存命の作曲家の作品が教科書に
載ってしまうことの是非を問いたいと思っているせみころーんさんでーすどーもーとととととととて。
なんですか、道徳や音楽の教科書に載っちゃった、これどうするのってことでしょ。
私やそこでトマトジュースを飲んでるころーんさんはそんな経験はないとかいうんですが、むかーし「君が代のページを他のプリントで隠せ」というもろ反日教育が音楽の授業で行われた、とかいうのを聞きました。
要するに、天皇制は都合が悪いから隠そうよとかいうのです。なるほど。その割には、数十年にわたる麻薬中毒患者の書いた曲は音楽の授業に乗ってしまって授業で歌うってやつですね。
ここらへんに、日本の音楽教育の根幹が隠されていると思ってます。
どうですかねえ。
「麻薬中毒患者の書いた曲が悪いから破ろうぜ」という流れにはならないんでしょうか。
なんでならないんでしょうか。おそらくその中毒患者の書いた作品は次期の学習指導要領では見事に消去されるでしょう。しかし、これを授業でいやいや歌ってた人もいるわけです。
なぜ著作権法の引っかかる存命の作家や作曲家の作品が、堂々と教科書に載っているかという話をしなければいけませんね。
そもそもですね。
日本の未成年への音楽教育ってのは、伝統的に日本音楽と西洋音楽の二本立てでした。当時日本の音楽人は偏屈でしたので、ジャズはおろか、タンゴやロックすら載らない。もちろんデトロイトテクノすら言及が全くない、このような具合に旧ポピュラー音楽は完全に日本の学童教育から締め出されていました。
ビートルズのライブを聞いたら停学だ、こんなのもありました。
ところが、これが国連を含む世界で問題視されます。日本の音楽の先生は偏屈すぎる。もっと同時代の音楽をもっと学童に聴かせるようにしろ、とかいう圧力を受けます。日本人はいつも外圧には弱いのです。
そしたら
なんと、日本の学習指導要領の改変者は「日本のポピュラー音楽をのせよう」とかいう流れで話を進めてしまいました。
ところが、これは大変至難な作業でした。ポピュラーミュージックの主導者の中には反社会的集団や犯罪者だって多々います。もっとまずかったのは、政治的な活動を行うものもいる、こんなのを子供に聴かせるわけにはいかないだろう、という話です。
こうして、慎重に慎重に「まずそうなひとがいないかどうか」びくびくしながら選定作業を進めてきました。
そして、選ばれたのがあの麻薬中毒患者の曲でした。曲名を出すと著作権侵害になるみたいなのでここでは言えません。適当にググってください。
学童にいかなる音楽ならオーケーなのでしょうか?これはなろう読者の一番頭のいい高校生でも答えられないでしょう。
すらあっーしゅさんは筋金入りの原理主義者ですので「未成年は12音技法までの西洋音楽と、幕末までの日本音楽を徹底的にやっときゃいーの!著作権問題もないしい。東京はアルバン・ベルクの『ルル』で空席が出るんやぞ!何を教わっとるんやああほんだらあ!」と元気よくべらんめえ口調でしたが、一理あります。
そもそも高校の音楽の授業までに、日本人は何を教わっているのでしょうか?
ころーんさんは頭がいいので自発的にドイツ記号やフランス記号を読んで覚えたらしいのですが、私は違いました。
なんとですね、私は高校を卒業し大学に行ってから『えーー!』っていって顔が真っ青になってしまったのです。なろうの読者でも知っている人がいるディーター・デ・ラ・モッテの著書は全部ドイツ記号です。フランス記号オンリーで育ってきた私は何もわかりませんでした。
当然、一から読み方を覚えてなんとか記号の意味を知りましたが、こういうのを全く音楽教育で教えない、こんな異世界もあるんですよ。
さて問題です。Wilhelm Malerの開発したドイツ記号とHenri Reberが完成させたフランス記号、これ日本の学習指導要領に入っているでしょうか?いまだに入っていないんですよこれ。
これはまずいと思っています。
日本はいまだにフランス記号偏重で、フランス記号について触れた教科書が98%ですね。2%はイタリア式の通奏低音ですが。まったくないんですよ。
ドイツ記号なんて読めなくてもいいだろ、と喝破していたのはあのパウル・ヒンデミットです。どうやら日本人は来日時のヒンデミットの言うことを真に受けてしまったらしいのです。
ヒンデミットがそういったところで、ドイツ人の論文はすべてMalerの記号で書かれております。なので、この記号が読めないと進めないのです。
このような初歩的ミスとかいうのが放置された日本でですね、麻薬中毒患者の曲が教科書に載っているとかいうのは、きわめて腹立たしいんですよ。大体、ドイツ記号の説明なんて見開き二ページで終わるんですよ。それも載せないのに、こんなどうでもいい曲が載る。ここら辺からして間違ってるんですよ。
ここ見てる人は、両方の和音記号を読めるようにしたほうがいいですよ。こうすると、通奏低音のイタリア式記号もついでに読めてしまうし、コードネームもこれまたついでに読めてしまいます。




