プロ野球どころか、
夏の高校野球もダメそうですし、ワールドベースボールクラシックもねえ、って感じのせみころーんさんですーどーもーととととと。て。
ついにねえ、ころーんさんの仕事場 (オペラのけいこ) に近い喫茶店も、マスターが感染疑惑とかいうので立ち入り禁止になってしまいました。異世界とはいえ消毒するとか言ってます。
「こりゃーまいったー、どこで食べればいいのやら」「外出して全く食べるところが何もないというのは寂しい」「オペラの上演が延期になるが、練習は続く」「感染防止とかいうので、合唱団の間隔を開けろどーのこーの」と、、
がっつがっつポテイトゥチップスのうすしお味をかっ込んでて元気なんですがあ、、
みんな元気でもどこへも行けないのは厳しい。異世界でもコロナかよ!ってやつです。幸い、飲食店だけが対象で、職場はそうなりませんでした。
昨日は、ミシェル・ダルベルトの浜離宮公演のFMラジオを聞いてました。
だいたい、せみころーんさんはFMであまりピアノのリサイタルの演奏を聴きません。なぜかわかりますか?勘のいい読者はわかるでしょう。30歳以下の超若手はあまりラジオでかけてくれないばかりか、曲目が保守的なので興味がないのです。
ゴウモエラーは絶対にチェックするそうですが、ころーんさんは若手以外は聴きません。私はほとんど聴きたいと思いません。
しかし
今回は聴く必要があったので、なんとか録音の準備をするようにころーんさんにいいました。珍しく嫌がってませんでした。
なんと公演にベヒシュタインのDを使っていたのです。もしもスタインウェイだったら録音の指示は出しませんでした。
ベヒシュタイン。
ホールの備品ではなさそうなので、なんか意図があったと思われますが、とにかく、、、びっくりいたしました。
ベヒシュタインでショパンを弾くと、こんなに、、、違ってしまうということが驚きでした。ベヒシュタインはショパン国際コンクールの公式ピアノに採用はされておりません。これを採用したら、点が狂ってしまうでしょう。
とにかくピアノの音の鳴らし方というもの、重低音に対する響きの興味というものが違う、これが一つです。
あともう一つ
ベヒシュタインはもろいと評判ですが、このダルベルトのリサイタル中も中音域の特定のキーだけ強打したとたんに狂いだしました。これ、きがついたなろうの読者さんも多かったんじゃないでしょうか。
この強打したとたんに中音域狂い、などというのがスタインウェイでは絶対に存在しないのです。ところが、30年前のヤマハや現在のベヒシュタインではこれがあるんですねえ。
そのため、毎度加減を要求される難しいピアノです。ヴィオッティ2019もベヒシュタインアーティストのSuhを除いて弾きにくそうでした。
ダルベルトは実はクライバーン国際ピアノコンクールで4位を得ており、その副賞として地方巡りをやっていたのですが、それをころーんさんの両親がたまたま聞いており、感銘を受けたというのです。
テクニックは劣っても、語り口という点でほかのピアニストに全くないものがある、、それが33年前の彼だったというのです。
33年たってどうなったでしょうか。
彼も年を取ってしまったので、指の速度はもう上がらない、しかし、、、上がらない分だけほかでカヴァーしようって方向性に、フランスのピアニストの頭の出来を感じましたねえ。。。
こういうことが日中韓のピアニストは全くできないのです。北朝鮮もダメでしょう。できなくなったら、もう終わり、こういう人が実に多い。
からくちころーんさんも「こういうリカヴァー能力が買われて、生き残ったのかもしれない」とぽつり。そうかもしれませんねえ。単に音が大きい、素早く弾けるってのとは違う人でした。
ただし、感心できない点もいくつか。
要所でリズムの切れ味が妙に鈍く、ポリフォニックな構造を強調するがあまり、正確なリズムが指の都合で崩れたと思しき箇所がございました。
これは若手のころから指摘されてたのだそうです。どうやらコルトーの影響を受けた梶原完、アウトゥロ・ミケランジェリ、ディヌ・リパッティらにもこの弱点は共通します。
今回のライブにひびが入るほどではなかったものの、ここを克服しかねると引退の時期が早くなるかもしれません。
宗次ホールのライブも数十秒レヴェルで公式twitterにアップされていたので聞きましたが、古い奏法なのか鍵盤の脱力が日本人とは全く違い、肩の筋肉を無理やりに上下させているのが気になりました。
これはピエール・ロラン=エマールもこの奏法を22年前に私の両親の前で実演したことがありましたが、フランスのメソッドなのかもしれません。
最後に一番驚いたこと。これは、録音した音源のほうが、ラジオ放送の音質を上回ったということです。そんなばかな!と思いましたが、ころーんさんも「これが彼の実力なんだよ」と。
実演では伝わりにくくても、収録音源のほうが音色が良いということは、音量はなくともベヒシュタインは深みがあるということなんでしょう。それはヴィオッティ2019の時にも気が付いてました。
ピアノ内部奏法やプリペアドなんかよりも、生の新しいメーカーのピアノの音のほうが、より大きな驚きをあたえる。こんなことは20世紀には想像もできなかったでしょう。




