家族紹介忘れてた⁉︎
いつも読んでいただきありがとうございます。
まだまだ面白くしていきますのでどうぞ宜しくお願いします。
さて魔力操作の訓練を始めて1年が過ぎた
少々歩けるようにもなって色々わかってきたので情報を整理しておこう
(まずは私の新しい名前か…)
ノエル・ヴァイス・エルブランコ
大陸の中央に位置するヴァインスハイム王国の西部を治めるサディスベルク辺境伯領にあるエルブランコ騎士爵家の長男で今1歳と数ヶ月になる。
父ノヴリス・ヴァイス・エルブランコ
金髪を短く刈り上げたそこそこにイケメンな25歳
母アリシア・カネリア・エルブランコ
シルバーアッシュの長い髪でふわっとした印象のなかなかに美しい20歳の美女である
サディスベルク辺境伯領で代々兵士の指南役「筆頭指南役」に任命されており私の父も若い頃から家の道場で鍛えてきたそうだ
一応貴族という事もあって父のノヴリスは20歳で結婚したがなかなか子供が生まれずようやく誕生したのが私ノエルである
祖父のヴァイス・ノル・エルブランコがまだまだ現役の為、父も日々道場で訓練し研鑽を積んでいる
ちなみに祖父のヴァイスは今年で55歳になって少し髪に白い物が混ざり始めたが鍛え込んだ身体は衰えておらず現役で指南役を続けている
王都で開かれる剣術大会で優勝した事もあるそうでかなりの腕前だそうだ
私はまだ道場の方には行った事はないので戦闘は見ていないが、立ち姿、身体の動かし方などから私の目から見てもかなりの使い手である事はわかる
(まぁ 孫である私に会いに来るときはいつもニコニコと言うかデレデレになってやって来るのであまり威厳は感じた事はないが…)
後は住み込みのメイドが幾人かとコックなどが馴染みの顔か
私の身の周りはそんなところか…後は私自身の変化だがまず私もようやく喋れるようになった
数ヶ月前…
上手く舌が動かず泣き声しか発せなかったが皆が居ない隙をついて練習していてようやく喋れるようになったので父を脅かしてみようと思ったのだ
ある朝、父が起きがけに私の頭を撫でに来た
「よしよしノエルおはよう、パパだよ〜」
ゴツゴツの手で私の頭を撫でる
「父よ…おはよう」
「………」
父の顔が固まり数秒が過ぎる
そしてゆっくり顔を近づけて来て真面目な顔で言った
「パパだよ〜」
そこかよ!と笑いがこみ上げて来た
「アハハハハハッ どこかズレてはいないか父よ」
「パパって言って〜」
若干涙目になりながら言ってきたので何だか悪い気がしてきたがパパはさすがに恥ずかしい
「父」
「パパ」
「父」
「パパ!」
…
…
…
「ハァ…じゃぁ……父さん…」
「………なんだいノエル」
しぶしぶと言った感じでようやく返答してくれた
「そんなに呼び方は重要ではないよね…父さん」
「いや重要だよノエル…でも、驚いたよノエルは『覚者』だったんだね」
「覚者?」
「ああ、ノエルのように幼くして普通に会話したり出来て、いずれ偉大な者になる才能溢れる子達だよ」
「そんな事があるのか」
なんてやりとりがあった
前世では聞いた事も無い話しだが今世ではそうなのだろう、今の世では稀に成長の早い子がいるそうで驚いたには驚いたがその事を思い出しそれよりも呼び方が気になったそうだ
それから母に話が伝わり少し騒ぎになったが皆
「優秀な子が生まれてよかった」
と直ぐに騒ぎはおさまった
しかし私も本当に子供の様なことをしてしまった
思えば肉体に精神を引っ張られているようで本当に子供のような事が浮かんだものだ…
次に私の魔力操作の修行だが一年間真面目に取り組んだことにより以前と同じとは言えないが少しずつに操れる様になってきた
体の中心から魔力を汲み取り全身に薄く伸ばしたり、体の一部に集めたり、体の中ならある程度動かせる
魔力自体も大きくなってきて簡単な魔法なら発動させる事も出来るようになった
とは言っても本当に簡単な物で指先に火を一瞬だけ付けたり、湿らせたりする程度だが
前世の様に強力な存在ではないが今の人間の体は努力すればするだけ少しづつ結果が出てくるのでそれほど悪い物でもない
寧ろ少しづつ出来ることが増えていってそれがとても楽しく感じる
前世では感じれなかった感覚だ
まだまだ体は1歳半ほどで武術の訓練は無理なのでしばらくは魔力系の修行を続けて行く事にする
「さぁ、お昼寝して目が覚めてからしっかり修行するか」
私はすっかりお昼寝の虜になってしまった
とは言っても魔力操作をするとかなり疲れて眠ってしまうのだが
最近ではさすがに寝過ぎかと母が心配するので
「寝る子は育つ!赤子は寝るのが仕事!これが1番!ワッハッハ!」
と祖父が言ってくれている言葉を座右の銘にしようと心に決め今日も修行と昼寝を繰り返す
最後まで読んでいただきありがとうございます。
設定が甘い所もあるので修正なんかも入るかと思いますが今後もどうぞ宜しくお願いします。