目覚めると人間だった⁉︎
やっと2話が書けました。
こんにちは1話を読んでいただきありがとうございます。
引き継ぎ2話をお楽しみ下さい。
物語りを書くのってこんなに大変なんですね(>人<;)
頑張って書きましたので読んでいただけると有り難いです
はじめに感じたのは温もりだった
そして光を感じるようになり「私」を認識したのはずいぶん経ってからだった
意識が覚醒したとき私は混乱した
身動きが取れず、喋ることもままならない
何が起きたのかと考えると少しずつ思い出してきた
勇者との戦いのこと、自分が死んだこと、そしてぼやけた視界で見てきた''今''までの事を…
察するにどうやら私は転生してしまったようだ
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それからひと月
いろいろ分かったことがある
まず、吸血鬼だった私が転載した先は人間だったのだ
私を殺した勇者と同じ種族に転生するとはまるでお伽話のようだ
最も基礎能力が低く、勇者など一部の戦闘職を除けば魔物は愚か動物にも簡単に殺されてしまうような弱小種族
生まれついての強者、前世の吸血鬼とは雲泥の差である
(魔力もあるのか無いのか分からないほど小さい…体は脆弱…まさに前途多難だな)
そんなことを考えていると心地よい眠気が襲ってきた、これまで感じたことのないその眠気に驚く
(何だこれは?こんな感覚は初めてだ)
吸血鬼も眠りはするが太陽が出ている間の時間潰しであったり魔力の回復の為だったりするので実際睡眠はさほど必要無かったりする。
事務的な眠りなので心地よさなど感じたことが無かったのだ
あまりの気持ち良さに驚きつつも押し寄せる睡魔は優しく私の意識を夢の中へと連れて行った
そしてそれから半年が経った
眠りの素晴らしさに目覚めてから惰眠を貪るばかりしている
(眠るのは良いが流石にこのまま怠惰に過ごすのも良くはないか、しかし出来ることもなぁ)
と言うのも眠るのが心地良いのは勿論だが生後7ヵ月の身体だと出来ることが少ないのだ
何かできることはないかと思い考える
(人間は訓練をして強くなると言うが流石に赤子の体では出来ることがないか?、そもそも原種吸血鬼である私は訓練などした事が無いからな…)
そう生まれついての強者である原種吸血鬼は訓練などせずとも始祖によって創造された時から強大な魔力の使い方も身体の使い方も本能で知っているだから鍛え方など知らないのだ
(困ったな、まぁ手をつけるなら魔力からか)
昔は視覚や触覚などと同じ様に自然と感じていた魔力、魔素などが今では深く集中しないと感じ取ることが出来ない
(まずは魔力感知から始めてみるか)
私は集中し自分の内側に意識を向ける、身体の中心部から本当に小さい微かな魔力を感じる
(本当に小さな魔力だな…さてどうしてみるか)
私はまずその魔力を少しずつ動かしてみる
(むぅ、なかなか動かぬな)
以前は自由自在に操っていた魔力も身体の中を少し移動させるのも一苦労だ
(今はこれで精一杯だが、果たして上達するのだろうか?)
改めて不安になってくる
10分ほど苦労しながら操作していると集中力が切れてきて今回はいつもより強く睡魔が襲ってきた
(この身体で今はこれが限界か)
急いで毛布に包まる
いつも寝ている毛布は粗末な出来ではないが前世で使っていたほど上等でもない
(せめてシルクの物ならもっと心地よく寝れるのに…まぁ贅沢は言えぬか……)
いずれは寝具もより上等な物にしなければと思いながら深く眠りへと落ちていく
ここまで読んで頂きありがとうございます。
これからまだまだ面白くさせていきますので宜しくお願いします。
次回も投稿は未定です。(>人<;)