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死から始まる

はじめまして

このページを開いて頂きありがとうございます。

初の投稿になりますので、お見苦しい文面にもなるかと思いますが温かい目で見てあげて下さい。

私は灰色の世界で生きてきた

遥か昔、異世界からの侵略者によってもたらされた世界の危機

この大きな戦乱の世に生を受けその身は常に戦いの中にあり多くの外敵を退けた

多大な犠牲の下この世界に住む者達を安息の光が包み込んだ


しかし、その平和が長く続き3000年が経った頃人々は互いに争い始めた、そして今私のもとにも破滅が訪れつつある



ここは私の城

煌びやかな装飾に飾られた室内で玉座に座り対面する扉から入って来た者に言葉をかける


「全く冗談の様な力だな、勇者と言うのは」


「…」


そう勇者である。

この世界で特に多くの加護を受け、またその身に馬鹿げた量の魔力を持ちこの世界に平穏なをもたらす者


そんな存在が私の前に敵対者として立っている


と言うことは私は悪役なのだろうか?

まあ吸血鬼と言えば今ではすっかり人間達に怖れられる存在となってしまったから仕方ないのかもしれない


しかし、私は何かを企んでいたわけでもなければ人間に危害を加えたことも全く無いとは言えないがここ200年程は特に何もしていない、ましてや世界の敵なんかでは決してない。


それでもこうして勇者が目の前にいて剣を抜いているこの状況から考えられる事は、私は何者かに嵌められたのだろう。


「勇者よ、ここまで来たならもはや何も言うまい。今日貴様の手で殺された我が配下の者達の為にも全力で相手をしてやろう」


私は全身に魔力を纏い戦闘体制に入る

勇者も溢れ出る魔力を全身に纏いその手に持つ聖剣へと注いでいく


私は残像を残して勇者の背後を取ると魔力を込めた右手で勇者を横薙ぎにする

歴戦の戦士でも認知出来ない速度だったが勇者は難なく聖剣で受け止める、余波で壁を吹き飛ばしてしまうが私は構わず力任せに聖剣を掴み投げ飛ばす。追撃にありったけの魔力を込めた魔法を放つ、真紅の光が勇者に直撃して大爆発を引き起こした

爆発により城は半壊しもはや最初の煌びやかな姿は見る影もない


「やはりたいしてダメージを与えられぬか…」


徐々に薄れていく煙の中から初めと何ら変わらぬ様子で剣を構えた勇者が現れる

少々埃に塗れたかと言う程度でたいして傷付いた様には見られない


「本当に馬鹿げた存在だよ貴様は…」


独り言に近い言葉を呟く、勇者にも恐らく聞こえているだろうがやはり反応は無い


「…」


無言で剣を構えこちらを見ている

その目に生気は感じられずまるで死んだ魚の様だ


勇者の剣の輝きが増すと勇者は目にも止まらぬ速さで剣を振り光の斬撃が私を襲う


私は種族特性で体を蝙蝠の影に変えて避けようとするがその光は影ごと身体を削り取り私にダメージを与えてくる、私の攻撃で崩れ始めていた城は勇者の攻撃により瓦礫と化し私を巻き込みながら崩れていく


この勇者の話は私も耳に挟んでいた

人間の中に神々が加護を与え、この戦争を真の意味で終わりにする存在を作ったと


しかし長き時を経て腐敗した一部の権力者達によりその者は勇者としての道を見失ってしまったと…


この目の前の青年がそうなのだ

神々が力を授け作り出した最終兵器、だがその最終兵器は道を誤り考える事をやめてしまった、哀れな存在なのだ


崩れた城の残骸から上半身だけ出す形で動きを封じられてしまった


斬撃も影で避けてしまったのもマズかった、神聖属性でも付与されていたのかダメージも深いし体も元に戻らない


「永らく戦闘から離れていた弊害か…」


そう呟く私の前に勇者が降りてくる


「これで終いか、勇者よ願わくば貴様の未来に希望があらん事を…」


相変わらず死んだ魚のような目でこちらを見ながら剣を構える


先程と同じように剣に魔力を込め剣が輝き始める、輝きに満ちた剣が振るわれ私の頭が体から切り離される


剣に込められた魔力が私から治癒力を奪い崩壊へと導く、走馬灯のような物は観なかったが私は今後の世界を憂いた


この世界が魔の手に落ちぬよう、最終兵器たる勇者が心を取り戻す事を、人間達が戦争の真実を思い出す事を…


そう思いながら私の意識は光に飲み込まれて消えた…

最後までお読み頂きありがとうございます。

表現のおぼつかないところも多くあったかと思います。

今後も仕事の合間になるので定期的に更新できるか分かりませんが良ければ見てやって下さいください。

誤字脱字など気になる点がありましたらコメント頂けると有り難く思います。


あまり頭を使わないシンプルなストーリー展開にしていこうと思ってますので気軽に読んでいただけると嬉しいです。

それでは次回「目が醒めると人間だった⁉︎(仮)」でお会いしましょう。

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