書いてあるスイッチを倒すと、ギュイーンという音とともに幾何学的なエフェクトが現れる。

あとは目の前にあるレバーを引くだけで異世界だ。


「、、、そういえばレン?私が設定したから死ぬことは無いだろうけど、、、

異世界って安全なの?」

「そのへんは問題ないさ。俺らのイメージする異世界に近しい世界に行けるように設定しておいた。」

「ならいいんだけど、、、なにか嫌な予感がするのよね、、、」

「おいおい、、恐いこと言うなよ、、」

「やってみるしかないか!」と、自分に言い聞かせてレバーを引く。

ゲートの形に開いていた空白の部分が真っ黒な空間に覆われている。


迷わずにその中に踏み込んだ。すると目の前が白一色に染まり、、、、



目が覚めた時には見知らぬ街並み。西洋風な建物に普通ではありえない髪色の人たち。

これぞ異世界と言った風貌だ。

 ミアはまだ倒れているようで土にまみれている。待ちゆく人々はあまりこちらには興味のないようだが、、、これが普通なのか?治安悪すぎないか、、、?

などと考えていると、ミアが目を覚ました。

「あぁ、起きたか?」

「うん、、、」

「大丈夫か?いける?」

「うん、、、」

じゃあ、、、お約束、、、行くか、、!!

「「異世界キターーーー!!!!」」

「おいミア!なんかパレメーターみたいなマークがあるぞ!押してみてもいいか!?」

「ええ、早く押しましょうよ!!」

公衆の面前だとかもうどうでも良い。異世界に来れたってことは、勿論、異世界転生俺TUEEE展開だろう!

ポチっと音が鳴ったかと思えば、能力値が現れる。そして右下には、「ランク」の文字とともに

現れる。黒い文字。、、、、


「ねぇレン!?私のランクがSだったよ!やっぱり異世界転生俺TUEEEってあるものなのね!!」


俺の氷点下まで下がった心とは対照的にいまだテンションの高いミア。


「ちょっと、、、どうしたの?気分でも悪いの?もうレンの能力値みるわよー?」


そう。ランクの文字の次にあるアルファベットの文字は、最低ランクを表す、『Z』が見える。

ミアの能力地と比べても明らかに低い攻撃力、防御力。すばやさ。

そして、スキル。

「もう、、、帰りたい、、、」

「ちょっと!私はSだったんだからまだ帰らないわよ!」

「いや、、絶対変える、、別の異世界に____

「そんなに落ち込んでるなら、、まぁ、、、、」


葛藤しているミア。しかし第二の問題が俺の頭の中でエラーを起こしていた。


「なぁミア、、、俺らってさ。『異世界に来る装置』を作ったんだよな、、?」

「うん、、、あっ、、、」

気づいたようだ。

「どうやって帰るの、、?これ、、、」

かくして。俺はzランクとして、この世界で生きていくことになったのだ。

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