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ピアノの世界は不死鳥ってのはいないんよねえ。。

新型特急ひのとり、とひらがなで書かれると親しみがわいてしまうせみころーんさんですーどーもーととととて。


今日は朝ごはんの支度は私の担当です。ころーんさんは昨日本番でした。で、しんどかったんでしょうか、早く寝てしまいました。曲によりけりですからね。そういう日もありますよ。


ひのとり、といえば不死身の鳥。作曲だと不死鳥のごとくカムバックしたってのがありますが、ピアノはまずありません。背筋が利かなくなるからと言われてます。


結局カムバックできなかったピーター・サーキンさんの人生を振り返ってみましょう。


本名はペーター・アドルフ・ゼルキンってことになってますが、ピーター・サーキン、あるいはペーター・サーキンと訛ってアナウンスされることもあり、私にとってはさーきんって呼称されることが多かったようにおもいます。


サーキンは大ピアニストを親に持った割には、その生涯は不幸だったと感じますねえ。亡くなる2年前には、もうすでにがんが転移した状態なのに離婚。アメリカ人は何だよ血も涙もないのかよとすらあっーしゅさんはサーキンを大して評価していないにもかかわらず、お怒りでした。


ころーんさんは、もうこのピアニストに思い入れはなかったようです。私はちがいます。


アメリカ合衆国という国家はほんとに信じられないくらい保守的で、アルバン・ベルクもだめなら、アレクサンダー・ツェムリンスキーもだめという日本のどっかの田舎をも下回る民度でした。にもかかわらず、武満やメシアンを演奏できたのは親の七光りによるものだったといわれています。


親の七光りをですね、ちゃんと音楽史に貢献できるタイプの音楽家は非常に少なく、この点だけは評価できると思っています。ヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノといった四重奏Tashiは、25年後にAntares (元 elm city ensemble) が立派に高水準で引き継ぎました。Antaresのメンバーもすでに皆さん教授で、そろそろAntaresの後継が欲しいものです。


さて武満やメシアンを演奏はできましたが、、


その後の彼の活動はいかがだったでしょうか。


彼の美点を開発できる作曲家が、いくらなんでも少なすぎたのが問題だったと思ってます。2004年にはチャールズ・ウォーリネンのピアノ協奏曲第4番を演奏するなど元気だったんですが、すでにウォーリネンは50歳を回ったヴェテランで、尖鋭性はなかったように感じています。


あーこのウォーリネンてひとは6人とも評価が見事に割れちゃう人なんでここでは取り上げにくいんですが、、、いつかはまたここで取り上げることもあるでしょう。ちょっとおいときます。


要はまとめますと、ピーター・サーキンはアメリカの西洋音楽史の激動の時代を生きたにもかかわらず、サーキンよりうまいピアニストがアメリカ合衆国に集うや否や、あっという間に過去の人にされたというわけです。


まだサーキンがデビューした1970年代は日本はともかく、中国韓国香港台湾はまだまだ音楽後進国で、個人で楽譜すら持っていなかったといわれています。


そのため、国際コンクールに登場するのはLee Mi JooやChen Pi Shienのようなごく一部のエキスパートのみに限られ、まだまだ数合わせ要員でした。この時代にデビューしたのがサーキンでした。


ところが


中国や韓国は強権国家ですので、なんとしてでも凄腕のピアニストを育てねばならない、と1990年代から猛特訓を始めます。要はソ連が崩壊してから、ソ連の真似をやりだしたのです。こうして指を動かす技術や楽譜を覚える日にちなら短いサイボーグのようなピアニストが次々と出てきました。


こうなってしまうと、もうサーキンに勝ち目なんかありません。アメリカの音楽事務所も積極的に中国人や韓国人を支援する日がやってきました。勝ち目のなくなったピアニストは、審査員業でしのぐしかないでしょう。


ところが、サーキンが審査員業につくことは、あまりありませんでした。それもそのはずで、審査員業に就任直前で癌が見つかったかららしいのです。


こうして振り返ってみると、サーキンは非常に不運だったと言わざるを得ないでしょう。晩年のプログラムも古典中心で、彼ならではの選曲はほとんどありませんでした。


晩期にピアノの調律を平均律ではなく、ウェルテンペラメントで弾いたことが話題になったくらいで、大成したピアニスト、、かといわれると難しいものがありました。


私は大成できたと思っていますが、残りの5人の語り部は「無理だった」と言っています。1対5ですので、サーキンは大成できなかったという帰結になるのでしょう。


Youtubeの演奏に何かあるでしょうか。


ぽち。


2017年8月5日の広島交響楽団との演奏も、投薬治療中なのか右手は常に震え、かわいそうになってきます。どっかでボタンを掛け違えてしまったピアニスト、だったと思いたいんですが、、、

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